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期間工とは? 働き方や正社員と比べたメリット・デメリットなどを解説
一定期間だけ工場でのライン作業などに従事する「期間工」という働き方。興味はあるけれど、自分に向いているのかどうかわからない、メリットやデメリットを知りたいという人も多いはずです。期間工の気になるポイントを解説していきましょう。
期間工って何?
期間工とは、工場などで働く、契約期間が決められている契約社員のことです。期間従業員と呼ばれることもあります。
期間工は派遣会社から紹介されて働き始めるケースも多いのですが、派遣社員とは違って、就業先の企業と直接、雇用契約を結びます。たとえば自動車の完成品を作る工場なら、その工場を経営する自動車メーカーと契約して働くということです。
どんな現場が多い?
自動車メーカー、部品メーカー、家電メーカー、食品メーカーなどの工場が代表的です。他に、倉庫や土木建設の現場もあります。
工場の場合、東京や大阪などの都市部よりもその周辺県や地方が職場になることが多いのも特徴です。
期間工の仕事内容は?
工場ではライン作業と呼ばれる単純作業を担当するのが一般的です。自動車なら車体や部品、パーツを機械加工したり組み立てたりします。決められたことを忠実に何度も繰り返していけば良いので、初めての人でも作業を覚えるのはそれほど大変ではないでしょう。
体力的に楽とは言えませんが、それほど極端にきついわけでもありません。最初は大変でも1カ月程度働けば慣れるという人が多いようです。一つの作業が問題なくできるようになると、他の作業や他のラインの仕事も任されるようになることもあります。
契約期間は3カ月~2年11カ月の間で選べます。2年11カ月(35カ月)というのは労働基準法で定められている最長期間です。
期間工として働くには?
期間工として働くには、インターネットの求人サイトや駅などのラックに置かれている無料の求人誌で求人を探す他、派遣会社に登録して採用企業を選ぶ方法があります。
派遣会社を経由すると、条件に合った現場を比較検討して選びやすいというメリットが得られます。また、直接メーカーに応募するよりも多めに「入社祝い金」が支給されるケースもあります。
「○カ月以上勤務可能な満18歳以上の人(高校生不可)」というのがよく見かける応募条件です。未経験者でも採用される確率は高く、面接も真面目に受ければ落とされることはほとんどありません。それは大手メーカーでも変わらないので、誰でも聞いたことがる会社で働くにはうってつけの働き方と言えます。
期間工の収入は?
期間工は工場で働く派遣社員より収入が高い傾向があります。平均年収は430万円前後です。入社祝い金、満了祝い金などの制度、経験者手当などを設けている企業も多いようです。
もう一つ、寮に入ると家賃や光熱費がかからないのも見逃せないポイントです。無駄遣いをしなければ、かなりの額の貯金をすることも可能です。
また、社会保険にも加入できます。社会保険は国民健康保険と違い、保険料の半分を企業が負担してくれます。
期間工の寮ってどんなところ?
企業によってどんな寮なのかは違いますが、多くは家具・家電付きの個室が与えられます。大きく分けると共用の食堂や大浴場などが設けられている集合寮タイプと、一般的なアパートやマンションと同じ構造のワンルーム寮があります。家賃はどちらも大抵は無料です。
ただし、中には壁が薄い、部屋が狭い、相部屋といった環境の寮もあります。気になる人は応募する際にどんな寮が用意されているのか、よく確かめておきましょう。
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期間工で働くメリットは?
これまで説明してきましたように、未経験者でも好条件の仕事に就きやすい、お金が貯まりやすい、大手メーカーの仕事に携われる、などが期間工で働くメリットです。
経験者手当があるように、経験を積めばスキルが身につき、企業もそのことを評価してくれます。ある工場で働いた経験も、他の工場で活かせるでしょう。派遣社員よりももっと効率的に稼げるのもメリットです。正社員と比べると、期間終了後に契約を更新するか別の仕事に就くかなどを選べて、自由度が高いこともメリットになるでしょう。
期間工のデメリットは?
デメリットを挙げるとしたら、仕事に慣れるまでの1カ月が大変なことでしょうか。自動車の組立工程などは最初は時間に追われながらやるべき作業をこなさければならず、へとへとになることもあります。しかし、慣れて要領がわかってくると余裕が生まれてきて、徐々に自分のペースでできるようになります。
また仕事を選ぶ自由がある代わりに、正社員と比べると雇用が安定しないという側面もあります。不景気や業績悪化などで経営が苦しい企業には、長く契約してもらうことは難しい場合があります。
どんな人が向いている?
期間を定めて、節約しながらお金を貯めようという意思を持っている人には期間工はとても向いています。期間中にいくら稼ぐといった目標を持てばモチベーションも保てるでしょう。
仕事に対する適性としては、真面目で飲み込みが早く、単調な作業でもコツコツと粘り強く続けられる人ならスムーズに仕事になじめるでしょう。ただ、未経験の場合は若い人のほうが採用される確率が高いと言えます。
期間終了後はどうなる?
一定期間働いてお金を貯めるという人がいる一方で、期間終了後も契約を更新してまた期間工として働くという人も多くいます。
働く側としては期間終了まで働けば仕事の要領が身につき、生活のリズムもできています。職場環境や寮の暮らしが気に入れば、延長してもっと働きたいと考えるようになるものです。
企業側も経験者は戦力として計算できるので、契約更新は歓迎される傾向が強いでしょう。ちなみに、満了祝い金は契約更新の有無に関係なくもらえます。企業によっては、契約を更新すると給与が上がる場合もあります。
もちろん、期間終了したらすっぱりと辞めて、別の仕事に就くか、別の企業の期間工として働くこともできます。中にはさまざまな企業の工場などで働きながら、長年期間工として働いている40代以上の人もいます。さらに、期間工としてキャリアを積んで実力を認められると、正社員に登用されるケースも珍しくありません。
まとめ
期間工は割り切ってお金を稼ぎたいと考える人などにはとても魅力的な働き方です。未経験者で働けるところも良い点です。それでも、中には自分にできるのか不安という人いるかもしれません。その場合はひとまず3カ月など短めの期間が選べる求人を探して、試しに挑戦してみるのがおすすめです。派遣会社に登録すれば、選択肢も広がるでしょう。
監修/細原敏之
高分子材料を利用した自動車電装部品の設計、製造、生産技術(設備設計、レイアウト検討)及び品質保証業務などを歴任し、トヨタ自動車関連のティア1サプライヤーであるデンソー、アイシン精機及び三菱電機株などを主要顧客とした業務の責任者を担当。その後、タイ・バンコックでの工場建設の代表取締役、発電所などの金属ガスケットやシール材などの開発・マーケティング担当を経て独立。工場の品質管理、生産管理及び労務管理の業務や、ISO審査員及び経営コンサルティング業務を開始し、現在に至る。
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