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2019/08/23

中途採用にも◎転職に役立つ!いまさら聞けない適性検査の「種類」と「対策」を徹底解説!

就職・転職

どうもどうも。三度の飯より「適性検査」が好きなライター筒井です。
冗談です。そりゃあね、仕事柄いろいろな会社さんにお邪魔していますが、僕自身にとって身近な検査といえば健康診断ぐらいなので、求人サイトに書いてある「適性検査あり」がどんなものを指しているのか想像の域を脱しません。正直に申し上げて。
ということで今回は、お仕事を探しているときに求人サイトなどでよく見る「適性検査」がどういうもので、何を準備していけばよいのか、一緒に勉強できれば幸いです。

1.そもそも適性検査って何?

「適性検査」というのは、お仕事を始めるにあたってその会社の仕事内容と求職者がマッチするかを判別する試験のことです。大きく「性格検査」と「能力検査」の2種類に分けられます。

 

◆性格検査
主に性格やタイプを見極める検査です。
気になるあの娘との相性を占ってくれるものではありません。面接だけでは見抜くことができない性格を、さまざまな角度から分析することで、採用担当者的には「うちの会社に合うかな、この人」という判断をしています。

 

◆能力検査
一般知識や基礎学力、論理的思考力などを見極める検査です。
一般常識や学校で勉強してきたような基礎学力を見るだけではなく、会社の中のどの部署だったら活躍できるか、スムーズに仕事を進めていけるかというところを見ています。

 

いずれの検査でも、

「長く働いてもらえるか」
「うちの社風に馴染めるか」
「募集職種に向いているか」

といったことを、採用担当者の皆々様は知りたがっています。

 

特に中途採用の場合、企業が歓迎する人材像や仕事内容は明確なので、適性検査を通じて、ピンポイントで《求める人材》を見つけようとしているはずです。

とはいえ、正直なところ「適性検査」と聞くと、なんだか堅苦しいイメージがありますよね?

 

「面接だけじゃダメなの?」
「対策しないと受からないのかな……」

なんとなく不安になってしまうかもしれません。

 

やってることは変えずに、「あみだくじ」とか「運試し」みたいなネーミングだったら応募者が増えるかもしれないのに。僕は全然そうは思いませんけどね。

 

実際のところ、そこまで難しく考える必要はありません。

企業が適性検査をしているのは、直接顔を合わせて話をする面接だけでは伝わらない部分を補いたいからです。

 

この人はどんな人なのか?どんな仕事が向いてるのか?
というところを事前に把握できれば、いざお仕事がスタートした後の「こんなはずじゃなかった……」というミスマッチを防ぐことができます。

 

それはお仕事を探している方たち、つまりここを読んでいる皆さんにとっても大きなメリットになるはずです。

新卒採用をはじめ、中途採用でも何らかの適性検査を行っている会社が増えています。適性検査をいかに攻略するかが成功のカギといっても過言ではないでしょう。

 

それでは続いて、適性検査にはどんな種類があるのかを紹介していきます。

2.転職における適性検査の種類

それでは続いて、《適性検査の種類》を紹介していきましょう。飽きてません?大丈夫ですか?

 

適性検査にはマークシート方式で行う筆記試験と、自分の家やテスト会場にあるパソコンで受験するWebテストがあります。

最近では応募してくる方のことを考えて、Webテストやスマホで受験できるようなシステムを整えている会社さんが多いみたいです。

 

ということでここでは、「適性検査といえば!」といわれるほど代表的なテストを3つ紹介します。

適性検査を受けたことがなくても、名前ぐらいは聞いたことがあるかもしれませんね。僕は初めて聞きましたけれど。

 

◆クレペリン検査

横一列にギッシリ並んでいる数字の、“隣同士”をどんどん足していく検査です。

たとえば「38436472……」という数字が書かれていたら、3+8=1、8+4=2、4+3=7……というように足し算を繰り返していき、答えは「1279019……」となります。
そう、気づきました? 答えが二桁になった場合は下一桁で回答するんです。

 

1行・1分のペースで計算を続けて、1分経ったら次の行へ進みます。最後に解けた数字の端っこを結んでいくと、1分ごとの計算量の変化が見えてきます。
そうして描かれた“作業曲線”から、処理能力の高さや全体の計算量、1分ごとの作業量の変化などを測るテスト、それがクレペリン検査です。

 

テスト時間は前半15分+休憩5分+後半15分です。
「たったの30分。しかも足し算だけしてればいいんでしょ」と思うかもしれませんが、答えを間違えないように、しかもスピードを意識しながら計算に集中するのは正直疲れます。

 

能力面や性格面の両方に大きな偏りがない人は、“前半よりも後半に作業量が多い曲線”を描く傾向があるため、頭が疲れてきた後半こそ特に集中しましょうね。

 

 

◆YG性格検査

120個の質問に「はい」「いいえ」で答えていき、性格の特性を判断していく検査です。

私たち一人ひとりの性格を構成している「客観性」「協調性」「のんきさ」「劣等感」や「社交性」といった12の尺度を、検査を通じてA・B・C・D・Eの5つに分類し、ものの考え方や人との関わり方を知ることができる……というものだそうです。

 

一つ勘違いしないでほしいのは、これはあくまで性格の特徴を調べる検査であって、性格がいいとか悪いといったことを判断するわけではありません。
大事なことなのでもう一度言いますが、気になるあの娘との相性を占ってくれるものではありません。

 

たとえば「控えめで、発言力がない」という検査結果は、別に悪いことではありません。
決断力はあった方がいいと思うかもしれませんが、早急に判断せず、慎重に物事を進めていく方が望まれる仕事もあります。

 

つまり問いに対する答えが「はい」でも「いいえ」でも明確な正解はないのです。
むしろYG性格検査の結果と、面接で直接合会ったときの印象に違和感がないよう、問題には正直に答えましょうね。

 

 

◆SPI総合検査

日本で初めて、人の採用を目的として作られた適性検査、それがSPIです。
1973年に初代のSPIが発表されて以来、バージョンを改定しながらSPI2、SPI3と進化を遂げてきました。現在主流となっているのは、最新の「SPI3」です。

 

SPIでは、言語分野(国語)、非言語分野(数学)、性格検査の3つのパートに分かれて検査を行います。

言語分野だと、同意語や反意語、敬語などに関する問題の他に、慣用句や文の並べかえなどが出題されます。

非言語分野の検査では、表の読み取りや確率など、数学や理科的な問題が出されます。「え……数学?」と腰が引けてしまう方も、過去問題集などで事前に準備しておけば大丈夫ですのでご安心を!

 

営業でも事務でも、仕事をする上で数字は避けて通れないものですから、苦手意識をなくすいい機会だと思って頑張りましょうね。つまりは頑張れって話です。

また、SPIの性格検査は、先ほどのYG性格検査と同じく「これをやれば正解」ということがありません。企業によって求職者に求める資質は違いますし、面接では伝わらない内面的な要素を見る判断材料になります。

 

だからこそ回答への一貫性やスピードを意識しつつ、企業風土を理解しながら正直な受け答えを意識しましょう。会社が求める人物像に、無理に寄せていく必要はありません。

 

SPIは新卒採用を中心に多くの企業で採用されていますが、中途採用で実施する企業も増えています。受検前にはしっかりと対策をしていきましょうね。

それでは次に、より具体的な対策方法を解説していきます。

3.適性検査で落とされないための対策

それではどうやって適性検査の対策を練ればよいのでしょうか。ここでは適性検査を受ける前にやっておきたい対策法をお伝えします。

 

適性検査のうち、「能力検査」には明確な正解があります。問いに対する、答えがあるのです。つまり正しい答えを選ぶための知識をつけておくことが必要です。

とはいっても中学校や高校で勉強してきたような内容を思い出す必要はありません。

 

本屋さんには関連するテキストもありますし、「適性検査 過去問題」で検索してみると、ネットに過去問がたくさん出ています。アプローチする企業が、先程ご紹介したどの適性検査を実施しているのかを調べることも可能ですよ。

 

いずれにしても能力検査については、一般常識や基礎学力を試すような問題が出るため、時間内に一問でも多く回答できるよう、しっかり準備をして全力で取り組みましょう。

その一方で「性格検査」については、ありのまま、アナもエルサもビックリするぐらいありのままのあなたとして答えましょう。

 

どう評価されるかを気にしながら答えていると、言いたいことがわからなくなってしまい、自分をできるだけよく見せようとして面接で矛盾した回答をすることもあります。

検査はクリアできても、検査結果と面接での印象・言葉がかけ離れてしまっていては、「ウソをつく人」と思われてしまってもしかたありません。

 

性格や行動に関する質問に対して当てはまるかどうかを答えていくことが多いため、「できるだけ正直に答える」ことを第一に考えてください。

 

そしてまた、テストの前の日はしっかり寝ましょう。睡眠不足はお肌の大敵!心のキンチョーがお肌のガサガサに影響しちゃうかもしれないので、二日酔いなんてもってのほかですよ。いや、本当に。

 

いずれにしても適性検査は準備がモノをいいます。検査が原因で転職に失敗したという例も少なからずあるため、適性検査を受ける前に注意すべきポイントをきちんとチェックしておくとよいでしょう。

4.まとめ

適性検査があるのか、ないのか。やるとしたら会場はどこなのか、自宅のパソコンやスマホから受験できるのか──

 

いかなる場合においても、心に余裕を持って受けることが大切です。

そのためにも今回ご紹介したように、検査が行われる意味や内容、対策をしっかり理解して、事前にしっかり準備をしていけば、おのずとよい結果がついてくるはずです。
攻略法を知って、希望のお仕事をスタートさせましょう!

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執筆者
■筒井健二(Kenji Tsutsui)

フリーライター/ディレクター。
大手タイヤメーカー販売会社を経て、2002年4月オーストラリアへ渡航、365日を過ごす。
帰国後、神楽坂の編集プロダクションに入社し、転職情報サイトの制作業務やUSEN放送の番組制作などを担当。
2004年9月独立。以降、企業取材を中心として、各種PRツールの企画・制作業務に従事。空が広い東京都練馬区在住。3児の父。