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2020/09/25

半導体の製造工場ではどんな仕事をする? 仕事内容や職場環境、年収について詳しく解説

モノづくり

現代の電子機器に欠かせない半導体は、日本でも多くの製造会社があり、市場規模もとても大きいため常に人材を募集しています。しかし日常生活では半導体を目にする機会はあまりないため、どんな仕事をするのか疑問に思う人も多いでしょう。ここでは、半導体製造工場の作業内容や作業環境などについて、詳しく解説します。

半導体とは?

半導体とは、電気を通す物質(導体=金属など)と、通さない物質(絶縁体=ゴムなど)との中間に位置する物質のことです。温度や光、不純物によって電気抵抗率をコントロールできるので、ダイオードやトランジスタといった半導体素子(電子部品)をつくる上で欠かせません。素材となる物質はシリコンが有名で、ほとんどの半導体製品にはシリコンが使用されています。

 

半導体は、本来はシリコンなどの物質をさす言葉でしたが、現在は電子部品やそれらを集積したIC(集積回路)やLSI(大規模集積回路)の総称として使われるようになっています。

半導体製造工場と言ったときは、ICやLSIなどの電子部品を製造する工場と理解しておくと良いでしょう。

半導体製造工場ではどんな仕事をする?

半導体を製造する工程は非常に細かく、10種類以上に分かれています。しかもつくる製品によってはその工程を何度も繰り返して、大きくて複雑な回路にしていきます。

 

  • マスク製造

半導体の設計図を素材に転写するためのフォトマスク(原盤)をつくります。

 

  • ウェーハ製造

シリコンの塊であるインゴットを薄く切断して、表面を磨き上げることで、ウェーハをつくります。工場によってはインゴットの製造も工程に含む場合もあります。

 

  • 前工程

マスク製造やウェーハ製造も含める場合もありますが、前工程とはウェーハ上に半導体チップをつくる工程です。チップの大きさにもよりますが、一枚のウェーハから100個以上のチップをつくることもあります。

ウェーハ表面の酸化、薄膜形成、フォトレジスト塗布、露光・現像、エッチング、レジスト剥離・洗浄、イオン注入、平坦化、電極形成、ウェーハ検査などの工程があります。

 

製品によってはこの工程を何度も繰り返し、多層化した複雑なチップをつくります。

 

  • 後工程

ウェーハからチップを切断して、製品として組み立てる工程です。

ダイシング(ダイヤモンドブレードを使った切断)、ワイヤーボンディング、モールディング、最終検査などの工程があります。

 

このようにたくさんの工程がありますが、非常に微細な作業となるので、実際に作業を行うのは機械がほとんどです。

人の作業としては、機械のオペレーターや、製品にエラーがないかを検査する仕事などがメインになります。エラーが見つかったら、上長に報告して指示通りに作業をします。

 

正社員の人は、入社したらこれらの工程の全容をしっかり学んでから、決められた工程に配属されます。派遣社員などの期間従業員が職場に入ったら、まずは設備や作業内容について簡単なトレーニングを受けた後、材料・製品の機械への出し入れや、簡単な機械操作・状態チェックを任されます。その後は基本的にOJT(仕事をしながらのトレーニング)で作業を覚えていきます。

経験を積めば、設備の一部を任されたり、別の工程の作業を任されるようになります。できることが増えていけば評価も高くなり、正社員へと勧誘されることもあるでしょう。

きつい面と楽な面は?

主な仕事が機械の管理と製品の検査となるので、肉体労働がほとんどないという点では楽と言えます。

非常に複雑な精密機械なので知識や手先の器用さが必要と思われがちですが、全くそんなことはありません。作業は初心者でも可能なレベルにまでマニュアル化されていますので、むしろ製造業未経験者こそがチャレンジすべきと言えるほど誰でもできる仕事になっています。

 

作業の特徴としては、半導体はとても繊細なため、ほんのわずかなゴミも外部から持ち込むことは許されない点があります。そのため、作業は必ずクリーンスーツを着て、クリーンルーム内で行います。

クリーンルームに入るには、脱衣所で上着を脱ぎ、エアシャワーを浴びてホコリを落とし、丁寧に手を洗ってからクリーンスーツと手袋で肌を露出しないようにします。この一連の除菌処理は、映画などで見たことがあるのではないでしょうか。

 

クリーンスーツを着ての作業は息苦しく、きついと感じる人もいます。また休憩で出入りするたびに一連の除菌処理を行わなければならないので、これを負担に感じる人もいるでしょう。また化粧もゴミとして浮遊しやすいとされているので、工場によっては化粧を禁止するところもあります。

どれくらい稼げる?

半導体を製造する会社はどこも大きな会社ですので、社員の平均年収も高く(700万〜1000万円/「ニッケンで発見」編集部調べ)、派遣社員や期間従業員の時給も高い傾向にあります。

繊細な電子機器を扱うため神経を使う仕事ではありますが、その分稼げるのでやりがいのある仕事と言えるでしょう。

作業環境は?

半導体製造工場は、完全に屋内の仕事になります。半導体は非常に繊細ですので、クリーンルーム内で温度管理も厳重に行うため、暑いとか寒いということはありません。

 

重いものを持って運ぶこともほとんどなく、前の工程から送られてくる製品を機械にセットしたり、後工程に自動で運ぶAGV(Automated guided vehicle:無人搬送車)に乗せたりするだけです。AGVを操作するのは近未来的ですので、ちょっとワクワクしますよね。

工場によっては台車で運ぶこともありますが、万が一台車から落とすと大きな損失になるので、それもほとんどないでしょう。

向いている人は?

半導体工場は、おそらく全ての産業の中で最もクリーンの基準が高い職場です。ほんのわずかなゴミやホコリもクリーンルームに持ち込むことは許されません。

そのため、元々綺麗好きな人には向いているでしょう。

作業は完全にマニュアル化されており、チームワークなども特に必要ないので、黙々と作業に集中したい人にも向いています。

 

反対に、クリーンルームの出入りは決められた時間しかできず、ずっと狭い部屋での屋内作業ですので、気軽に外の空気を吸いたくなる人には向いていない仕事かもしれません。

必要な資格はある? 派遣社員の正社員登用は?

仕事をする上で必要な資格はありませんが、製造工程の熟練度をはかる半導体製品製造技能士という国家資格があります。持っていれば、設備の一部を任されたり、一部の工程の責任者となることもできるでしょう。

 

派遣社員や期間従業員であっても、作業をマスターして資格を取れば、正社員への登用も珍しくありません!

まとめ

半導体は製造業の中でも市場が大きく、常に人材募集を出しています。今後もPCやスマホだけでなく、IoT化によって自動車や家電にも使用されることが間違いないため、市場が縮小することはあまり考えられません。

安定して高給の職を求めるのであれば、半導体製造工場は有力な選択肢の一つになるでしょう。

 

 

監修/細原敏之

高分子材料を利用した自動車電装部品の設計、製造、生産技術(設備設計、レイアウト検討)及び品質保証業務などを歴任し、トヨタ自動車関連のティア1サプライヤーであるデンソー、アイシン精機及び三菱電機株などを主要顧客とした業務の責任者を担当。その後、タイ・バンコックでの工場建設の代表取締役、発電所などの金属ガスケットやシール材などの開発・マーケティング担当を経て独立。工場の品質管理、生産管理及び労務管理の業務や、ISO審査員及び経営コンサルティング業務を開始し、現在に至る。

 

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