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ESに悩む学生が、お笑いトリオ・ぱーてぃーちゃんに「他己PR」を書いてもらったら?
ES(エントリーシート)には欠かせない「自己PR」。書くことなんてない! と投げ出したくても、自分と向き合って言葉を絞り出し、なんとかして書き上げなければいけません。もしも誰かが自分の魅力を引き出して、代わりに書いてくれたらいいのに……。 そんな願いを叶えるため、さまざまな分野のスペシャリストが就活生のもとを訪れ、「自己PR」ならぬ「他己PR」を書いてもらう本連載。 第2回目は、芸能界を絶賛席巻中のお笑いトリオ・ぱーてぃーちゃんが登場。ギャルのコミュ力&真面目チャラ男の分析力を活かして、どんな他己PRを生み出してくれるのでしょうか……?
ぱーてぃーちゃんプロフィール
山形県出身・すがちゃん最高No.1、大分県出身・信子、神奈川県出身・金子きょんちぃからなるお笑いトリオ。
別のコンビなどを経て2021年4月に結成。ギャルとチャラ男のパリピ漫才が主武器。信子ときょんちぃのギャルさ全開のボケに、すがちゃんがキザなツッコミを入れていくスタイル。
2022年正月の日本テレビ「ぐるナイおもしろ荘」に出演し、有吉弘行から「令和の『安田大サーカス』」と評された。YouTubeチャンネル「ぱーてぃーちゃんの今夜はなにパ?」を展開中。
Webサイト
すがちゃん最高No.1
Twitter:@patyssugano
Instagram:partychan_sugachan
信子
Twitter:@n0bush1
Instagram:nobuko_0801
金子きょんちぃ
Twitter:@KYOKAest9
Instagram:kyokaest9
ぱーてぃーちゃんの就活秘話
まずは、ぱーてぃーちゃんの3人に、就活の思い出や、芸人ならではの自己PR術を聞いてみました。
——就活の思い出はありますか?
信子:上京したての頃、バーの正社員として働いてた。だから履歴書も書いたし、ちゃんとスーツも着て面接したよー。
きょんちぃ:わたしは就活したことない。ずっとバイトしてた。履歴書は1回しか書いたことがなくて、その時も、自己PRとか書くの知らなくて、そこは空欄のまま出した。
すがちゃん:僕はガッツリ就活してますね。でも履歴書の書き方がわからなかったので、Googleで難しい言葉を調べてただ並べるみたいなことをしてました。「《活発》ってこういう時なんて言うんだろう……《明朗》か」みたいな。
——珍しい就活のやり方ですね。
すがちゃん:だから書類で全部落ちましたね。これじゃ無理だと思って、ちょっと砕けた感じで自分の言葉で書くようにしたら通るようになって。こういうことかと思って、面接でも自分らしくチャラめに「まあそんな感じっすね」みたいな感じで臨んだら、ドカ落ちしました。
信子:そりゃそうだ(笑)。さすがにうちでもわかる。
ギャルの水着グラビア入り履歴書
——芸人になってからはたくさんオーディションを受けていると思いますが、選ばれるためにどんな工夫をしていますか?
すがちゃん:信子もきょんちぃも結成当時はキャラクターが確定していなかったんで、まず2人のキャラクター付けを意識しました。で、「君はこういう人間だからこういう発言をしていこう」「こんな質問が来たらこう返そう」っていうのを、オーディション前に用意して2人に送ったんです。ものすごく長いLINEで。でもそれに対する2人の返事は、「おけ」。
信子・きょんちぃ:(笑)。
すがちゃん:あとは、労力を一切惜しまないことが大事だと思っていて。番組でもやらない、そのオーディションのためだけのネタを作ることもあります。それから、事務所から送るプロフィール以外にも、自分たち専用の履歴書というか、僕らにできることを20個くらいまとめた書類も作ります。「もし現場でピリつくことがあっても、3人とも場を明るくできます」とか。これをただの文章で書くのではなく、絵文字を使ったギャルの書き方で書いてもらって、最後のページには信子のグラビアショットも入れます。
信子:水着のね♡
すがちゃん:制作の方々にキャラクターがはっきり見えることと、「この番組のためにこれだけ時間を使ってくれるんだ」と感じてもらえることを意識していました。
——すごい。めちゃくちゃ裏で努力されているんですね。
すがちゃん:努力じゃないっすね、これは。伝説の始まりです。
——ギャルのおふたりは、すがちゃんさんが準備してくれたキャラ設定と回答を必死に覚えるという感じですか。
きょんちぃ:いや。だって長いんすよ。
信子:覚えられない。無理。
「自己PR」を読んでみよう
——今日はみなさんに、就活生の良いところを引き出してもらいます。事前に自己PRを書いてきてもらいました。
すがちゃん:この人は、わりとリーダーシップ強めで、物事をいろいろ決断してきた人なんですね。でも他にも何かありそう。ダメなところをたくさん聞きたいです。ダメなところって裏返すといいところなんで、そこを探りたいですね。
きょんちぃ:これって就活してる人みんな書くの? 書くのもめんどいけど読むのも大変じゃない? 何百枚も読むんでしょ?
信子:っていうかさ、読んでも覚えてないよねたぶん? 何かインパクトないと覚えられないよ絶対。他の人も似たこと書いてそうだし。プライベートがどんなんだったか知りたい。恋愛とか。
就活生の魅力、たっぷり掘り下げちゃうんだぜ!
今回ぱーてぃーちゃんに「他己PR」を書いてもらうのは、こちらの就活生。
石原 すみれ(いしはら・すみれ)さん 〈仮名〉
大学4年。群馬県出身。趣味はライブに行くこと。
ここからは、ぱーてぃーちゃんの3人がインタビュアーとなって、本人も気づいていない石原さんの魅力を掘り下げていきます!
信子:すみれちゃんよろしくね。いま彼氏いるー?
石原:1年くらいいないんです。好きなタイプが自分でもわからなくて、恋愛も就活並に難しいなって感じてます。
信子:人のこと好きになりやすい?
石原:なりやすいかも……。好きになったら自分からアプローチします。ご飯に誘うし、「電話したい」って言います。結構断られることもあるけれど、それでも3回ぐらいは誘っちゃいます。
すがちゃん:好きな人にガンガンいけるってめっちゃいいし、そっちのほうが絶対いいランクの男ゲットできるよ。恋愛って100%そう。
きょんちぃ:強えんだな。好きになりすぎて狂ったことある? 何も手につかないとか。
石原:あります。しょっちゅうそうなんです。
きょんちぃ:そういう時ってどうするの?
石原:不完全燃焼のままが嫌なので、告白します。フラれるならフラれるで、中途半端より全然いいです。そうやって終わっちゃえば、あとはめっちゃ泣けば復活できるので。
きょんちぃ:へえ。ありがとう。やってみるね!
すがちゃん:違う違う、きょんちぃが恋愛相談する企画じゃないから。お前だけ新コーナー始めるな(笑)。
すがちゃん:趣味は?
石原:ライブに行くことです。中高生の頃はジャニーズが大好きで、Hey! Say! JUMPやKing & Princeが好きでした。推しは山田涼介くんでした。
すがちゃん:あの人マジかっけえよなあ。俺もジャニーズ好きだからさ、山田くんの配信とか見てるんだけど、ずっと見てられんのよね。たまんねえよな。顔面カッコ良すぎるしな。ジャニーズの地方公演に行ったりとかは?
石原:ありました。チケット買うためにいろいろ頑張りました。今はロックバンドが好きです。
すがちゃん:いいじゃん。趣味に時間を費やす情熱があるって素晴らしいよ。人はやっぱガソリンがないと走れないから。
きょんちぃ:今までで、めっちゃしんどかったことって何?
石原:小学校の時のいじめです。4年生の時、仲良かった子たちにいきなり無視されるようになって。親が学校に言ってくれて、直接話し合いをすることになって。「なんでいじめたの?」って聞いたら、「(行動が)キモかったから」って言われたんです。だから私が「あなたの気持ちを考えないでそういう行動しちゃったんだね、ごめんね」って謝って。
信子:大人だね。すごい。
きょんちぃ:「大人だし、こんじょうある」、と(メモ)。やべえ、こんじょうって漢字書けねえ。
石原:そういうしんどかったことが小さい頃にあったので、今は結構、丈夫というか。
すがちゃん:それはなかなか大人だね。客観視できてる。今は、周りの友達からはなんて言われる?
石原:明るいとは言われます。あとは「自分の意思があって、周りが動いてなくても進んで動くよね」とか。就活も、まだ周りが何もやっていない時期にいち早く始めて、その情報をみんなに共有したので「すみれちゃんが先にやってくれたから、わからないこと聞けて助かってる」って言われます。
信子:おー、頼られ女子。リーダーシップ系だ。
すがちゃん:じゃあ、いちばん嬉しいのってどんな時? 「たまんねえな」って感じる褒め言葉とか。
石原:なんだろう……「ありがとう」って言われるのがいちばん嬉しいかも。
すがちゃん:優しいってよく言われる?
石原:あっ、言われます。でも何か特別なことをしているわけじゃないから、なんでそう言われるのかはわからないんですけど。
すがちゃん:自分の意見を押し通せる? たとえば文化祭の出し物を決める時、自分はお化け屋敷をやりたいと思っていたとして、でも他の人が飲食系やりたいって言い出して意見が割れたらどうする?
石原:えーっ……折れちゃうかもしれない。
信子:じゃあたとえば、うちと2人で映画見るってなって、すみれちゃんは見たいのがあるのにうちが全然違う見たくないやつを見たいって言ったら?
石原:相手を優先するかもしれません。
すがちゃん:……これね、芸人も一緒で、だいたい2種類にわかれるのよ。ひとつは共感性が高い人。人の話をよく聞けたり、話を拾ってツッコミができる。もうひとつは、自分の教科書をそのまま押し通すことができる人。どっちが良い悪いではないんだけど、共感性高い人がやる番組は、人の話聞く系が多い。たとえばオードリーの若林さんがそうだよね。一方で自分の教科書を押し通すことができる人は、いろんな話を聞いた後、最後は自分のコメントで終わらすことが多い。オリラジの中田さんとか、明石家さんまさんとか想像してもらうとわかりやすいと思う。
信子:たしかにーっ。
すがちゃん:君は共感性高い側。人の悩みを吸収できるし、共感できる。だから優しいって言われるのよ。リーダーシップを発揮する時も、自分のエゴでみんなを引っ張りたいんじゃなくて、みんなの役に立ちたいがために行動した結果、たまたまリーダーという形になった、という言い方が正確じゃない?
石原:そうかも……。
きょんちぃ:がのちゃん(すがちゃん)と一緒じゃん。
すがちゃん:やっぱそうだよね。なるほどね、見えてきたよ、君という人間がね!
いざ執筆。ぱーてぃーちゃん流「他己PR」
こうして、ぱーてぃーちゃんによるインタビューが無事終了。ここからは3人それぞれに、石原さんの「他己PR」を書いてもらいます。
ルールは二つ。「字数は500字以内(実際の自己PRと同程度)」「就活生になりきったつもりで書く」。これさえ守れば、書式は一切問いません。
果たして3人は、どんな他己PRを完成させたのでしょうか?
すがちゃん最高No.1作・石原さんの「他己PR」
すがちゃんさんは石原さんを「共感性の高いキャラ」と捉え、具体的なエピソードとともに他己PRに落とし込みました。元々彼女がアピールしていた「リーダーシップ」の裏に秘めた本質を見抜く洞察力と、キャラ付け力がさすがです。
すがちゃん:「人のために動ける」って、社会人としてむちゃくちゃ強い武器だと思う。石原さんには、そこを自信にしてもらいたいですね。
金子きょんちぃ作・石原さんの「他己PR」
きょんちぃさんは、インパクトや読みやすさを重視し、絵文字と改行を多用して石原さんを「ギャルキャラ」に魔改造。他の誰とも被ることはないだろう他己PRを書いてくれました。
きょんちぃ:やっぱハートとかつけてカラフルなほうが絶対いいって。
信子作・石原さんの「他己PR」
信子さんは、きょんちぃさん同様「ギャルキャラ」をさらに押し広げ、まるで目の前で会話をしているような臨場感を持った話し言葉で書いてくれました。「どれだけその会社に入りたいか」が、さらっと盛り込まれている点にも注目です。
信子:やっぱインパクトないとね〜。
すがちゃん:……ギャルすぎんだろお前ら。いい加減にしろ。
「他己PR」を読んでみて……
石原:私がお話していた内容をとてもわかりやすくまとめていただいて「すごい!」と思ったと同時に、オリジナリティがあり素敵だなと感じました。主体的な行動をマザーテレサやガンジーに例えたり、関係ないと思っていた推し活が行動力や仕事への全力投球とも捉えられたり、私では考えつかなかった視点から他己PRしていただき、新たな発見となりました。就活で自己PRを求められた際、活用させていただきます。ありがとうございました。
・・・
今回ぱーてぃーちゃんに書いてもらった「他己PR」は、あくまでも一つの作品ですが、自分の魅力の掘り下げ方など、就活に生かせるヒントが詰まっているはず。自己PR執筆に行き詰まった時には、参考になるかも?
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(企画:株式会社ライスカレー / 編集:株式会社エクスライト / 取材・執筆: 山田宗太朗 / 写真撮影:山﨑悠次)