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2022/06/22

ESに悩む学生が、プロの小説家に「他己PR」を書いてもらったら?

就職・転職

【PART1:座談会】ただ今、就活苦戦中……

ESには欠かせない、自己PR。「書くことなんて浮かばない!」と投げ出したくなっても、自分自身と向き合って言葉を絞り出し、なんとかして自分らしいESを書き上げなければなりません。もしも、誰かが自分の魅力を見つけ出して、言葉にしてくれたらどんなに楽か……。そこで今回は、就活中の大学生が、小説家として活躍する大木亜希子先生に「他己PR」を考案してもらうことに。果たして、どんな作品ができあがるのでしょうか……?

大木亜希子(おおき・あきこ)先生

1989年生まれ。小説家。2005年、ドラマ『野ブタ。をプロデュース』で俳優デビュー。2010年にSDN48に加入。2012年の解散後はWEBメディアで営業担当の会社員として3年間働き、編集者・記者も兼任。その後、フリーランスのライターとして独立し、現在は精力的に小説家・ノンフィクション作家として活動。

Webサイト:大木亜希子公式サイト

Twitter:@akiko_twins

Instagram:aaaaaaaa_chan

note:大木 亜希子

 

大木さんの著書。(右から順に)デビュー作となり文庫化もされたノンフィクション『アイドル、やめました。AKB48のセカンドキャリア』(宝島社)、初の“創作”小説となった最新作『シナプス』(講談社)、6月10日に文庫版が発売されたばかりの私小説『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』(祥伝社)。

 

 

今回、大木先生に「他己PR」を書いてもらうのはこちらの2名の学生。

鈴木 ひかり(すずき・ひかり)さん〈仮名〉 ※写真右

大学4年。英語専攻。神奈川出身。趣味はスポーツと旅行。

 

香椎 譲(かしい・ゆずる)さん〈仮名〉 ※写真左

大学4年。バスケットボール部。青森出身。趣味はお酒。

 

大木先生が、本人たちも気づいていなかったふたりの魅力を引き出します!

 

 

いきなり、仰天エピソード登場…!?

まずは自己紹介がてら3人で雑談。すると何やら、鈴木さんの表情が曇っている様子。何があったのでしょうか?

 

鈴木:さっきオンライン面接があったんですけど、うまくいかなかったんです。始まった瞬間から話そうと思ってたことが飛んじゃって、何もしゃべれなくて。自己紹介もできずに終わってしまって、泣いてしまいました。思い出したらまた泣きそうになってきた……。

でも別日に面接を再設定してくれたので、「次はちゃんとやんなきゃ」って思ってるんですけど……。

 

大木:面接を再設定? うまくいかなかったことを面接官さんが察してくれたんですか?

 

鈴木:いえ、正直に「ちょっと今日、うまくできなそうです……」って言ったんです。そしたらすぐに電話がかかってきて、「別日でやりましょう」って。

 

大木:早速めちゃくちゃ素敵なエピソードですね。できないことを事前に伝えるのは大人でもなかなか難しいし、事前にリスクヘッジできている時点で100点だから、泣くことはないと思いますよ。

 

 

 

バスケ一筋で生きてきた

 

大木:香椎さんの就活は、どんな感じですか?

 

香椎:3月から始めて、まだESはそんなに出してないです。興味があるのは営業職なんですけど、「営業にも種類がある」って聞いて、そこからどうやって絞ったらいいかわからなくて。全然進んでないんです。

 

大木:なるほど。何か特技はあります?

 

香椎:幼少期から現在まで、バスケットボールを続けています。人よりも多く点数を取らなくちゃいけないポジションだったから、練習後のシューティング200本を日課にしていました。

 

大木:200本!? 毎日ですか!? すごいですね。誘惑に負けてサボっちゃった日とか、心が落ち込んで何もやりたくない日とかないですか?

 

香椎:その日やらずにあとから後悔するのが嫌だから、「とりあえずやる」っていう感じです。休みの日は休むけど、週6の練習後は毎日やってます。

 

大木:すごい。本当にバスケが好きなんですね。

 

 

すごいことを「すごい」と思わない才能

 

大木:ひかりさんは、何かハマっていることやコツコツ継続していることはありますか?

 

鈴木:ハマってること……あっ! 中国語に興味があって、大学でも一年の時から勉強してるんですけど、中国のアプリをダウンロードしたり、SNSを見たりして勉強しています。楽しくて毎日やっています。

 

大木:一日にどれくらいの時間、見てるんですか?

 

鈴木:え……もう、暇さえあれば一日中。携帯を見てる時はだいたい中国語を見てます。

 

大木:中国語のアプリを見て、内容わかります?

 

鈴木:少しは……書くのは難しいですけど、読むことはできます。アプリを見たら半分以上はわかります

 

大木:なるほど。ふたりに共通しているのは、すごいことを「すごい」と思ってなさそうなところですよね。毎日バスケの練習後にシューティングを200本することも、中国語のアプリを見て半分以上理解できてしまうのも、どちらもすごい。それなのに、ふたりとも、それが「すごいことだ」という自覚があんまりない。興味深いです……。

【PART2:インタビュー】おふたりの魅力、たっぷり引き出します!

 

ここからは、事前に書いてきてもらったESをもとに、大木さんが鈴木さん・香椎さんそれぞれにインタビュー。ふたりの魅力をさらに掘り下げていきます!

 

 

 

①鈴木さんの場合

 

 

鈴木さんのESでは、これまでのスポーツやアルバイト経験を紹介しながら、チャレンジ精神好奇心の強さを自己PRしてくれました。

 

大木:ESを読ませてもらう前に……さっきも話してくれたけれど、今日の面接の状況をもう少し詳しく聞いてもいいですか?

 

鈴木:まず、パソコンからルームに入れなくて焦ってたんです。スマホに切り替えたけど、音が聞こえないし、画面が固まっちゃって。「やばいやばい、なんで繋がんないの……!」って思ってたら、なんとか繋がって面接が始まったんですけど、自己紹介もまともにできなくて……。志望理由を聞かれても何も答えられないし、「じゃあ自己PRを」と言われても、頭が真っ白になっちゃって、言葉が出てこなくて……。超やばいですよね……。

 

大木:全然落ち込むことじゃないし、逆にそれを判断できたひかりさんは、かっこいいです。でも、どうしてそうなっちゃったんでしょう? 自分に自信がない? それとも、緊張?

 

鈴木:たぶん緊張だと思います。うまく話せなくて、なんで自分がこうなってるのか、なんでこんなこともできないんだろうって、手が震えて……。でも、自信はある方だと思います

 

 

大木:なるほど……ひかりさんの素敵な部分が見つかったかもしれません。

 

 

 

②香椎さんの場合

香椎さんは、幼少期から現在まで続けているバスケットボールを中心に、継続力を自己PRしてくれました。

 

大木:香椎さんのESには、「大学1年の時に怪我をして3ヶ月間プレーできなかった」と書いてありますね。

 

香椎:入学して1週間で膝を怪我したんです。大学には全国の強豪校から選手が集まってるのに、いきなり休むことになって、これはまずいなと……。でも知り合ったばかりなのにも関わらず、同期が「お前と一緒にプレーしたい」って言ってくれて。怪我している間は外からみんなを見て、うまい人たちを観察していました。

 

大木:そういう経験をして、どんなことを得たと思いますか?

 

香椎:うまい人は、みんなによく話しかけていたんですよね。あんまりしゃべらない人も、しゃべらないなりにコミュニケーションを取って、いい雰囲気を作っていて。

 

だから、自分も無口な方だけど「やってみよう」って。最初は恥ずかしかったけど、ちょっとずつ。怪我から復帰した最初の練習試合では「お前って、けっこうしゃべるんだな」って言われました(笑)。

 

大木:でも、どうやって話しかけたんですか? 無口キャラがその壁を打破するのは難しかったでしょう?

 

香椎:そうっすね……めっちゃ普通の会話をちょっとずつ増やしていって。バスケに関することじゃなく、雑談で

 

大木:そもそも、どうしてコミュニケーションが大切だと思ったんですか?

 

香椎:その時、チームのムードが悪かったんです。リードしてた試合もミスが多くて負けてしまうことが続いていて。チームのみんなが仲良しなわけじゃなかったから、中には揉めたりする人たちもいて。だから「バスケの時は好き嫌いじゃなくてチームメイトとしてやろう」っていう話を何回かしました。

 

大木:つまり、揉めてる子たちの間に香椎さんが入って、チームの潤滑油になったということ? それ、すごい能力じゃないですか!

 

香椎:……そうかもしれないっす。

 

大木:ちなみに、香椎さんはどんな時に嬉しいと感じますか?

 

香椎:家族や友達のことを褒められると嬉しいっす。たとえば、弟も自分が通ってたクラブチームでバスケをしてるんですけど、そこの監督に「こいつはバスケがうまい」って褒められた時は、嬉しかったです。

 

大木:家族愛が強いですね! 子どもと関わることは好きですか?

 

香椎:はい。歳が近い人とバスケをすると力をセーブしなきゃいけないけど、子どもとなら、思いっきり一緒に走れる。それが面白いです。

 

大木:子ども相手に手加減しないってことですか?

 

香椎:手加減したら、弟に怒られるんです

 

大木:なるほど(笑)  なんだか、香椎さんのお人柄の片鱗が見えてきた気がします。

 

 

【PART3:執筆】大木先生による「他己PR」完成!

こうして、座談会とインタビューが無事終了しました。お二人の魅力がたくさん出てきましたね。今回はその中でも、鈴木さんは「面接での失敗談」、香椎さんは「幼少期から継続してバスケをやっていること」にフォーカスをあてて大木先生が「他己PR」を執筆します。

 

学生の魅力が伝われば、表現方法は一切問いません

 

果たして、大木先生はどのような「他己PR」を書き上げてくれたのでしょうか…!?

 

・・・

 

 

大木先生作・鈴木ひかりさんのES

 

なんと、大木さんはあの面接のエピソードから、「土壇場で素直に相手と向き合える」という強みを見出だし、「悲しかったこと」を「自己PR」に大逆転させてくれました。

 

また、「手は小刻みに震え、額からは汗が吹き出していたと思います」など、面接時の鈴木さんの状況を臨場感たっぷりに描写したことで、少ない文字数ながらも一気に引き込まれる文章になっています。

 

 

大木: 鈴木さんの自己PRは、ノンフィクション文体に寄せました。一見するとかわいらしい印象をお持ちの彼女が、内面では芯の強さを持っており、失敗してもそれをバネに乗り越えられるという点を強調したかったので。

また、「自分の良いところだけ」をESに書く大学生はたくさんいそうですが、あえて失敗体験も包み隠さずに書き、そこからどう這い上がったのか、心境の変化をロジカルに書くほうが、普段の人間性もアピールできるのではないでしょうか。

 

 

 

大木先生作・香椎 譲さんのES

香椎さんの自己PRは、幼少期のワンシーンから始まる、まるで物語のような書き出しに。かつて自分が父親にかけた言葉と、弟からかけられた言葉が重なることで自分の強みに気付くといった、温かみのあるショートストーリーが生まれました。

 

伝えたいメッセージを一つに絞り、それを魅力的に伝えるためにエピソードを活かすといったテクニックがお見事です。

 

 

大木:バスケットで全国大会に出たことや、自分が誇れる特技についてはもちろん書いたほうが良いと思いますし、それは素晴らしい功績だと思います。しかし、その点はあくまで文章のなかに自然に織り交ぜることでアピールできると思ったので、大枠は「印象的な家族とのエピソード」を強調しました。

なぜなら「家族とのエピソード」は絶対に人と被らないし、唯一無二のオリジナリティを発揮できるからです。

 

 

 

 

「他己PR」を読んでみて……

 

最後に、学生のおふたりに、「他己PR」を読んでもらった感想を聞いてみました。

 

鈴木:「他人から見た私」について意見をもらう機会なんてほとんどなかったので、とっても良い経験になりました。面接の失敗談を話したら、大木先生がポジティブに捉えて文章にしてくださって、「あ、そういう見方もあるんだ!」と前向きに考えられることができました。就活が不安でしたが、今はなんでもできる気がしています(笑)。

 

香椎:ESを書く上で大事なのは、「いかに自分を客観的に見て言葉にできるか」なんだなと。自分が書いた自己PRはまだまだ内容が薄く、隙もあって……自分がどういう人なのか、しっかり伝えきれてないと気付かされました。要点がわかり、どう書けばいいのかを学ぶことができました!

 

今回大木先生に書いてもらった「他己PR」は、決して「これを出せば合格間違いなし」といった“正解例”ではありません。

 

しかしながら、自分の魅力の見つけ方や文章表現など、就活に生かせるヒントがここには詰まっているのではないでしょうか。

 

この記事が、少しでも就活生の皆さんのお役に立てれば嬉しく思います!

 

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(企画:株式会社ライスカレー / 編集:株式会社エクスライト / 取材・執筆:山田宗太朗 / 写真撮影:山﨑悠次)