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2021/05/17

【徹底解説】工場の仕事を知ろう!仕事内容・年収・現場の声などをご紹介

就職・転職

工場の仕事と一言でいっても、その種類はさまざまです。また、勤務先によっても仕事内容は異なるため、「工場での仕事内容がいまいちよくわからない」という方もいるかもしれません。 そこで今回は、工場での仕事内容や主な工場の種類、勤務体制などについてご紹介します。工場の仕事に興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。

工場の仕事内容

工場での仕事内容は多岐にわたり、たとえば以下の4つがあげられます。

 

ピッキング

ピッキングとは、指示書・伝票を確認しながら倉庫にある荷物を取り出す仕事です。具体的には、「倉庫内を歩き回りながら荷物を取り出す方式」と「ベルトコンベアで流れてきた荷物のなかから必要なものを取り出す方式」の2パターンがあります。ピッキングで取り扱う荷物は、衣料品や食品・飲料品、医薬品などさまざまです。重量のある荷物を運ぶときは、フォークリフトを使用することも。そのため、ピッキングの内容によってはフォークリフトの免許が必要になるケースもあります。

 

ライン作業

ライン作業とは、ベルトコンベアから流れてくる製品の加工や組立、仕分けなどを行う仕事です。基本的に複数人で対応するため、作業を効率よく進めるためにはチームワークが必要になってきます。

 

ライン作業の具体的な内容は、工場によって大きく異なります。たとえば、自動車の製造工場では「溶接」「外板のプレス加工・組立」などを行います。溶接に関しては作業をするにあたり国家資格が必要になるため、あらかじめ取得しておく必要があります。ただし、工場によっては溶接をロボットが実施することもあるので、前もって確認しておくようにしましょう。

 

さらに、ライン作業には「検査」も欠かせません。製品が規定の水準に達しているかを確認したのち、梱包や出荷を行います。検査方法は取り扱う製品によって異なり、たとえば「微生物検査」や「目視による確認」などがあります。

 

生産管理

生産管理とは、「どのくらいの量を製造するか」「いつまでに作らないといけないのか」「どのくらいのペースで製造するか」といったプランを立案する仕事です。製造物の過不足がないよう、必要な従業員数と機械数を考えなければならないほか、納品日に作業が完了するよう製造スケジュールを組む必要があります。また、実際に製造が始まればスケジュールどおりに作業を進められているか、こまめに確認しなければならないことから、生産管理の仕事は広範囲にわたるといえます。

 

設備保全

設備保全とは、工場の機械に不具合が生じないよう保全を行う仕事です。万が一工場の機械にトラブルが生じると生産ラインが停止してしまい、大きな損失につながる可能性があります。そのため、トラブルが起こらないよう機械の点検・修理を行う設備保全は、重要な役割を担っているといえます。

 

その他

工場内にある「天井式クレーンの玉掛け」を行うこともあります。玉掛けとは、クレーンのフックに荷物を掛けたり外したりする作業のこと。基本的に重い荷物を持ち上げる際に行う作業なので、どうしても危険が伴います。そのため、着手するには資格取得のほか、知識や経験が必須です。

 

工場の主な種類

以下では、工場の主な種類を5つご紹介します。

 

食品工場

食品工場は、食品の製造・検査・梱包を行う工場です。すべての工程をひとりで行うのではなく、各工程に担当者を配置していることがほとんどです。

具体的な仕事内容としては、「食品の製造」では食材の腐敗や異物混入がないかと確認したのち、洗浄して味付け・盛り付けを行います。「食品の検査」では、完成した食品の衛生面を目視で確認します(専用機器を使用することもあります)。そして「食品の梱包」では、受注数を確認しながら食品をダンボールに梱包します。

 

自動車工場

自動車工場はその名のとおり、自動車に関連するものを製造する工場です。ここでの仕事内容は、主に「部品を作る仕事」と「部品を組み立てる仕事」の2つに大別されます。

部品を作る仕事では、主に部品の検品・加工を行います。力仕事ではないうえに、なかには座って着手する作業もあるため、体力にあまり自信のない方も取り組みやすいのが特徴です。

部品を組み立てる仕事は、基本的にロボットが行っています。ただし、どうしてもロボットでは対応できない箇所もあるため、そこを人の手で補っていきます。最初は作業工程を覚えるのに苦労するかもしれませんが、慣れれば比較的スムーズに遂行できるようになります。

 

機械・半導体工場

機械・半導体工場は、スマートフォンやパソコン、電化製品などの精密機械を取り扱う工場です。業種によって仕事内容は異なり、比較的簡単なライン作業を行うこともあれば、資格を持っていないと携われないような仕事に着手することもあります。機械・半導体工場では基本的にデリケートな部品を取り扱うので、細心の注意を払いながら作業を行っていかなければなりません。

 

住宅資材工場

住宅資材工場は、住宅資材の製造・加工・検査・運搬を行う工場です。具体的には、住宅の柱を作る際に使用する木材を加工したり、検査として樹脂加工部品のバリ取りを行ったりします。住宅資材には小さなものから大きいものまであり、仮に大きな資材を運搬する際はフォークリフトを使うことがほとんどです。そのため、操作するには資格の取得が必要になります。

 

製鉄工場

製鉄所は鉄鋼を作る工場です。鉄鋼は建設現場において重要な役割を担っているため、製鉄所はいわば「日本の製造業の大黒柱」といっても過言ではありません。

そんな製鉄所での仕事は、一般的に「力作業であり、かつ危険を伴う」というイメージが定着しています。しかし昨今は、コンピューターやシステムが発達したことで、機械が作業を行うことも増えています。そのため、製鉄所で働く場合はコンピューターやシステムに関する知識を身につけるのがよいといえます。

工場の仕事の給与面や待遇は?

では、工場の仕事の勤務体制や給与面は、どのようになっているのでしょうか。

 

勤務体制

工場で働く場合の勤務時間・休日については、主に以下のようになっています。

 

勤務時間

工場の場合、24時間稼働し続けていることが多いため、2交代制・3交代制のシフトを設けているところがほとんどです。また、日勤・夜勤でシフトが分かれていることもあります。そのため、最初はこうしたシフト体制に戸惑うこともあるかもしれません。しかし、夜勤に関しては最低25%の割増賃金となるため、その点はメリットといえます。

休日

工場によって異なりますが、基本的には週休2日のところがほとんどです。また、生産性を安定させる観点から、平日の祝祭日は休みにならないことが多くなっています。ただし、工場によってはお盆や年末年始などに長期休暇を取れることもあるので、あらかじめ確認しておきましょう。

 

給与面

職種によって差があるので一概にはいえませんが、厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査」によると、製造業の平均年収は「約310万円」となっています。

工場の賃金は高めに設定されていることが多く、さらには夜間に働く場合もあるため別途手当が適用されることもあります。たとえば、22時から翌朝5時までの勤務に関しては「深夜手当」が適用されます。このほか、休日出勤した場合は「休日出勤手当」、特殊な業務をする方には「特殊勤務手当」など、手当が充実しているので、工場の仕事は高収入を期待できるといえます。

工場で働いている人たちの声

「工場の仕事が気になっているけど未経験だから不安」「働いていけるか心配」という方は、工場で働く先輩の声をぜひご参考ください。

 

 

【2008年入社 中西めぐみ 住宅資材の加工・組立】

今の仕事は、電動のインパクトを使って、住宅資材の窓やドアの部品を組み付けています。仕事はもう慣れたもんですよ。

給与も良くて、仕事も慣れてしまえばとても楽なので女性にもどんどん来てもらいたいですね。

普段生活していて、自分が作った窓やドアなど見ると、あの部品が使われているなとつい見てしまうのも今の仕事の魅力だと思います。

引用:社員インタビュー 中西めぐみ|日研トータルソーシング株式会社

 

 

【2018年入社 龍田 圭佑 製造マシンのメンテナンス】

大学は経済学部でしたので工具の使い方もわからないところからのスタートでした。ただ、そんな自分でもテクノセンター という施設で研修してスキルを身につけることができました。座学で知識を身につけるのはもちろん、図面を見ながら配線を組んだり実技の研修もしました。同時期に入社した同期たちと一緒に技術を身につけていくのは、やりがいもあって楽しかったですね。

研修終了後は自動車を製造するマシンのメンテナンスを担当しています。テクノセンターで研修したとはいえ、最初は自分にできるか不安でしたがチームの先輩がサポートしてくれたので安心できました。誰もが知っているような自動車メーカーを支えている仕事だと思うとやりがいを感じますね。

引用:社員インタビュー 龍田 圭佑|日研トータルソーシング株式会社

 

工場で働く先輩の声はこちらから

まとめ

「工場の仕事」といっても職種や仕事内容は幅広く、まったくの未経験から働ける仕事もあれば、資格を必要とする仕事もあります。そのため、製造業への就職を考えている方は、まず「工場の仕事に関する理解を深めること」から始めましょう。今回ご紹介した仕事内容を参考にしながら、自分に合った仕事を探してみてください。