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高杉真宙の“スキサガシ” 「裏側」を知ると、「好き」も見えてくる。就活応援Interview“あの人の履歴書”vol.6
「やりたい仕事が見つからない」「好きなことを仕事にしたいけど、好きなことがわからない」。そんな悩める就活生に向けて、自分の「好き」を見つける“スキサガシ”を応援するインタビュー企画の第6弾! 今回登場するのは、映画や舞台、そしてバラエティにも挑戦中の俳優・高杉真宙さん。10月14日(金)には、偶然のいたずらでひとつ屋根の下で暮らすことになった二人の恋と、家族の繋がりを描くハートウォーミング・ラブストーリー、「いつか、いつも・・・・・・いつまでも。」で主演を務めることが決定。今では実力派として活躍のフィールドを広げている高杉さんですが、意外にも、もともとお芝居には興味がなかったのだと言います。気になるキャリアの始まりからお仕事への意識が変わった体験、そして大切にしている考え方について聞きました。
高杉真宙の履歴書
芝居の楽しさは、後からついてきた。
——早速ですが、高杉さんが俳優になったきっかけを教えてください。
高杉:12歳の頃に、スカウトされたのがきっかけでした。当時は「俳優」がどんな仕事なのか、ぼんやりとしかわかっていなくて……正直に言うと、もともとお芝居にはまったく興味がなかったんです。
でもスカウトされた時に、母が「やりなさい」とも「だめだ」とも言わず、僕に判断を任せてくれたので。まずは試しにやってみようと、部活のような感覚で始めました。
——そうだったんですか。今では実力派として、活躍の場をどんどん広げていますよね。お仕事への意識が変わったのは、いつ頃だったのでしょう?
高杉:高校1年生の時、主演を務めた映画『ぼんとリンちゃん』で、小林啓一監督と出会えたことが大きいですね。小林監督には、お芝居の積み立て方みたいなものを教えてもらいました。
『ぼんとリンちゃん』は、キャストとスタッフ合わせて15人ぐらいの小さな現場でした。撮影では、カットをかけずに長時間カメラを回し続けるという撮り方だったんですけど……それってつまり、一度NGを出してしまうと、また長時間のシーンを撮り直すことになるんです。
なので、自分の台詞を徹底的に頭の中に入れるのがすごく大変で。感情を入れずにひたすら読んだり、ロケ地のカフェで他のお客さんにバレないように演技してみたりして、何度も、何度も、とにかくいろんな方法で体に台詞を覚えさせるんです。
そうやって仕上がった作品を見て、「丁寧に重ねれば重ねるほど、そこから生み出されるものは洗練されていくんだな」と感じました。
——そこでお芝居が作られる「裏側」を知ったんですね。その後のお仕事にも、良い影響があったのでは?
高杉:はい、それまで以上に「お芝居っておもしろいな」と思うようになりました。もっともっと上手くなるには、良い作品にするためには、どうしたらいいんだろう?ということを、すごく考えるようになって。小林監督との出会いは、仕事への意識がパッと変わったきっかけです。
初めはピンときていなかった俳優という仕事も、今では、普通に生活していたら出会うことができなかった出来事やそこから生まれるまなざしを、お芝居を通して「伝えることができる仕事」だと思っています。
「好き」は、ものの「裏側」を知ることから始まる。
——では、プライベートはいかがでしょう? 高杉さんはアニメと漫画が好きと聞きましたが、今ハマっているものは?
高杉:最近は、ゲームにもハマっています。仕事から帰って眠るまでの時間に、友達と他愛のないおしゃべりをしながらゲームに没頭するのが至福の時間なんですよ(笑)。趣味って、心身の健康や日々のモチベーションを維持するためにも必要だと思うんです。
——確かに。ゲームのどんなところに夢中なんですか?
高杉:例えばRPGだと、まずストーリーがあって、エリアやシーンごとに流れる印象的な音楽があって、さらにその世界に没入できるような細かいデザインがありますよね。そんな美しく楽しい世界で遊んでいくうちに、「ここはプロのクリエイターたちが一つひとつ作り上げたものの、集大成なんだなぁ」と思うんです。
世の中にあるすべてのものの裏側には、それを仕事にしている誰かの努力があって、その努力が報われているからこそ、僕たちは楽しむことができているわけですよね。物事の裏側を知ると、いろんなことに対して興味や感謝が生まれてきます。そうした感情が生まれた瞬間こそ、それを「好き」になるチャンスなんじゃないでしょうか。
——それは、高杉さんのお仕事にも言えそうですね。
高杉:そうですね。映画やドラマの制作にも、本当に多くの人が関わっていますからね。
劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』で初めてアニメ声優に挑戦させてもらった時は、制作スタッフの皆さんにお会いしてすごくテンションが上がったのを覚えています。「この人たちがいてくれたから、僕の人生はこんなに豊かになったんだ!」って(笑)。
でもだからこそ、めちゃくちゃ緊張もしました。大人になればなるほど、周りの皆さんのお仕事をより客観的に理解して、尊敬できるようになってきましたね。
「できない」は大前提。だから、「できる」までやってみる。
——お仕事をされる中で、壁にぶつかって悩んだりしたことはありますか?
高杉:僕、めちゃくちゃポジティブなんですよ(笑)。だから自分に失望して落ち込むようなことってあまりなくて。それは、基本的にいつも“自分を低く見積もっている”からだと思います。
何事も「できない(のは当たり前)」と仮定していて、だけど「できる」までやるんです。いつできるようになるかは、ものによってそれぞれですけど、何回トライしたって別にいいじゃないですか! 最終的にできるようになればいいと思っているので、 そもそも「できない」ことに落ち込むことがないんですよ。
——一見後ろ向きなようでいて、すごく前向きでおもしろい考え方ですね。
高杉:「できない」ということで悩んでしまっている人には、おすすめの考え方です。物事って、続けてみないとわからないことがたくさんあると思うんですよね。それは、仕事でもなんでも。
最初はできなくてもしょうがない。そこから、ある程度自分で「掴めた」「できた」と思えるところまでやってみることが大事なんだと思います。そこに行き着くまでの長さは人それぞれですけど、いずれにせよ努力すればその瞬間がきっとくるはずです。できるようになれば、「楽しい」も「好き」も見えてくるんじゃないかな。
——「できない」を前提に、「できる」までやってみる……ということ?
高杉:そうです。最近、僕は楽器のサックスに初めて挑戦する機会があって。リズム感も全くないし、本当は苦手なことのはずなんですけど、やっぱり「やれるまで頑張ろう」ということを意識していました。
今年からは、「ぐるぐるナインティナイン」の「ゴチになります!」でバラエティにも挑戦していますが、基本的に「緊張する!」と感じるものこそ、一歩踏み出してやってみるべきものなんだと思うようにしています。
自分にとってできないこと、初めてのことでも、誰かが僕に「挑戦してみてください」って言ってくれること自体が本当にありがたいし、「ああ、そういう機会を与えてもらってるんだな」って。だからこそ、チャンスがあるものは、できるまでやってみたいです。
「好き」との出会いを焦らず、挑戦することが大事。
——高杉さんは、もともと興味のなかったお芝居の中に「好き」を見つけて続けてこられましたが、「好きなことを仕事にする」ということについては、どう思いますか?
高杉:それができたら、すごく幸せでラッキーなことですよね。ただ、まだ「好き」を見つけられていない人も、焦ることはないと思います。
いろんなものに触れたりいろんな人と話したりする中で、自然に見つかることもあるでしょうし。僕みたいに特別な興味があったものじゃなくても、続けていくうちに「好き」が見つかって夢中になることもあるはず。挑戦してみて、初めて自分との相性がわかることもあると思います。
——なるほど。高杉さんのお話を通して、なんだか勇気をもらえました!
高杉:嬉しいです。僕、高校時代の友人たちと今でも毎日のように連絡を取るんですけど、やっぱりみんな就活中は、「面接って緊張するんだよ」とか「受かっているか不安だ」って言っていましたね。働くっていまだに緊張するし不安だし、どんな仕事でも確かに大変だよなって思いました。
僕は去年独立してから、お芝居以外の仕事も増えたんです。それもすごく「大変だな」と思いながらやっています。だけど、やらなきゃしょうがない。今年で26歳になりましたが、同世代には、社会人として経験を積んで、後輩ができて教える立場になっている人もたくさんいると思います。そういう人たちに置いていかれないように、まずは自分のことは自分でやる、できないことはできるまでやってみる。それらを意識しながら、これからもいろんなことに挑戦していきたいです。
高杉真宙さん主演・新作映画『いつか、いつも……いつまでも。』
高杉さんが主演を務める映画『いつか、いつも……いつまでも。』が、2022年10月14日(金)から全国公開。海辺の小さな町を舞台に家族のつながりを描く、ハートウォーミング・ラブストーリーをお楽しみに。
映画『いつか、いつも……いつまでも。』予告【2022年10月14日(金)全国ロードショー】
<STORY>
海辺の診療所で、祖父と共に働く医者の俊英。彼の前に、ある日、憧れの女性にそっくりな亜子が現れる。胸ときめくも束の間、”こじらせ女子”の亜子に振り回され、彼の理想像は粉々に。だが、あきらめきれない夢と現実の間で傷つく亜子の素顔を知るにつれ、淡々と生きていた彼の何かが変わってゆく。そして、亜子もまた、俊英や“じいさん”、家政婦の“キヨさん”と囲む家族のあたたかい食卓に、かけがえのないものを見出していく…。偶然のいたずらで、ひとつ屋根の下で暮らすことになった二人の恋と家族の”繋がり”を描く、ハートウォーミング・ラブストーリー。
・公式サイト https://itsuitsu-eiga.com/
高杉:僕が演じるのは小さな診療所で働いている医師で、周りの看護師たちに「感情がない」とか「ロボットみたいだ」と言われるほど、素っ気ない不器用な男性。だけど、亜子との出会いをきっかけに、徐々に考え方も変わって成長していきます。人とのつながりや温かさを感じられる物語なので、ぜひたくさんの人にご覧いただきたいです!
——初めは興味がなかったというお芝居の世界で、自分なりの楽しみと周りの人々への感謝を感じるようになったという高杉さん。その背景には、人との出会いや作品作りの裏側を知る経験がありました。
まだ、自分の好きなものが見つけられないという人も、身近な出会いやものの中から、ふとした瞬間に“スキ”が見つかるかもしれません。その瞬間を逃さないように、チャンスがあったら迷うより先に飛び込んでみるのもいいでしょう。
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(企画:株式会社ライスカレー / 編集:株式会社エクスライト / 取材・執筆:中前結花 / 写真撮影:品田裕美)