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2022/11/16

なかやまきんに君の“スキサガシ” 「すごいね!」を追求すると「好き」も見えてくる! – あの人の履歴書vol.7

就職・転職

「やりたい仕事が見つからない」「好きなことを仕事にしたいけど、好きなことがわからない」。そんな悩める就活生に向けて、自分の「好き」を見つける“スキサガシ”を応援するインタビュー企画の第7弾! 今回登場するのは、テレビやYouTubeなどで幅広く活躍する、ボディビルダー兼お笑い芸人のなかやまきんに君さん。単身でアメリカに渡った筋肉留学や吉本興業からの独立など、大胆にも見える決断の裏には、いつも揺るぎない「自信」があったと言います。

なかやまきんに君の履歴書

 

3年後、自分を好きでいられるように。

——今年1月に吉本興業を退所されてから、今は筋肉業をメインに活動されていますよね。20年以上在籍された吉本興業からの独立は、ご自身にとって大きな決断だったのでは?

 

なかやまきんに君:もともと僕は、「有名になりたい!」「テレビに出たい!」 という思いから、高校を卒業してすぐに吉本の養成所(NSC吉本総合芸能学院)に入りました。吉本興業にはそこから約21年間、ずっとお世話になっていましたから、独立は間違いなく大きな挑戦でしたね。

 

でも実は、独立は4年ぐらい前から考えていたことでした。僕はいつも、「今後どうなりたいか」「どんな自分が好きか」といったことをイメージしていて、それをもとに3〜5年後のことを考えながら動くようにしています。それと同時に、冷静に、その時自分に求められているものについても見極めたいと思っていて。ここ数年、僕が発信する体づくりや健康に関する情報を喜んでくれる方々がとても増えてきたことを肌で感じていました。だから自然と、今までよりももっと筋肉業に力を入れるようになったんです。その流れの中での選択肢のひとつとして、独立がありました。

 

吉本興業にいれば先輩もスタッフの方々もたくさんいますし、多方面でサポートしてもらえます。だけど、それが当たり前になってしまうのは、僕の場合は良くないなと。常にハングリー精神を持って、自分で壁を乗り越えてこそ、自信が生まれる。そういう厳しい環境に身を置こうと決意したんです。だから独立を決めた時は、不安が半分、ワクワクとした気持ちが半分でした。

 

自分の憧れを叶えるための「筋肉留学」。

——これまでも、きんに君さんは「まだ誰もやっていないこと」に多く挑戦されてきた印象です。それも、常に先を見据えているからこそのアクションなんですね。

 

なかやまきんに君:そうかもしれませんね。2006年に「筋肉留学」と名付けてアメリカに渡ったのも、同じように「3年後、どんな自分でいたいか」を考えた結果でした。あの時は、一歩踏み出す明確なきっかけもありました。

 

僕は若手の頃、ネタをする時にイラストフリップを使っていたんですが、それを描いてくれていたのがレイザーラモンHGさんでした。HGさんとはジム仲間でもあり、ずっと親しくさせてもらっていて。それで僕がテレビに呼ばれた時に、HGさんのことを紹介したら、それからHGさんがドーンっと売れていったんです。その勢いを目の当たりにして、「今のまま活動を続けていても、僕は勝てない」と感じました。それがきっかけで、翌年アメリカに渡ろうと決めたんです。

——そうだったんですね。当時、きんに君さんを動かしたのは、嫉妬や敗北感……といったものだったのでしょうか?

 

なかやまきんに君:いえいえ! HGさんとはずっと仲間でしたし、そういう感情はありませんでした。僕は、人と何かを比べて優越感や劣等感を持つことはあまりないんです。競争心みたいなものがまったくないわけではないんですが、それよりはむしろ「いかに人と違う道を歩むか」の方に重きを置いています。とにかく誰もやっていないことや、誰とも重ならない場所を見つけて、先へ先へと動くことを大事にしているんですよ。

 

そもそもこの筋肉キャラも、吉本の養成所に入ったときに、600人ほどいる仲間たちの中で「何か人と違うことをしないと」と考え、タンクトップを着て通い始めたのがきっかけでしたし、デビュー後も、次から次へと新しい人気者が現れる芸能界で、何をすれば生き残れるのかを常に考えてきました。だから、アメリカ留学を決めたのも、「まだ誰もやっていないことに挑戦しよう。そういう自分でありたい」と思ったからなんです。

——まだ誰もやっていないことにもいろんな選択肢がある中で、どうして「ロサンゼルスへの筋肉留学」を選んだのでしょうか?

 

なかやまきんに君:「筋肉留学」の理由は、2つありました。 1つは、西海岸のベニスビーチ(通称:マッスルビーチ)への憧れです。僕は高校3年生でバスケ部を卒業した時、次に打ち込むものを求めてジムに通い始めたんですが、そこには「月刊ボディビルディング」や「IRONMAN」といった筋肉雑誌が置いてありました。それを読み込むうちに、雑誌の中に登場するベニスビーチに心を奪われたんです。こんなに気持ちよさそうな場所があるのか、と。ヤシの木が並ぶ海辺にジムがあって、潮風に吹かれながらみんながローラーブレードをして笑っている……「映画の世界みたいやな」「ここにいつか住んでみたい」と本気で思いました。ロサンゼルスは、17歳の頃からの憧れだったんです。

 

そしてもう1つの理由は、ロサンゼルスにはハリウッドもあるということ。ハリウッドと言えば、エンターテインメントの聖地じゃないですか。 だから留学の目的の一つとして、僕はハリウッド映画やテレビのオーディションを受けることを決めていました。

 

今でこそ海外留学をする芸人は珍しくないですし、「挑戦するのはいいことだ」という風潮ですが、当時は「なんで急に留学?」「無謀だよ」と言う人ばかりでした。そういった声が多かったこともあり「筋肉留学」というちょっとふざけたキャッチーな言葉を使いましたが、自分の中ではしっかりと理由のある渡米だったんです。

 

誰かからの「すごいね!」が原動力になる。

——そんな背景があったとは、驚きました。しかし長年の夢だったとはいえ、「無謀だ」という周りの声は気になりませんでしたか?

 

なかやまきんに君:僕にはいつも、根拠のない自信があるんです。デビュー当時もそうでした。周りの人は悪気なく、「筋肉キャラなんて飽きられてすぐ終わるからやめなよ」「インストラクターになりたいの?」と言われたりしました。でも僕は、当時まだ誰もやっていなかった、ストイックに鍛え上げていく「筋肉」と、ゆるさの中でセンスを見せる「お笑い」の掛け合わせに可能性を感じていましたし、それを自分がやれるはずだという根拠のない自信があったんです。

 

「筋肉留学」も、行く前から何かを掴めるはずだと信じて疑わなかった。前例はないし、人に話せば反対される。もちろん人に相談はするし、参考にもします。でも、最終的に自分に何ができるかを一番わかっているのも、それを証明できるのも、自分ただ一人なので。最後には、自分の「好き」を選びます。

 

——常に、ご自身のことを強く信じている。その姿勢が一貫していますね!

 

なかやまきんに君:その自信の根拠を示せと言われたら、難しいんですけどね(笑)。ただ、これはみなさんもそうかもしれませんが、モチベーションの源泉として、人から「すごいね!」って言ってもらいたいというのはあると思います。僕は、その気持ちがすごく強いんです。吉本興業に入ったのも、テレビに出たいと思ったのも、やっぱり周りの人たちに「すごいね!」って言ってもらいたかったからです。

 

留学中の英語での勉強や、これまでのきついトレーニングも、根拠のない「すごいことになるぞ!」という自信と、みんなからの「すごいね!」につながるはず、という気持ちで乗り越えてきました。一つ叶った時、またそれが自信につながりますしね。

振り返れば、「好き」のヒントがあるはず!

——“筋肉”という好きなものを武器に、「なりたい」を次々と実現しているきんに君さんですが、「好きなことを仕事にする」ということについては、どう思われますか?

 

なかやまきんに君:なんの脈絡もないただの「すごいね」は一過性の喜びで終わってしまいます。だから重要なのは自分が、どんな分野でどんなふうに「すごいね」と言われていきたいか……そう考えると、やっぱり自分にとって「大切だと思っていること」「好きなもの」じゃないと徹底的に突き詰めることはできないと思います。だから、好きなことを仕事にするのは理想的ですよね。

 

もちろん、続けていく中で自分の本当にやりたいことと、人から求められることにズレが出てくるようなこともあったり、人間関係で悩んだりすることもあるかもしれない。それはたぶん、どんな仕事を選んでもきっと同じですよね。僕の場合は、そういった壁や不安の先にこそ、達成感やいつか報われる「すごいね!」があると信じて、日々乗り越えようと向き合っています。そういった小さな成功体験の無意識の積み重ねが、大抵のことはやり続ければ叶う、という信念みたいなものにつながっているのかもしれません。

——まずは、「好きなこと」を見つけることからですね。最後にスキサガシのアドバイスをください!

 

なかやまきんに君:そうですね。まだ好きなものが見つからない人は、まずは一度、これまでの自分をじっくり振り返ってみてほしいです。誰にでも必ず、興味が湧いたものや心を強く動かされた瞬間があったと思います。それは別に、立派なものじゃなくていいんですよ。例えば、漫画が好き、買い物が好き、何かを集めるのが好き……とか。そこに、自分の軸となる「好き」のヒントがあるはずなので。

 

それでもうまく「好き」が見つけられない時は、冗談ではなく、本当に筋トレをしてほしいなと思います。僕が「筋トレをしましょう!」なんて言うと、ちょっとネタっぽいじゃないですか。だけど、もしもまだ何もみつかっていないとすれば、まずは自分を変える手段として、筋トレほどわかりやすいものはないと思っています。一生懸命やれば筋肉痛が残る。それは、昨日の自分が頑張ったからです。さらに続けていれば、ある時から筋肉痛がちょっと楽になったりする。それは、頑張り続けたから体が強くなっているわけです。そうしているうちに見た目も変わって、自信だってつく。

 

だから、好きなことが何も見つからなければ、筋トレをして自分に自信をつけるところから始めてみるのもいいと思います。それが僕のおすすめですね。

——「テレビに出て、すごいねって言われたい!」という思いから始まった、なかやまきんに君さんのキャリア。まだ誰もやっていないことに挑戦し、夢を叶えてきた背景には、人から無謀だと言われても常に自分の「好き」を信じ、先を考えて動くという揺るぎないポリシーがありました。自分の好きがまだ見つからないという人は、数年後にどんな自分になっていたいかをイメージしながら、過去に心が動いた瞬間を振り返ってみてはいかがでしょうか? きっと、あなただけの「好き」のヒントがあるはずです。

 

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(企画:株式会社ライスカレー / 編集:株式会社エクスライト / 取材・執筆:中前結花 / 写真撮影:ただ)

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