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失礼・非常識なサイレントお祈りへの問い合わせ方法|企業一覧を晒す仕返しの動きも?
ESや面接など就職活動の選考結果通知が届かず、何の連絡もないまま放置される「サイレントお祈り」への怒りが就活生の間で爆発しています。 情熱や時間を注いで選考に臨んだものの、その後の音沙汰がない状況は、就活生のモチベーションに計り知れないダメージを与えます。就活用語のトレンドワードとしてもランクインしているサイレントお祈りは、なぜこんなにも広がっているのでしょうか? サイレントお祈りの実態や、振り回されない方法を考察していきます。
失礼では?非常識なサイレントお祈り
多くの学生が「ひどい」「非常識では?」「結果がわからないと困る」と口にするサイレントお祈り。たしかにビジネスマナーとしても、選考結果を通知しないのは問題がある行為と言わざるを得ません。就活生が「ひどい」「むかつく」と怒るのも当然のことでしょう。
多くの就活生が悩まされるサイレントお祈りは、いまでは就活の流行語にもなっており、SNSや匿名掲示板ではサイレントお祈り企業を晒す動きも活発化。まずはその概要を見ていきましょう。
多くの就活生が悩まされる流行語「サイレントお祈り」
そもそもサイレントお祈りとは、書類選考や筆記試験、面接などの採用選考の過程で、選考結果通知が送られず放置されている状態を指す言葉です。
不採用通知メールは、最後に「今後のご活躍をお祈りいたします」と記載されていることが多いことから、「お祈りメール」と呼ばれるようになりました。そこに「無音」という意味の「サイレント」と組み合わせて、選考結果に関して何の連絡もないケースは、「サイレントお祈り」と呼ばれるようになったのです。就活生の憤りや落胆が込められた言い回しといえるでしょう。
ただし、「〇〇日頃までに選考通過者のみに連絡」とあらかじめ前置きしているケースは、通知がないことが明記され、日付で判断でもできるため、サイレントお祈りにはあたりません。
「2023年卒学生就職モニター調査7月の活動状況」によると、周りで流行った就活用語は3年連続で1位「NNT」、2位「ガクチカ」、3位に「お祈り」で、5位に「サイレント」がランクイン。サイレントお祈りはもはやトレンドワードとして認知されている実態がうかがえます。
「問い合わせも無視された」と就活生の怒りが爆発
サイレントお祈り状態は、就活生を困惑させます。ある程度の期間が経過するまで、不合格なのかまだ選考中のステータスにあるのか判断できず、次のアクションを起こしにくくなるためです。
SNSでは、サイレントお祈りの状態から企業に問い合わせをしたところ、「それすらも無視された」という怒りの声が散見されます。
サイレントお祈りのくせに問い合わせメール一週間無視しやがって
お祈りメールには屈しないけど、問い合わせ無視には屈するわ…
サイレントお祈りからの問い合わせガン無視とかあるからそりゃ爆弾とか投げたくなるよ
問い合わせに対しての返答の無視など対応が失礼な企業は多い。契約結ぶまでは対等であり外に出たらお客様という意識はないんだよなあ…
「サイレントお祈り」のキーワードで検索してみると、こうした怒りの声は枚挙にいとまがありません。
「爆弾を送る」の投稿はさすがに物騒ですし、そもそも犯罪ですが、選考に関する問い合わせを無視されたことに対して、「契約を結ぶまでは対等」というのはその通りです。
企業側にも人材リソースやコストの問題など、なんらかの理由や背景があるにしても、サイレントお祈りと非難される状況は改善を図りたいところではないでしょうか。
「仕返ししたい」とサイレントお祈り企業一覧を晒す動きも
SNSへの書き込のなかには、サイレントお祈りをされた企業の実名を記した投稿も見受けられます。また、大手掲示板サイトに「サイレントお祈り企業を晒すスレ」を立てたりするなど、サイレントお祈り企業一覧を晒す動きも出てきています。
サイレントお祈りは就活生にとって、「いつまでもドキドキしながら待たなければならない」「落ちたと連絡をもらえないと次に進めない」といった実害をもたらすため、怒りから仕返しをしたいという気持ちに向かうようです。
ただし、企業の悪口をSNSなどに書き込む行為にはリスクがあります。自分の評価を下げる行為にもなりかねないため、書き込む前に一度手を止め、冷静になりましょう。
サイレントお祈りの実態
実際に企業から選考結果通知が届かない場合、サイレントお祈りなのかどうかはどのような基準から判断すればよいのでしょうか?
次に挙げていく選考の実態を判断材料にしてみましょう。
●目安期間は2週間
●中小企業よりも大企業に多い傾向
●企業を悩ませる「誤送信対策」「リソース不足」
●書類選考から最終面接までタイミングはさまざま
目安期間は2週間
採用選考の各ステップで選考結果を通知するまでの期間は、企業によって異なります。そのため、選考の日からサイレントお祈りと判断できるまでの期間に、明確な基準はありません。
ただし、多くの企業では選考から1週間程度で結果を通知しているため、2週間がサイレントお祈りのひとつの基準となります。多少スケジュールが長引く可能性を踏まえても、選考から1ヶ月を経過したらほぼサイレントお祈りと判断してよいでしょう。
中小企業よりも大企業に多い傾向
サイレントお祈りを行う企業の傾向として、大企業に多いとする調査結果もあります。
大手企業は書類選考の段階での応募数の多さから、応募者すべてに連絡を入れるリソースが不足しやすいことが要因のひとつと考えられます。また、応募者が多いからこそ、そのぶん多くの就活生がサイレントお祈りに悩まされてしまう事態となっているのです。
企業を悩ませる「誤送信対策」「リソース不足」
サイレントお祈りへの怒りが大きなムーブメントとなっていることは、企業側も把握しているはずです。それでもなぜ、企業は選考結果を通知せず、サイレントお祈りと呼ばれるような放置状態にしてしまうのでしょうか?
考えられるのは次に挙げるような理由です。
●応募者が多く、採用担当者に不採用通知を送るリソースがない
●選考通過者への不採用通知の誤送信を防ぎたい
●不採用の理由に関する質問への対応を避けたい
●万が一、内定辞退者が想定よりも多かった場合に、次点の候補者を選考に復帰させられない
●合格者から連絡を入れているため、不採用通知の発信が遅くなっている
昨今の人手不足が深刻化している状況は、人事や採用担当部門も例外ではありません。限られた人員で滞りなく採用活動を進めていくには、業務負担の軽減を図る必要があります。
しかし、選考通過者に誤って不採用通知を送ってしまうような事態を避けるためには、二重、三重のチェックが必要となり、業務負担が大きくなります。そのため、特に不採用となる候補者が多い書類選考の段階では、全員にメールを送信するリソース不足からサイレントお祈りにつながっていると推測されます。
また、多くの企業では不採用の理由を明示していません。しかし、不採用通知を送ることで候補者から連絡が来ると、その都度、「理由は明示しておりません」と対応しなければならず、業務負担が増加します。候補者の中には、選考結果に納得がいかないとクレームをつけるケースもあるため、通常業務に支障をきたしかねません。こうした事態を避けるのも、サイレントお祈りが行われている理由のひとつでしょう。
さらに別の角度から、内定辞退者が多かったときの「保険」のためという見方もあります。人材採用には多大なコストや時間がかかるため、次点の候補者をできるだけつなぎ止めておきたいという事情があるのです。
なお、合格者から連絡を入れており、不採用通知を送るのが遅くなっているというケースもあります。もちろん、これはサイレントお祈りにはあたりません。
こうしてみていくと、サイレントお祈りは採用担当者のリソースの問題が大きく、大手企業に多い理由ともつながってきます。
書類選考から最終面接までタイミングはさまざま
サイレントお祈りは書類選考の段階から最終面接まで、さまざまなタイミングで行われています。書類選考では、3割を超える大企業が、合格者にしか通知を送っていないという調査結果もあるほどです。面接の選考結果でも、大企業では4社に1社はサイレントお祈りを行っているとされています。
サイレントお祈りは面接の結果に関するものというイメージが強いですが、実際には書類選考時にも広くまん延しているのです。
書類選考の段階では、就活生側も多くの企業にアプローチをしているため、ダメージは比較的小さいでしょう。しかし最終面接ともなれば、就活生が被る心理的ストレスは甚大です。他社の内定との兼ね合いもあるため、非常に悩ましい事態に陥ってしまいます。
サイレントお祈りに振り回されない!メンタルを保つ方法
就活生にとってサイレントお祈りは困惑するものであり、いら立ちを覚えるものです。それは当然理解できますが、企業側の事情も顧みると、ある程度は致し方ない面もあります。
就活は時間も限られています。サイレントお祈りに振り回されずにメンタルを保ち、就活を進めて行く方法を考えてみましょう。
●メールや電話で問い合わせる
●選考結果の連絡についてあらかじめ聞いておく
●「サイレントお祈り企業一覧」を確認する
●他社の選考に切り替えていく
メールや電話で問い合わせる
志望度の高い企業の選考結果や、他の企業の選考との兼ね合いなどもあり、選考結果をはっきりと知りたい場合には、電話やメールで問い合わせを行うことも選択肢となります。
ただし、選考から間を置かずに問い合わせるのは、まだ選考中の可能性もあることからマナー違反です。メールや電話で問い合わせを行うのは、選考から2週間以降を目安とします。
また、問い合わせを行う前に、メールの受信フォルダや迷惑メールフォルダを見直す、あるいは郵便が届いていないかの確認なども怠ってはいけません。
問い合わせの際は、結果を直接聞くのではなく、選考スケジュールを確認する言い回しをするのが基本になります。企業の担当者を責めるような言い方をしたり、急かしたりするのはNGです。採用担当者の都合を考えて丁寧に連絡を入れましょう。
メールでの問い合わせの例文
お世話になっております。
○○大学○○学部の○○○○です。
先日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました。
大変恐縮ですが、○月○日の面接の際に、私の不注意で選考結果の通知をいただける日時を確認しておりませんでした。
お忙しいところお手数をお掛けしまして申し訳ありませんが、選考結果の通知をいただける日を教えていただけますでしょうか。
ご多忙のところ誠に恐れ入りますが、よろしくお願いします。
————————————————————
○○○○
〒○○○-○○○○
○○県○○市区○○○
TEL:○○○-○○○○-○○○○
————————————————————
ただし、メールで問い合わせを行っても、返信がこない可能性があることを念頭においておきましょう。
電話での問い合わせの例文
いつもお世話になっています。○○大学の○○○○と申します。お忙しいところ恐れ入りますが、○○課の○○様はいらっしゃいますでしょうか。
====電話を替わる===
お忙しいところ大変恐縮です。○月○日の面接の選考結果について、私の確認不足で申し訳ないのですが、ご連絡いただける日時をうかがっておりませんでした。選考結果の通知をいただける日を教えていただけますでしょうか。
電話の方が問い合わせのハードルは上がりますが、担当者と直接話すことができれば、何かしらの回答を得られることが期待できます
ただし、電話をかける時間は営業時間内を厳守してください。また、始業直後と終業間際、昼休みの前後などは忙しいことが多く、離席している可能性もあるため、避けるのが基本です。
選考結果の連絡についてあらかじめ聞いておく
サイレントお祈りでモヤモヤする事態を避けるために、選考結果の通知方法や時期について、面接時に確認しておきましょう。面接の際に「何か質問はありますか?」と聞かれたタイミングであれば、自然な流れで聞くことができます。
「サイレントお祈り企業一覧」を確認する
採用選考の流れは企業によって異なるため、前述したような「サイレントお祈り企業一覧」やSNSの投稿を確認すると、サイレントお祈りを行う可能性がある企業を把握できます。
「ここに載っているからサイレントお祈りかもしれない」と気持ちを切り替える判断材料のひとつにしましょう。
他社の選考に切り替えていく
サイレントお祈りに憤りを感じたり、落ち着かない心境になっていたりする間にも、他社の採用選考は進んでいきます。長期にわたってサイレントお祈りにとらわれていると、他社の内定を獲得するチャンスを失う可能性にも目を向けてみましょう。
サイレントお祈りは気にせずに気持ちを切り替え、他社の選考に気持ちを集中させていくことも大切です。
まとめ
就職活動において、サイレントお祈りは「ある程度あるもの」として捉えると、冷静に対処できるようになります。書類選考の段階でのサイレントお祈りは、特に大手企業では珍しくないものとして認識し、面接に進んだ際には選考スケジュールについても確認するようにしましょう。
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