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2020/02/28

そもそもモノづくりって何?知れば知るほどハマる仕事

モノづくり

モノをつくるのが、モノづくり。あまりに当たり前のようですが、実は言葉通りのことだけではないのが、真の「モノづくり」です。素材から形を取り出し、用途に合ったモノに仕上げる。ただの形であるモノから、有用なモノへの変換作業がモノづくりであると言えます。さらに使う人の満足度を高めるためには、素材に対する選択眼や確かな技術が求められます。モノづくりを仕事としている製造業には、どんな楽しみや喜びがあるのでしょうか。ここではモノづくりの基本的な考え方から、そこに携わる楽しさやメリット、さらにモノづくりの歴史を追いながら解説していきます。

モノづくりとは

「モノづくり」という言葉は、現在では当たり前のように使われていて、かえってその本質がわかりにくくなっています。最初にモノづくりについての、基本的な考え方を見ていきましょう。

社会を形づくるのはすべて「モノ」

モノづくりは、現代社会のすべての土台となる仕事です。

人の暮らしや社会で必要とされる物品を形づくっているのは、モノづくりという作業の結果によるものです。

モノづくりでは、用途に合わせて条件を満たす製品が生み出されます。

体内に置かれるミクロサイズの医療部品から、航空機サイズの巨大な物体までさまざまあります。機械化されたとは言っても、元になっているのが人の手であることには変わりありません。

モノづくりのポイントは付加価値

モノづくりのポイントとなるのは、その製品独自の価値です。単に使えるモノというだけではなく、何らかの付加価値が与えられることにより、人や社会から求められるモノとなります。

設計やデザイン、素材、技術、また生み出された環境などによって、ほかにはない唯一の存在となります。

長く愛されるモノや、代替のきかないモノを生み出すのが、モノづくりの神髄と言えるのかもしれません。

人の心をとらえるモノや、設計者の意図が宿るモノ、さらに手にする人の創造性を高められるモノ。

そうした製品を生み出すことができれば、モノづくりが最高の仕事として感じられるようになります。

モノづくりの仕事にはどんなものがある?

モノづくりに携わる仕事は、あらゆる分野におよびます。主なモノづくりの現場としては以下のようなものが挙げられます。

  • 伝統工芸品
  • 金属加工
  • 機械設計
  • 木材加工
  • 日用品製造

一般的にモノづくりとされているこれらのほかにも、食品製造や画像・映像作成もモノづくりの範囲に含まれます。

また、既存の業界ばかりだけではなく、ロボット製造や人工知能の設計も新しい分野のモノづくりと言えるでしょう。

モノづくりの楽しさやメリットなど

モノづくりの仕事には、モノが形作られる現場に立ち会えるという楽しさがあります。熟練した作業を間近で見ることで、新しい世界が開かれるのを感じられるでしょう。

人の暮らしを彩り、社会に役立つ物品を自分自身の手から生み出せるのは、さらなる喜びです。

普通に勤めていてもなかなか社会生活に貢献できているという実感は得られませんが、製作したモノを目にすると、それが使われるシーンに思いをはせることができます。

モノづくりの現場で働けば、一生失われることのないスキルが身に付きます。経験を重ねるごとに、次のステップへとつながります。

例え課題に突き当たったとしても、自分なりの解決を工夫していくうちに改善への経験値が養われていくでしょう。

モノづくりの仕事には、やればやるだけ収入に結びつくというメリットもあります。働く期間が長くなるほど、経験への評価が給与に反映されて、着実に収入がアップしていきます。

日本のモノづくりの歴史

今では海外からの輸入品に囲まれているのが普通となっていますが、国内のモノだけで生活していたのはそう遠い昔の話ではありません。日本の長い歴史の中では、モノづくりこそが人々の生きるすべてを支えていたのです。

文化・ライフスタイルに根付くモノづくりの精神

日本の古典文学には、日本人特有の小さい物やはかなさなどへの情感が表現されています。そうした民族性は、モノづくりにも大きな影響を与えてきました。

繊細な技術は、日本のモノづくりの現場が得意とするところです。トランジスタラジオや小型音楽プレーヤー、パソコンや電卓、携帯電話など、世界を驚嘆させた「軽薄短小」化の例は数多く見られます。

日本人の国民性として挙げられる器用さや几帳面さ、アイデアの豊富さ、工夫することへの執念が、モノづくりの歴史を支えてきました。

海外をルーツとするモノを柔軟に取り入れて、独自の製品として昇華させる能力が日本のモノづくりの歴史に息づいています。

過去の遺物に時々スポットが当たると、そのモノづくりの技術力の高さや繊細さに驚きの声が当たるといったこともしばしばあります。

島国の民として生きてきた日本人の中にはモノづくりの魂が備わり、完成度の高い製品を目指す精神力が宿っているようです。

古代から江戸時代

現代の日本文化の代表としても取り上げられる漆器。その歴史は非常に古く、今から約1万年前には、すでに国内に存在していたとされています。

世界最古の会社として知られる金剛組は、聖徳太子の時代の「建設会社」です。四天王寺の建立を始めとして、細部にわたる卓越した技術で数々の歴史的な建造物を世に送り出してきた、モノづくりの代表格です。

このように日本の歴史そのものが、モノづくりの歴史と言っても過言ではありません。

古くからたたら製鉄による良質の鉄鋼づくりが開始され、戦国時代には熟練された高度な技能と技術を有する工業的基盤がすでに存在していたことは、当時の優れた甲冑(かっちゅう)や刀剣を見てもわかります。

鉄砲伝来からわずか1年未満で国産化が果たされ、1614年の大坂夏の陣では10万丁という世界でも類を見ないほどの銃器がそろえられました。

江戸時代の鎖国政策によって新技術開発は禁止されていましたが、象嵌(ぞうがん)蒔絵(まきえ)彫刻など工芸品の発達を通じ、モノづくり文化が健在であったことが見て取れます。

江戸時代末期には黒船の見学からわずか2年の間に佐賀藩、宇和島藩、伊達藩、薩摩藩が、自前で黒船を完成させました。

輸出品から見る近代のモノづくり

江戸時代以降のモノづくりは、近代化を一気に推し進める輸出産業の原動力として力を発揮しました。

明治時代から大正時代にかけては、主に生糸や絹織物、工芸品といった日本の伝統的なモノづくり産品が主力の輸出品でした。

昭和に入ると戦後の高度成長期を経て、鉄鋼・造船・機械・機器・機器類部品・自動車・エレクトロニクス製品・化学製品といった、現在に続くモノづくりの歩みが日本の経済を支えます。

国内の消費力が向上し世界屈指のモノがあふれる国となった日本ですが、これまでの歴史を踏まえ、再びモノづくりの力が注目されています。

モノづくりの奥深さを知ろう

日本はモノづくりに長けた国として世界から認められてきました。他国からの輸入品に押されて、一時は低迷したかのように思われましたが、独自のモノづくりの力はまだまだ強力なポテンシャルを秘めています。

これからの日本のモノづくりは、コスト競争から品質とコンセプト力へとスタンスを移行しながら、唯一無二の技術力を活かしたモノづくりの国となっていく必要があります。

地方に点在する小規模なモノづくりの現場は、立場が弱いと思われがちです。しかし、技術力の高い中小企業に発注が殺到している現状を見れば、モノづくりの火が途絶えることは決してないと感じられます。

製造現場は職人の生きる場所です。自身の持てる力を発揮する仕事として、モノづくりは今なお、大きな魅力を放っていると言えます。

 

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