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2023/03/22

狩野英孝の“スキサガシ” 「かっこいい」を目指していたら「好き」が見えてきた。– あの人の履歴書vol.9

就職・転職

「やりたい仕事が見つからない」「好きなことを仕事にしたいけど、好きなことがわからない」。そんな悩める就活生に向けて、自分の「好き」を見つける“スキサガシ”を応援するインタビュー企画の第9弾! 今回登場するのは、「ラーメン、つけ麺、僕イケメン!」でおなじみの狩野英孝さんです。 ご実家の神社を継ぐことから逃れ続けたという「仕事選び」と、そこで待ち受けていた苦しい日々……。そしてたどり着いた「好き」や、理想とする「かっこいい」について語っていただきました。

狩野英孝の履歴書

 

だって、諦めたらそこで「神社行き」ですよ。

——現在はテレビ、YouTubeなど幅広く活躍されている狩野さんですが、子どもの頃はどんな職業に憧れていましたか?

 

狩野:僕はテレビっ子で、小さい頃からテレビのスターたちにたくさん夢をもらってきたんですよ。たとえば、とんねるずさん。木曜日の朝起きたら「あ、今日は『とんねるずのみなさんのおかげです』の放送日だ!」って、番組が始まる前から楽しいんですよね。テレビ越しにとんねるずさんを見ていない時でも、とんねるずさんのことをずっと考えている……会ったこともない小学生にそんな風に思われているのって、すごくかっこいいなあと。僕は目立ちたがり屋で、根っからのナルシストなので、そんな存在になりたいと強く憧れていました。だから、華やかな芸能界をずっと夢見ていましたね。ただ、一つ大きな問題があったんです。

 

——どんな問題でしょうか?

 

狩野:僕の実家は、神社なんです。小学生の頃から両親に「あなたは将来、神社の仕事をするんだよ」と言われ続けてきました。だけど、父も祖父も神主として苦労してきたのを見ていたので、僕はどうしてもやりたくなかった。僕の理想とする「かっこいい目立ち方」と「神社の仕事」はかけ離れていたんです。だから当時は、絶対に神社を継ぐもんか!という反抗的な気持ちがありましたね。

——そうすると、日本映画学校へはご両親の反対を押し切って進学されたということでしょうか?

 

狩野:そうですね。ずいぶん反対されましたけど、根気強く説得しました。具体的に何を目指すかまでは決めていなかったけど、日本映画学校に行けば演技もダンスもお笑いも学べるから、最終的にやりたいことは入学してから見つければいいと思っていました。とにかく、神社の神主にだけはなりたくなかった。

 

両親は、芸能界の厳しさを知ったら戻ってくるだろうと思ったのか、折れてくれました。だけど、僕は決して途中で諦めるわけにはいかなかった。だって諦めたらそこで「神社行き」ですよ(笑)。まあ、「諦めたら終わりだ」「諦めたら神社だ」というプレッシャーがあったからこそ、ここまでやってこられたのかもしれませんね。

ウケなくて辛い日々。それでも諦めなかったことが今の財産。

——はっきりと「お笑い芸人」を目指されたのはいつ頃からでしょうか?

 

狩野:学校でお笑いを学んでいた時ですね。もちろん昔から見るのは好きだったけど、やっぱりおもしろいなぁと。ただ、日本映画学校を卒業したからといって、誰もがウッチャンナンチャンさんや出川哲朗さんみたいにマセキ芸能社に入ることができるわけではないんですよ。まずは、マセキが主催する若手お笑いライブに出演するためのオーディションに受からなくちゃいけないんです。それも、1回受かるだけじゃダメ。繰り返し何度も合格して、さらにそのライブで活躍しないと入所することはできないという狭き門でした。思えば、そのオーディション続きの日々が僕にとっての就職活動でしたね。

 

——ものすごく高いハードルなのですね。当時は、どのような心境でしたか?

 

狩野:これまでは「学生」という身分に守られていましたけど、卒業してからは「社会人」になるわけじゃないですか。自分の将来に対する不安もあるし、何より、何回受けても受からないかっこ悪い自分が辛かったですね。7回目ぐらいのオーディションでやっと受かって、大喜びしていたのも束の間。そこからは、初めてお客さんからお金をもらってライブに出ることになります。この時期は、ウケないことが本当に辛くて……何をやってもダメなんです。ストレスのあまり、便器が真っ赤になるほど血尿が出たこともありました。

——そこまで追い詰められていたんですね……。お辛い。

 

狩野:周りから「もうやめればいいじゃん」「やめれば楽だろ」って言われたって、僕の場合、諦めたら「神社」ですからね。とにかくネタを作って挑み続けました。ようやく吹っ切れたのが、半年と少し経った頃だったと思います。ふと、どうせお客さんにも嫌われているんだ。もうとことん嫌われてやろうと思って、「僕、イケメン!」なんて言ってみたんです。その瞬間、ドンッ!って笑いがおきて……ウケたことに自分でびっくりしちゃって、後半はネタが飛んだんですけど(笑)。でも舞台を降りた時には、初めて感じた手応えがありました。それがナルシストキャラの誕生でしたね。

 

あの頃に抱えていたストレスって、今になってみれば大きな財産なんですよ。挫折があって、それでも足掻き続けた、あの経験。もちろん30代、40代になっても挫折はできると思います。だけど、できるだけ早いうちに挑戦して挫折を味わって、そこから這い上がる力と這い上がったぞという自信をつけておけば、それからの人生が楽なんじゃないかな。

理想の「かっこいい」と、好きな仕事が見えてきた。

——今は、お仕事を楽しまれていますか?

 

狩野:そうですね。バラエティ番組ひとつとっても戦いの連続ですけど、僕は事務所に所属しているので、一緒に戦ってくれるパートナーがいます。マネージャーに「挑戦してみたけど、こういう仕事は苦手かもしれない」とか、「こういう仕事をもっとやっていきたいです」というような相談ができるようになって、気持ちに余裕が生まれました。

 

何より、好きなことや目指すべきものを見つけられるようになったのが大きいと思います。

スタッフさんとのチームプレイでおもしろいVTRを作るのが好きなんだと思います。うまくいった時は、帰りの空港を、映画『アルマゲドン』で地球を救ったブルース・ウィリスになりきって歩きます(笑)。

——狩野さんは無敵の「愛されキャラクター」をお持ちだと思うのですが、これからどんなことをやりたいと思いますか?

 

狩野:今後は、スマートに華麗にMCをやりたいです。これは結構前から言い続けていて、有吉(弘行)さんには「まだ言ってんの~?」なんて笑われちゃいますけどね(笑)。でも、やっぱり僕の考えは一貫して「かっこよくありたい」なんです。

好きも楽しいも、後になって気づくんじゃないかな。

——2016年からは、子ども時代から避け続けてきた神主のお仕事も始められましたよね。

 

狩野:そうなんですよ、あれだけ嫌がっていたのに。父が亡くなったことを機に、家族と話し合って「やってみよう」と覚悟を決め、資格を取りました。うちは田舎の山奥の小さな神社なので、地元の方々に支えていただかないと成り立たないんです。僕自身、両親だけじゃなく近所の方々にも育ててもらったと思っているので、今は自然と恩返ししたいと思うようになりました。気が付けば、それも自分が好きでやっていることになりましたね。

 

やっぱり、時間が経ってみないとわからないことって本当にいっぱいあるんですよ。お笑いの仕事も、神社の仕事も、それを日々痛感しています。

——時間を経ることで「好き」を発見しながらお仕事に取り組まれている狩野さんですが、就活生が「好きなことを仕事にする」ということについては、どう思われますか?

 

狩野:好きであることは、すごく大切だと思いますね。もちろん仕事に対して報酬をもらうことは重要なことですけど、最初のうちは目先の利益を求めちゃダメなんじゃないかな。好きな気持ちがあって、努力を続ければ、報酬は後から付いてくるはず。挑戦してみなきゃ、それが無駄かどうかもわからないですし。まずは、試してみること。その過程で足掻くことがあったとしても、それはきっと将来の自分の財産になるはず。どんなことだって、大事なことに気づくのは数年後なんだと思います。

——幼い頃からの夢を叶え、活躍。一見、理想的に見える狩野英孝さんのキャリアですが、その途中には人知れず挫折し足掻いた経験がありました。それでも諦めず、理想のかっこよさを追い求めた結果が、今の狩野さんの「楽しい仕事」につながっているようです。自分の好きがまだ見つからないという人は、まずは「どんな自分が理想か」について考えてみるのはいかがでしょうか? きっと、あなただけの「好き」のヒントがあるはずです。

 

 

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(企画:株式会社ライスカレー / 編集:株式会社エクスライト / 取材・執筆:中前結花 / 写真撮影:ただ/メイク:尾古夢月)

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