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巷で話題の保全って、どんな仕事?そもそも、何?
設備保全は、工場の生産に大きく関係しています。設備が1台でも止まれば、生産性が大幅に低下します。 それを防ぐ為には、機械設備の保全が必要不可欠です。 機械設備の劣化防止や稼働率向上・性能向上など工場運営において重要な役割を設備保全エンジニアが担っているのです。
その保全について、詳しくご説明いたします。
設備保全とは
設備保全の目的は、設備の設計・製作からの運転・保全に至る設備の一生にわたって、設備自体のコストや保全など一切の維持費と、設備の劣化による損失との合計を引き下げることによって企業の生産性を高めようとするものです。
この目的の達成のために、以下の様な各種の保全手段があります。
設備保全の手段
保全職種
2-1.機械・電気設備保全
機械の安定稼働及び電気の安定供給のために、受電設備から各配線の末端までの電気設備を、日常・定期点検により、事故のないよう最適な維持管理を実施する。
2-2.空調設備保全
空調設備は、ビルに生活し、働く人々にとっての快適な環境を提供するために、ビル内の温度・湿度の制御を行う設備である。
心地よい居住空間の提供と省エネルギー管理を両立させるため、きめ細かな運転データ管理、空気環境測定、熱源機器、空調機などのメンテナンスを実施する。
2-3.給排水設備保全
ビルにおける給水、排水は人々の衛生的な生活に欠くことのできないものである。
良好な衛生環境の維持のため、水質検査や、水槽、配管、給排水ポンプの点検・整備・清掃を最新の注意をはらいながら実施する。
2-4.防災設備保全
火災、地震等の災害からビル、利用者を守る重要な設備です。
不備の無いよう、自家発電機点検、消防設備法定検査等を実施する。
また、いざという時に備え、防災訓練なども実施する。
2-5.建設設備保全
建物自体のみならず、エレベーター・エスカレーター、自動ドア等、ビルにおける建設設備は多種多様である。
利用者の利便性が損なわれないように、定期的な建設設備巡回点検とメンテナンスによる異常の早期発見と自己の未然防止に努める。
設備管理(保全)方法
設備の一生涯の対象として、生産性を高めるためのもっともと経済的な保全のことを生産保全(PM:Productive Maintenance)という。
設備の保全方法は大きく分けると、「事後保全」「予防保全」「改良保全」「保全予防」に分けられる。
4-1.事後保全(BM:Breakdown Maintenance)
故障または機能不良の機器、またはシステムの機能的能力を修復する為の「事前に計画されない」かつ「予想外の」保全作業。
壊れたら修理をする
4-2.予防保全(PM:Preventive Maintenance)
運転中の機器またはシステムの機能を維持するために、「事前に計画された」「特定の範囲」に対して定められた時間内に行う点検活動と保守作業の遂行。
壊れる前に壊れそうな所を修理する。
①時間基準保全(TBM:Time Based Maintenance)
運転状態からは、劣化の判断がしにくい機器について、一定周期で保全作業を実施する。
・設備の運転による消耗や経年的な劣化が懸念されるものに効果的。
・突発的な故障に対応することが難しい
・安全性を重視するほど、寿命を多く残しての部品交換や、インターバルの短い点検が必要になる。
・維持管理コストの増加に繋がる恐れがある。
②状態基準保全(CBM:Condition Based Maintenance)
事前に故障の兆候が表れることが多い機器について、状態を的確に把握し保全作業を実施する。
・機器の寿命を余さずに使用できることから、維持管理コストの縮減に効果的である。
・複雑なシステムにおいて異常の兆候をつかむためには、多くの経験と知識、並びに機器の状態を的確に把握するための計測機器の追加に必要なコストとデータの蓄積が必要。
②-①設備診断技術
設備診断技術とは
設備の現在の状態量を定量的に把握し、異常あるいは故障に関する原因、および将来への影響を予知・予測し、必要な対策を見出す技術を「設備診断技術」といいます。
設備診断の手法は、病気に対する診断にもよく似ています。
設備診断には簡易診断と精密診断があります。
1)簡易診断
設備に問題があるかどうか、あればそれはどの程度かを状態量のレベルを基に、基準値や初期値との比較、同使用の他機との比較等で判別します。また、ある程度の問題の判別を行い、対策案を見出します。
[主な目的]
複数設備の早期異常発見・異常発生の予測・保全周期考案
2)精密診断
問題の種類、部位、原因、程度を判断して、故障に至るまでの時間(リードタイム)を予測し対策案を見出す。
[主な目的]
異常種類、発生位置の把握・発生原因の追求と改善、修復方法の考察・異常進行の予測
3)簡易診断の方式
人による巡回診断方式:人が近寄ることが可能な設備・劣化速度の遅い設備
端子ボックス方式:人が近寄ることができない設備・劣化速度の遅い設備
常時連続監視方式:非常に重要な設備・劣化速度の速い設備
4)診断方法の例
5)診断対象となる設備と機械要素
診断の対象となる代表的な回転機械
ポンプ・ファン/コンプレッサー・増減速機・冷凍機・捜件機・押出機・タービン・その他
診断の対象となる主な機械要素
軸受・カップリング・歯車・ローター・配管部・弁板・メカニカルシート・設備基礎部・その他
設備保全の仕事について
設備保全エンジニアとは、工場や施設にある機械が故障しないように点検や部品の交換を行い、なにか不具合が発生した時に異常な箇所を見つけ復元する。また故障が発生しない様に設備の機能改善を行う業務となります。
設備保全エンジニアになる3つのメリット
メリット1:スキルUP&知識UP
設備保全で必要となる知識&スキルを習得することで、あらゆる分野で活躍できます。
習得できる主な知識&スキル
- 一般スキル:
社会人の心構え、動作・安全衛生の知識・一般工具の名称、使い方
- 機械要素:
製図の基礎知識、図面の見方・工具の知識・軸受の知識、軸継手と芯出しの知識・潤滑、チェーン、歯車の知識・油、空圧の知識
- 電気要素:
電気使用ルールの知識・測定器、電子部品の知識・モーターの知識・論理回路、配線接続処理の知識・リレー回路、PLC制御の知識
メリット2:収入UP&キャリアUP
幅広い知識&スキルが身につくことで、リーダー、さらには管理者と目に見えるキャリアアップも可能です。
メリット3:やりがいUP
設備保全の仕事は、今後製造現場の自動化が進むにつれ重要となるお仕事です。あなたの仕事が日本のモノづくりを支えます。