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営業に向いていない人の特徴・性格|営業の向き不向きは後天的に変えられる?
営業職に就いたものの、成績が伸び悩んでいる。その結果、日々押しつぶされそうなプレッシャーにさらされている。そんな悩みを抱える営業マンは少なくありません。
仕事が上手くいかないときは、「自分は営業には向いていないのかも…」と落ち込んでしまうものです。しかし、営業とは一朝一夕で成果が出る職務ではありません。むしろ、向き不向きに直面し悩むことは誰もが通る道といえるでしょう。
では、営業に向いていない人には、どのような特徴や性格の傾向が認められるのでしょうか? 営業という仕事の適正に悩んでいるいま、自身は本当に営業に向いていないのか、いまいちど振り返ってみましょう。
営業に向いていない人の特徴・性格
一般的に、営業に向いていない人には次のような特徴が見受けられます。
【営業に向いていない人の特徴・性格】
●人からの評価をとても気にする
●問題の本質に目がいきづらい
●目の前のことばかりに捉われやすい
●周りと同じ行動をとらないと不安に感じる
●社会的な正解を自分の正解にしてしまう
人との会話が苦手、あるいはストレス耐性が低いからと「営業に向いていない」と考える人は少なくありませんが、それらはあくまでも表面的なことです。営業の向き不向きを決める主要因ではありません。
営業の本質は、顧客の抱える課題を解決へと促すソリューションであることです。言葉巧みに顧客を購入へと仕向けることではありません。「営業は売り込み」という思い込みが頭から離れない、そのように信じ込んでしまっている人こそが、営業に向いていない人といえるでしょう。
そのため、たとえコミュニケーションが苦手であっても、顧客ファーストで寄り添える人は実は営業に向いています。
人からの評価をとても気にする
仕事の成果に応じて、人から評価されることは嬉しいものです。しかし、評価を気にしすぎるがあまり自分を見失いがちな人は、営業に向いていないのかもしれません。
前述のとおり、営業は売り込みではなく顧客の課題を解決することが仕事です。にもかかわらず、社内や上司からの評価ばかりを気にして、契約の獲得だけを優先してしまう結果、半ば強引にサービスを売り込んだり、それによって自身も精神的に追い込まれたりを繰り返していては、得をする人は誰もいません。
「顧客に喜んでもらいたい」という行動の結果、高い評価を受けることは正しいですが、評価を自己利益の一部として、顧客の損得をトレードオフにかけられてしまうような人は、本質的には営業に向いていないでしょう。
問題の本質に目がいきづらい
営業が販売する商品やサービスは、顧客が抱える課題を解決し、その先の未来を作っていくための「手段」です。契約すること、購入することが目的ではありません。サービスがもたらす未来までを含め、サービスの価値は測られます。
そのため、顧客にとっては購入してからが本当のスタートです。しかし、営業が「購入してもらうことがゴール」と捉えていたら、適切なアフターフォローはできません。かえって顧客にとって必要のないサービスまで売ろうとしてしまいます。
それをよしとしてしまう人は、本質的には営業に向いていません。短期的には成果を挙げられたとしても、長くは続かないでしょう。
目の前のことばかりに捉われやすい
目の前のことばかりに捉われやすい人も、あまり営業には向いていません。アポイントの獲得や契約数といった目の前のゴールにばかり意識が向いてしまうと、顧客にとって本当に必要なソリューションを提供できなくなるためです。
毎月のノルマを達成することはもちろん大切です。しかし、新規顧客を開拓しては刈り取りを繰り返すばかりでは、積みあがるものはありません。いわゆるラットレースをいつまでも続けるべきではないでしょう。
積み上げなければならないのは、顧客からの信頼と潜在的なファンの数です。お客様はターゲットではありません。未来のファンだと考えましょう。
目の前のことばかりに捉われると、自己中心的な考えに陥ってしまいがちです。しかし、少し先のことまでを考えて行動できれば利他的な振る舞いへと変わっていき、営業成績も後からついてきます。
周りと同じ行動をとらないと不安に感じる
「周りがやってるから自分も同じことをすればいい」といった行動基準が強い人も、営業には向いていません。
自身の周りが「営業は売り込むことだ」と認識していたとします。その間違った認識を旗印に営業をしている、周りのメンバーと同じ行動しかとれないとどうなるでしょうか? 無理に売り込もうとしても思うように契約はとれません。結果、自分の行動に懐疑的になり、いずれ仕事も立ち行かなくなるでしょう。
訪問販売などで、一度応対すると最終的には買わされてしまう。まさにそんなイメージが、営業に対する多くの人の認識ではないでしょうか。問題は、その認知が買う側でだけではなく、売る側も同じ場合があることです。
社会的な正解を自分の正解にしてしまう
社会的に決められた常識や正解に一切の疑問を抱かない人も、あまり営業には向いていません。顧客の抱える課題を解決する術は、その時々によって多様な形の正解があるためです。
営業のパフォーマンスを高めるには、「営業なんてそんなものでしょ」といった誤った固定概念から自分を解放しなければいけません。「売り込むための営業は間違い」と本心から気付くことが第一歩です。
営業成績が振るわず「自分は営業に向いていない」と悩む人の多くは、「売れないから営業に向いていない」と考えがちです。しかし、それは本質的な問題ではありません。売れない理由を顧客視点で振り返り、自身が「誰の」「何のために」営業しているのかを明確にすることが大切です。
売り方が正しくないという可能性に気付き、営業に対する基本的な考え方を修正するだけでも「営業向き」の人間になれます。営業の向き不向きは、コミュニケーション能力やストレス耐性の有無といった表層的な側面だけでは決まらないのです。
営業に向いている人の特徴
上述した特徴に当てはまり、「自分は営業に向いていない」と再認識した人であっても、以下で紹介する「営業に向いている人の特徴」に寄せていけば、自身のマインドや振る舞いをいつでも変えられます。
【営業に向いている人の特徴・性格】
●喜んでもらうことにやりがいを感じる
●他人にお節介をやきがち
●今よりも未来に向けて行動できる
●自分が納得いかないと行動できない
無理に売り込まない、顧客のために行動できる。そんな営業に向いている人に共通する特徴として、相手の状態によって自身の満足度が変わることがあります。「自分がよければいい」ではなく、関わった人が満足することにやりがいを感じられる人は、営業に高い適性があるでしょう。
人の役に立つことで、結果的に自分にも利益が還元される。いわば報酬は後回しで、自分が納得いく行動を最優先にしたいという人も営業に向いています。
営業に男女差の向き不向きはある?
男女では感性が異なり、考え方の癖にも違いはありますが、それは男女差ではなく人それぞれの個性です。そのため、営業において男女差による向き不向きはほとんどないと考えるべきでしょう。実際、世の中には女性のトップセールスも沢山います。
営業の向き不向きを決定する「営業の本質に対する理解」と、そのために必要な考え方は、人によって得手不得手はあったとしても、男女で区分できるものではありません。性別に関係なく、個人差で異なるものです。
つまり、「男性だから」「女性だから」という理由で営業の向き不向きを考えるのは損でしかありません。
とはいえ、女性の場合は出産や育児など大きなライフイベントによって、思うように仕事に取り組めない時期がある人もいます。働き方の整備はされ始めてはいるものの、まだまだ男性が育児に専念できない社会的な課題も残るなかで、そういった事由を完全に無視することはできません。
しかし、それは営業以外の仕事でも同じです。やはり営業における適性を男女差に求めるべきではないでしょう。
営業から転職する前に考えるべきこと
「営業に向いていないから仕事を辞めたい」と悩んでいる人は、転職も含めた選択肢を検討しましょう。転職すること自体をネガティブに捉える必要はまったくありません。むしろ、自分の性格や特徴に合った仕事に就けるチャンスでもあります。
ただし、営業という仕事から転職する理由を明確にできていないまま環境だけを変えても、次の職場でも同じ理由で上手くいかなくなる可能性が高いことに留意しなくてはいけません。
営業から営業以外の仕事に転職する場合
「自分はやはり営業には向いていない」と判断した人は、営業以外への仕事に転職した方がよいでしょう。適性がない仕事を続けても自身の成長にはなりづらく、我慢して長く働いたところで最適な時間の使い方とはいえません。
ただし、「営業は向いてないけど、とりあえず営業以外ならできるかも」という根拠のない前向きな発想は危険です。
営業はあくまで職種のひとつであり、特別なものではありません。「営業という過酷な仕事をしてきたのだから、営業以外の仕事なら耐えうるはず」とは論理的に結びつかないのです。
営業に向かなかった理由を明確にし、同時に営業以外の仕事にも理解を含めていきながら、「自分はどこでなら輝けるのか」を徹底的に分析することが重要です。
そのためには、精神的に落ち込みすぎて冷静な判断ができなくなってからでは遅いです。自身を客観視できるタイミングのうちに違う仕事について調査し、時間をかけてさまざまな職種や業界を検討することが望ましいです。
とはいえ、人と接すること自体に苦手意識が強く、なるべく早く別の仕事に就きたいと考えている人も少なくないでしょう。そこで、営業から営業以外に転職したい人におすすめの仕事を3つ紹介します。
営業以外でおすすめの仕事①事務職
事務職は、企業のバックオフィスにて書類作成やデータ入力、電話対応、来客対応など広範な業務を担当する職種です。営業職と比較すると人と接する機会は少なくなるため、コミュニケ―ション力に課題を感じている人におすすめの選択肢となります。
また、事務職の仕事は基本的には決まったやり方に基づいて進めるものです。自分なりのやり方を発揮しようとしても、逆に間違った事務処理につながりかねません。つまり、正解がある仕事を淡々とこなせる人にこそ向いています。
営業以外でおすすめの仕事②介護職
介護職は、高齢者や障がいを持つ方々の生活を支える仕事です。身体介護や生活援助、レクリエーション活動など、仕事内容は多岐にわたります。
介護職は、目の前の人の力になる仕事であるため、とにかく目先のことに一生懸命取り組める人に向いているでしょう。また、「ありがとう」の言葉が直接的なやりがいとなるため、人対人のコミュニケーションに悩んでしまっている人にとっては非常に嬉しいものです。
介護職は社会貢献性の高い、やりがいのある仕事です。また介護職は人材不足が深刻なため、求職者を求めている企業も多いでしょう。
営業以外でおすすめの仕事③製造業・工場勤務
製造業の工場勤務は、自分の仕事が社会に貢献していることを実感しやすい職種です。たとえば自動車工場では、車の一部となる部品製造に携わることで、世の中の交通インフラに自分自身が関わっていることを実感できます。
製造業の仕事では、基本的には自分の持ち場に集中して業務に取り組みます。そのため、人とのコミュニケーションはゼロではないものの、営業ほどには発生しない現場が大半です。また、作業スピードを上げるための創意工夫に励んだり、作業のコツを掴むことで業務効率を高めたりと、目の前のことに集中して取り組める人に向いている仕事です。
自分で何かを生み出すような発想力には欠けるものの、任された仕事は根気強くこなせるという人にとって、適性が高い仕事といえるでしょう。
>>【関連記事】工場勤務の知られざる魅力。製造業で働きたい人のための必見情報
営業から別の会社の営業に転職する場合
一言で営業とくくっても、業務内容や職場環境は会社によって大きく異なります。現在働いている会社は退職したいが、営業という仕事自体は嫌いではないため続けたいと考えている人もいるでしょう。その場合は、別の会社に転職して引き続き営業職に就く選択肢がおすすめです。
別会社の営業に転職するときに注意すべきことは、「同業界かまったく別の業界か」です。
同業界であれば、前職の知識やノウハウをそのまま応用できるため、転職後にも大きなギャップはないかもしれません。ただし、業界全体での慣習や常識はそのまま温存されることから、前職と同様に納得のいかない営業スタイルを強いられる可能性も考えられます。
一方、別業界の営業への転職の場合は、新たな業界のことや商材の知識をゼロからつけていかなければなりません。そのため、「興味を持てるか否か」が極めて重要になります。
たとえば、前職では営業部門と制作部門で分業できていたが、規模が小さい会社の場合では、営業活動から制作まで営業自身が関わらないといけないとなると、求められる商材知識のレベルも高くなります。
「営業がつらくて辞めたい」は甘えじゃない
「営業に向いていないから辞めたい」と考えるのは、自身の適正とマッチングしなかったためです。「弱い人間だから」「甘えているから」とは論じられません。
営業は「売り込まなければいけない」という価値観を押し付けられてしまうケースが少なくありません。だからといって、売上が立たない自分を責め、「辞めたいのは甘えているからだ」と自責の念にかられる必要はないのです。
「自分には向いていないかも」の悩みは、営業という仕事を再定義する機会として活かしてみましょう。また、営業を続けるべきか悩んでも答えを出せない場合は、発想を変えて「手に職をつける」という選択肢なども検討してみてはいかがでしょうか。
>>【関連記事】手に職をつける!おすすめの仕事一覧|ものづくりや専門職に資格は必要?
まとめ
営業の向き不向きは、一般的にイメージされるような「ストレス耐性が強い」「コミュニケーションが得意」といったスキル面では測れません。営業という仕事の本質に気付けていないために、不必要なジレンマに駆られてしまっているケースが多いでしょう。
人に喜んでもらうことにやりがいを感じられる性格で、顧客のために提案をしたいが、ノルマに追われて本心とは異なる行動をとってしまう。そんな、本来は営業向きの特徴を持っている人が、できない自分を責めて「営業は向いていない」と誤認してしまうのはもったいないです。
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