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「奨学金返済支援制度」のことをもっと知ってほしいから、RPGにしてみた
奨学金返済支援制度をもっと知ってほしい!
こんにちは、ライターのたかやです。冒頭から小難しい話を失礼致します。
みなさんは「奨学金返済支援制度(しょうがくきんへんさいしえんせいど)」という言葉をご存じでしょうか?
大学生を始め、これから社会に羽ばたいていく学生たちにとって、将来の一抹の不安となっているのが奨学金の返済。
この「就活note!」を運営する日研トータルソーシングでは、「奨学金返済支援制度」を導入し、最大で総受給額の50%の返済を支援しています(※新卒、第二新卒が対象、規定あり)。ふ、太っ腹~!
さて、非常に助かるこの制度ですが……。
悲しッ。
日研いわく「これだけお得な制度でありながら、まだまだ十分に知られていないのが現状」だとか。
これは大変よろしくありません。こんなありがたい制度、僕が大学生のころにあってほしかったぐらいよ? いや、マジで。もっと多くの学生たちに伝えてあげなければ……。
でも、「奨学金」とか「制度」といった単語だけでは、どうにも堅苦しくてとっつき辛いし……。
あ、そうだ……
ゲームで伝えよう
冒頭から小難しい話になってしまいましたが、要はそこなんですよね。
ならば、若者にも親和性の高い「ゲーム」を通して紹介すればいいのでは?
「奨学金返済支援制度」をもっと多くの人に覚えてもらうには、この方法しかありません。……たぶん。……いや、いけるって。いけるいける。
……え? そんな甘い見通しで大丈夫かって? 大丈夫!!! 問題ないから!!!
奨学金返済支援制度をゲームで伝えたい
そこで今回は、ゲームクリエイター・KSBゲームスさん(以下、KSBさん)にご協力をお願いしました。
KSBゲームス
主にRPGツクールでゲームを作っています。
【つくった作品】新・無駄をそぎ落としすぎたRPG/弱すぎるRPG/速すぎるRPG/無駄をそぎ落としすぎたRPG/バトルサガなど
Twitter:@ksb_games
KSBさんは主にフリーゲーム配信サイトで自身が制作したRPGを発表し、過去作は多くのユーザーにプレイされています。
実況配信者にも大好評で、例えば人気ゲーム実況者・キヨさんや、ホロライブのVTuber・兎田ぺこらさん、宇宙海賊のゴー☆ジャスさんまで。すごすぎる……。
実際に、筆者の僕もプレイしてみました。
こちらは、KSBゲームスさんの代表作のひとつ、『無駄をそぎ落としすぎたRPG』。
一瞬バグかな? 回線が遅延してんのかな? と思いきや、そういう仕様でした。
タイトルの通り、RPGを進める上で不必要な要素が一切そぎ落とされています。
いや、そりゃ確かにこの場面だと会話以外の風景は必要ないけどさ……。情緒ってもんがあるだろ。
これほど振り切ったゲームを作れる人なら、『奨学金返済支援制度のゲーム』という無茶振りでもなんとかしてくれるはず!
ゲーム企画制作会議・開始
某日、ゲームの方向性を決定するためのオンライン会議が行われました。
たかや:よろしくお願いします! 事前にKSBさんの作品をプレイさせてもらいましたが最高に面白かったです。
KSB:ありがとうございます! そう言っていただきうれしいです。制作する上では、キャッチーな切り口にしてプレイ開始数分でユーザーに「あ、このゲームはこういうやつね」と気づいてもらえることを大切にしています。
たかや:なるほど。だからこそKSBさんが制作してきた作品は多くの配信者さんの目にも止まり、話題を呼んできたんですね。めちゃくちゃ頼もしいです……。
「なんか知らんけど、ずっと体調が悪いRPG」
たかや:ここからが本題ですが……。今回はどういったゲームを制作していきましょうかね? ゲームのジャンルをはKSBさんが得意なRPGにするのは確定として……。
偉い人:今回は「奨学金返済支援制度」の要素を盛り込んでほしいんですよね。ゲームの中でうまくメッセージとして伝えられますかね……?
たかや:この「制度」って名前は小難しいですが、要は社会人になったら自分でやらなきゃいけない奨学金の返済を、会社がサポートしてくれてラッキー!ってことですよね?
偉い人:そのとおりです。
KSB:そうですね……。例えばゲーム序盤はボロボロの勇者が、最終バトルまでにその制度にまつわる超最強の魔法を覚える……というのはどうでしょう。その魔法のおかげで、無事にゲームをクリアできるみたいな。
たかや:なるほど! 返済を支援してくれてなんか助かるっていうのともうまくリンクしてる! ある意味露骨なPRですが、それぐらいのほうが個人的にも好きです。
偉い人:よし、その案で行きましょう!
たかや:そういえば、「就活note!」の読者は、大学生の方が多いんですよね。そのへんから、今回のゲームの切り口を見いだせないですかね?
偉い人:主人公を大学生にするとか?
KSB:うーん……。たかやさんは大学生のころ、なんかわからないけど体調が悪い日って多くなかったですか?
たかや:あ~、わかります。もちろん個人差はあるんでしょうけど。少なくとも、僕は生活リズムもめちゃくちゃになってた。徹夜のまま講義に出席する日とかもザラにあったし。
KSB:あの頃は、若さにかまけてつい無茶をしがちですからね。
たかや:たしかに、なにかしら体調が悪い日のほうが多かったかも。まぁ、歳を重ねれば、その状態が毎日になるけど。
KSB:そうですよね。だとすれば、主人公が「なんか知らんけど、ずっと体調が悪い」という設定にするのはどうでしょう?
たかや:なるほど……。たしかに、多くの人の共感を得られそう。
KSB:しかも、その体調の悪さから、制度にまつわる魔法を使って回復することでクリアにつながるという道筋も、違和感なく描ける。
たかや:「なんか知らんけど、ずっと体調が悪いRPG」……タイトル的にも興味惹かれますね。
KSB:さらに、「勇者=強い」といった一般的なイメージを覆して、あえて弱くする方向性を面白く感じてくれる人もいるかもしれない。
たかや:さすが、そこまで戦略的な考えにも一瞬で……!
KSB:たとえば旅立ちの当日。パーティ―の中で勇者だけが二日酔い……そんなゲームはどう思いますか?
たかや:旅立ちの前日に深酒すんな、とは思います。でも、面白いですね。
まだまだ不調がたくさん
KSBさんから「ゲームに使用するかはさておき、『日常の不調』をどんどん挙げていこう」といった提案が出たので、「不調あるある」をもう少し紹介していきます。
たかや:そういえば僕いまちょうど「口内炎」ができてて……。
KSB:「呪文を唱えたいのに、口内炎のせいで口が動かない勇者」とかもアリかもしれません。
たかや:バッドステータスが地味すぎる。
KSB:あとは「コンタクトがゴロゴロしてて、回避率が大幅に下がる」とかも入れたいですね!
偉い人:あ、私もいいでしょうか?
たかや:わ! 偉い人だ!
偉い人:歳のせいなのか、階段登るだけでやたらと息切れするんですよね……。これって不調になりませんか?
たかや・KSB:いいっすねぇ~。
偉い人:よっし……! フラフラしてまっすぐ歩けないとか、進もうとする方向と逆に進んでしまう、とかできるものでしょうか?
KSB:うーん、逆に進むとかは仕様上難しいかもしれませんが、「階段を登っていたら、疲れてきて足が遅くなる」という感じなら実装できそうです。
偉い人:この不調を抱えててよかった……。
たかや:よくはないんですけどね。
そんなこんなで……
ゲーム制作会議終了
嘘だろと思われるかもしれませんが、このときの打ち合わせ、本当にこんな感じでした。
会議の8割、成人男性たちがただただ「最近の自分の不調」を挙げてただけの時間。やたらと盛り上がった。ゲームの制作会議ってこんなんでいいの?
そして最後に「もう少しキャッチーな作品名にしたほうがいい」と意見が出て、ゲームのタイトルは『絶不調勇者(ぜっふちょうゆうしゃ)』に決定! なんて情けないタイトルだ……。
ゲーム制作開始
勇者を絶不調にするためのパロメーターが並ぶ
絶不調じゃ死んでも勝てる気しないステータス
その後、連日制作に取り掛かってくれたKSBさん。
ゲーム制作の知識は全くないので何がなんだかわかりませんが、なんかスゴいことしてくれてるんだなというのはわかります。
ゲームのプログラミング的なことはアドバイスできませんが、素人の自分も追加の意見を提案しました。
パーティーの中で自分だけ体調不良なのがだんだんと申し訳なくなって謝りグセがついたり…。
まぁ、これは数年前に友達と旅行に行ったときの僕の実体験なんですけど。
ゲーム完成!実際にプレイしてみた
そして約一ヵ月後、KSBさんから『絶不調勇者』の完成データが届きました。
本当に作り上げてくれるとは……。
さっそくプレイしてみます
おおっ! タイトル画面に、でかでかと「絶不調」の文字が……!
ゲームが始まった
勇者、顔色悪っ!
一目でわかる体調の悪さだ……。これ、まだ旅立つ前なんですよ?
魔王出てくるの早っ!
バトルシーン
ゲームの画面に「口内炎」の文字が表示されてるの、初めて見たから笑ってしまった。「気になり始めた!」じゃないよ。
その後も、ことあるごとに身体の不調を訴える勇者。
すごい……僕が発見しただけでも、不調ポイントが10個くらいあった……。まだまだありそうだ……。
移動中だって、数歩ごとにHPが減ったり、歩くのが遅くなったり、視界がぼやけたり……。
万全を期した絶不調の数々。絶不調なのに万全っておかしな話ですね。
身体的な不調以外にも、メンタル面もとにかく情けない……。
なんだろう……。僕も「不調要素」を提供したからでしょうか……。プレイしていく内に、この勇者が僕に見えてきた。
そしてなんやかんやあって、ゲームクリア!
うおー! 制作したのはKSBさんですが、少しでも携わった身として、謎の感動が生まれます。
すごい……。あんな会議で、ここまでちゃんとしたRPGになるなんて……!
クリアするまでのプレイ時間は、30分もかからないのではないでしょうか。時間があるときにサクッと遊べるのは良いですね!
「絶不調勇者」で、キミも絶不調を体験しよう!
そんなわけで、以上が『絶不調勇者』が完成するまでの経緯となります。
この記事を読んだ皆さんも、是非とも一度はプレイしてくださいね!(無料で遊べます)。
完璧な制作をしてくださったKSBさん、本当にお疲れ様でした!
いや~、良いゲームができて良かった! めでたしめでたし!
・・・
さて、実際にはまだまだここで紹介しきれていない理不尽な絶不調の数々が、勇者に降りかかる。
その数なんと全部で18! 果たして君は、すべて遭遇することができるだろうか。
▼絶不調勇者はコチラから遊べます(無料でプレイできます)▼
そもそも奨学金返済支援制度を知ってもらいたいからつくったこのゲーム。ぜひみんな覚えておいてくださいね! そして、そんな制度のある日研トータルソーシングに興味がある人はこちらをご覧ください!
(企画:株式会社ライスカレー / 編集:株式会社エクスライト /取材・執筆:たかや / ゲーム制作:KSBゲームス)