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2022/01/24

Webテスト代行を使うとバレる? サービス使用率とデメリットをリアル調査

就職・転職

昨今の新卒採用において、面接に進む前段階のハードルとしてWebテストが実施されるケースが目立ちます。Webテストで一定以上の点を取らないと次の選考に進めないことから、「Webテスト代行」なるサービスを利用する就活生もいるようです。 Webテスト代行の賛否について、アンケート調査の結果をもとに取り上げたうえで、Webテスト代行を利用するデメリットや、Webテストの対策方法について考えていきます。

横行する「Webテスト代行」の賛否

キーボードを打つ男性

Webテストとは、自宅あるいは企業に指定された試験会場のパソコンで受検する、オンライン採用試験のことです。応募者の学力を測定するための能力検査と、性格を判定するための性格検査が実施されます。

 

Webテスト代行とは、Webテストのいわゆる「替え玉受検」のことです。企業の新卒採用活動は、「説明会→エントリーシート提出→Webテスト→面接→内定」の流れで行われることが多く、Webテストをクリアしなければ面接に進むことができません。なお、Webテスト代行が利用されるケースが多いのは、自宅で受検するパターンで、能力検査の受検時です。

 

Webテストの替え玉受検では、以前は友人に協力してもらうケースが多く見られましたが、いまではWebテスト代行をサービスとする事業者も出てきています。実際にネットで「Webテスト代行」と検索すると、いくつかの事業者のホームページがヒットします。Webテストは本人確認が行われず、IDやURLを伝えておけば誰でも簡単にログインできることが、代行事業者が横行している要因です。

 

実際に「Webテスト代行」のGoogle検索数も、以下のように増加傾向にあります。

検索数2018年:検索数590
・2019年:検索数1,000
・2020年:検索数1,600
・2021年:検索数1,900

 

しかし当然のことながらWebテスト代行サービスの利用に関しては批判の声があり、就活生の間でも賛否は分かれています。

 

「Webテスト代行を使ったことがある」就活生は6%

Webテスト代行利用率円グラフ

Webテスト代行に関する実態を調査するべく、就活生と新卒2年目までの元就活生を対象にアンケート調査を実施しました。

 

Webテスト代行サービスを使ったことはありますか?
使ったことがある・使おうと思っている:6%
・使いたいと思ったけど使わなかった:20%
・使おうとも思わなかった:74%

調査概要

・調査対象:就活生、新卒2年目までの元就活生
・調査人数:100名
・調査期間:2021年12月

 

Webテスト代行を「使ったことがある・使おうと思っている」と回答した人は6%という結果でした。この数字は一見では少ないように感じるかもしれませんが、40人のクラスであれば2~3人は使っている計算となり、すでにある程度の割合で浸透していることがうかがえます。

 

また、「使いたいと思ったけど使わなかった」と回答した人を含めると全体の26%をも占め、就活生・元就活生の4人に1人はWebテスト代行サービスに高い関心を示していることがわかります。

 

続いて、それぞれの回答に至った理由・経緯を深掘りしていきます。

 

「使ったことがある・使おうと思っている」派の声

Webテスト代行を「使ったことがある・使おうと思っている」を選んだ就活生の声から、自身の実力不足を補う手段として、Webテスト代行が活用されていることがわかります。

 

・コロナの影響で先行きが不透明になっただけでなく、いい成績を残したいため
・自分がやりたくないこと、不得意なことを他人にやってもらうのは悪いとは思わないからです
・SPIやWebテストに全く自信がなかったのでWebテスト代行サービスを使いました

 

Webテストが苦手、テストに自信がないといった理由から、比較的安易にWebテスト代行の活用が選択されていることがうかがえます。Webテストの自宅受検に対して、運転免許証などによる本人確認やカメラでの監視を導入している企業は少なく、替え玉受検に対する心理的なハードルが低いことが要因になっていると考えられます。

 

「使いたいと思ったけど使わなかった」派の声

Webテスト代行を「使いたいと思ったけど使わなかった」派の声は多様で、なかでも多かったのは次の3つのパターンです。

 

●パターン1:自分の実力で勝負したかったから使わなかった

・第一志望で確実に通過するために代行を使おうか悩みましたが、自分の人生なので自分で決めようと思いました
・周りの友人が受けているのをみて、自分で受けないのは邪道だと思ったから
・人が受けて落とされるより、自分で受けて落とされた方が悔いはないから
・合格できたとしても、自分の実力ではないので入社したあとに自分が困ると思ったから

 

本来、Webテストは自分で受検するものです。自分で受検しなければ、合格しても不合格であっても、心にわだかまりが残ります。また、自分で受検した場合とWebテスト代行を利用した場合の点数に大きな差が生じるようなケースでは、入社後にテスト結果と実際の実力とのギャップに困る可能性もあります。

 

●パターン2:バレるのが怖くて使えなかった

・バレたら使った先の企業だけでなく、他の企業にも使ったことがバレるのではないかと思ったから
・代行サービスがあることは知っていたが、代金やバレてしまった時のリスクを考えると使わない方が良いと思った
・バレた時が怖いし、就職に不利になると思ったから
・自分の実力が足りていないので、使おうと思ったが、企業にバレたりしたらまずいと思って使わなかった

 

万が一、Webテスト代行を利用したことが企業側にバレてしまったら、その時点で採用選考から落とされる、あるいは内定が取消になることが考えられます。さらに、実際に立件される可能性は低いものの、偽計業務妨害罪に問われるリスクもあります。

 

●パターン3:罪悪感から思いとどまった

・不正はどこかでボロがでるし、罪悪感を感じると思ったから
・以前から存在は知っていて使いたいとは少し思ったがズルをしているみたいで使わなかった

 

このように、罪悪感を自身に問いかけて利用を思いとどまった声が聞かれるほか、下記のような意見もありました。

 

>・Googleなどで検索をすれば基本答えはわかるから
・料金が高く学生の自分には到底払えなかったから
・使いたかったが、使い方がわからず断念しました

 

対策をしてみたら不要だとわかったという声があるほか、費用の問題から断念したというケースもありました。Webテスト代行は、3,000円程度で請け負うとする事業者がTwitterなどのSNSで見られる一方、ホームページを設けている事業者では1回1万円~1万5,000円程度の費用が発生することも。学生にとっては高額です。

また、使い方がわからないという声もあるように、基本的に匿名の相手とのやり取りになることから、信頼性への不安は否めません

 

●「使おうとも思わなかった」派の声

最も多くの割合を占めているのが、Webテスト代行を「使おうとも思わなかった」派です。Webテスト代行を利用していては、採用試験を実施する本来の目的からそれてしまうという声が中心でした。

 

・就職活動におけるWebテストは就活生本人の能力を測るためのものであり、自分で行わずに他人に代行してもらえばWebテストの意味がなくなる上に、不正行為であると思うから
・Webテストはその職場が求めている能力と自身の能力がマッチしているか確認するために実施されるため、不正をすることで入社後に自身が困る可能性があるため
・わざわざそんなものを使って入社したとしても周りとの差が明らかに出てきてしまって苦しむのは自分だと思うから
・お金払ってまでやりたくなかった。入社後の自分の力不足がわかるから
・利用経験者の罪悪感がまるで感じられない態度を見て、嫌悪感を抱いたから
・そのようなサービスがあることを知りませんでした。また知っていたとしてもバレて後々大変な目に合いそうだから使いたいとは思いません。

 

企業側はWebテストの結果を採用試験だけではなく、配属や異動の判断材料に使用しているケースもあり、Webテスト代行を利用すると入社後のミスマッチを招く可能性があります。そうした入社後の苦労を指摘する声があるほか、不正行為へ嫌悪感を示す声もあるなど、学生の意識の高さがうかがえます。また、そもそもWebテスト代行というサービスを知らないという声もありました。

 

就活生の側でもWebテスト代行に関する賛否はさまざまです。利用するかしないか、葛藤している学生も少なくないのでしょう。

「Webテスト代行を使うとバレる」は本当か?

パソコンを見ているフードかぶった男性

アンケートでは「自分の実力で勝負したかったから使わなかった」といった声がある一方で、「バレるのが怖くて使えなかった」という声は、「使いたいと思ったけど使わなかった」派だけでなく、「使おうとも思わなかった」派からも数多く寄せられました。

 

しかし実際のところでは、企業側はWebテスト代行の事業者の存在を認識している一方で、WebテストはIDを使ってログインして回答していくだけなので、就活生が代行サービスを利用していても、そもそもバレようがありません

 

とはいえ、Webテスト代行を利用した場合のデメリットやリスクは否定できず、基本的にはおすすめできません。

Webテスト代行を使うデメリット

仮面を持つ男性

Webテスト代行の利用で合格できる可能性が高まるケースはあるものの、以下のようなデメリットを否定することはできません。

 

・Webテスト代行を使っても合格するとは限らない
・合否に関わらず料金が発生する
・のちのちバレる可能性がある

 

Webテスト代行を使っても合格するとは限らない

そもそも、Webテスト代行を利用しても、必ず合格するわけではありません。有名大学出身者による代行や高い合格率を謳う事業者もありますが、そもそも本当のところはわからず、実際にどんな人が代わりにWebテストを受検しているかはブラックボックスです。自分で受検した方が、悔いが残らない結果となるでしょう。

 

合否に関わらず料金が発生する

Webテスト代行の費用は事業者による違いはありますが、安くても3,000円程度、事業者によっては1万円、1万5,000円といった費用がかかります。また、合否が保証されているわけではないため、不合格になっても料金は発生します。

 

のちのちバレる可能性がある

本人確認やカメラでの監視といった対策を行っているケースを除くと、Webテスト代行を利用したことが就活中にバレるリスクは低いです。しかし、入社後にWebテストの結果と実際のスキルに違和感を覚えられるケースや、入社後の配属などでミスマッチが散見されるケースなどでは、不正を疑われる可能性があります。

Webテストの対策と勉強方法

キーボードを打つ男性

Webテストに合格して面接に進むには、Webテスト代行を利用するよりも、しっかりと対策を行っておく方が得策です。Webテストの勉強方法や対策を押さえておきましょう。

 

・Webテスト対策本で勉強する
・Webテストを積極的に受けて場慣れする
・無事に合格できている友達の話を聞く

 

Webテスト対策本で勉強する

Webテストの出題形式に慣れていないと不利になるため、満足のいく結果を得るにはWebテスト対策本での勉強が欠かせません。

 

種類により多少の違いはありますが、Webテストには能力検査と性格検査があり、対策が必要なのは能力検査です。能力検査には言語分野と非言語分野があり、言語分野は国語、非言語分野は数学に該当。また、Webテストによっては、英語や構造的把握力の出題もあります。

まずは対策本で出題パターンを知り、自分の得意分野と不得意分野を把握することが大切です。制限時間内に解けるようになるには、問題に慣れておくことが有効です。1つの参考書を何度も繰り返しましょう。

 

Webテストを積極的に受けて場慣れする

志望度の低い企業にもエントリーして、Webテストを積極的に受検しましょう。場慣れできるほか、解き方のパターンがわかってきます

 

また、Webテストで出される問題が重複するケースもあります。「この問題は○○社のテストで出てきたものと同じだな」と気づいたら、結果を使い回すことも可能です。自己採点にはなりますが、手ごたえを感じる結果が得られれば使い回し、次の選考に進めなかった場合には、他の企業の選考では再考するといった方法も取れます。

 

無事に合格できている友達の話を聞く

Webテスト対策本を読んでも、解き方をなかなか理解できない場合には、無事に合格している友達にコツを聞いてみましょう。内定をもらって就職活動を終えている友達なら精神的な余裕もあるため、有益なアドバイスをもらえるでしょう。おすすめの対策本などについても聞いてみましょう。

まとめ

就職活動においてWebテスト代行の利用にはリスクがあり、企業側が実施する目的からも推奨できるものではありません。対策本で勉強する、積極的に受検を重ねるなど、しっかりと対策を講じてください。後悔のない就活をするためにも、万全の対策をしてWebテストに臨みましょう。

 

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