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2020/07/06

自動車製造工場の仕事内容が知りたい!向いている人や仕事の魅力、作業環境などを解説します

モノづくり

日本は「モノづくりの国」と呼ばれるほど製造業が盛んな国です。なかでも自動車は国内で販売する分だけでなく、海外にもたくさんの台数が輸出されているため、毎日大量に生産されています。製造業の仕事をしたいと求人サイトをのぞくと、自動車製造関連の求人が毎日のように更新されているため、一度は働くことを検討された方も多いのではないでしょうか? そこで今回は自動車を製造する工場での仕事内容や、収入、職場環境などについて詳しく解説します。求人に応募しようか迷っている方はぜひ参考にしてください。

自動車製造工場ではどんな仕事をするの?

自動車の製造では、プレス加工をして新たなパーツを作ったり、たくさんの部品を別の工場から取り寄せて組み立てたりと、いくつもの生産工程を経て車体を完成させます。

主な生産工程にはプレス、溶接、塗装、エンジン製造、組立て、検査があります。

それぞれ解説しましょう。

 

  • プレス

ボンネットやドアなど、車体を構成するパーツをかたちづくる工程です。

鋼版という金属の板を切り、プレス機で圧力をかけてパーツの形に成形します。パーツの成形だけでなく、穴あけや曲げ加工も行います。最後にできたパーツを運搬するまで、一連の工程は全て機械で行われます。

従業員が直接パーツに手を触れて作業することはまずなく、機械が自動で作業を行います。機械が滞りなく作業を行なっているか見守り、必要なオペレーション(例えば材料の供給や、異常発生時の上司への報告と指示に従った処置等)を行うことが主な仕事になります。

 

  • 溶接

自動車の骨格となるパーツを、熱によって接合する工程です。

最初にインナーパネルという、内側の骨格を溶接して組み立てます。次にアウターパネルという外側の骨格を溶接し、最後にドアを溶接して自動車の骨格が完成します。

溶接の作業のほとんどは機械が自動で行います。プレスと同じように、人間は機械のオペレーションを行うことで工程が進みます。

しかしプレスと違い、溶接がきちんと行われているかを人の目や手触りなどで検査する、「人にしかできない工程」があります。車体によっては2000カ所以上もある接合部を、丁寧かつ確実に確認しなければならないため、注意力が必要な仕事と言えます。

 

  • 塗装

自動車の骨格ができ上がったら、次は塗装です。

塗装は自動車をキレイに仕上げるため、またサビやホコリから守るために、何種類もの塗料を重ねて塗っていきます。

 

最初に行うのは電着塗装です。電流を通しやすい塗料でいっぱいになったプールに自動車を沈め、電気を使ってまんべんなく塗装します。

 

次に、鋼板のつなぎ目やすき間にシーラー塗装を行います。シーラーとは「シール・seal」=「接着する、塞ぐ」という意味の言葉で、水やホコリの侵入を防ぐためにすき間ができやすい部分を覆うのです。

 

そしていよいよカラー塗装を含んだ本塗りが行われます。本塗りも数回の工程に分かれており、標準的なのは中塗り(これまでの塗装でできたデコボコを平らにしつつ、その後の上塗りをキレイに仕上げるための塗装)、ベースカラー塗装(実際のカラーとなる塗料を塗ります)、クリア塗装(キレイな光沢を出すための塗料を塗ります)の3工程となります。

高級車の場合はさらにベースカラーを重ね塗りし、擦り傷などを防ぐトップクリア塗装なども行います。高級車はこれだけ手間をかけて、あの美しい車体をつくっているんですね!

 

ここまでの作業は全て機械によって自動で行われます。塗装が終わったら、最後に検査を行います。検査は人の目や手触りでも行われ、塗装にムラがないかをチェックし、もしムラを発見したらポリッシャーという機械でムラがなくなるように磨き上げます。

ちなみに検査員や磨き工程には、入社してすぐの新人が担当できるわけではなく、各工場で実施している研修及び資格認定試験の合格者によって作業が行われます。

 

  • エンジン製造

エンジン製造の工程は、鋳造(アルミニウムを溶かして型に入れて部品を製造します)、機械加工(穴を開けたり削ったりする工程です)、熱処理(高熱で表面を固くすることで耐久度を高めます)、エンジン組み立て、検査、といったものがあります。

自動車の心臓部分と言えるエンジンを製造するだけあって、ここでは人による作業が増えます。特に組み立ては人の手作業で部品を取り付けていきます。正確に、素早く作業を進める必要があります。

組立てが終わったら精密検査を行います。わずかな歪みやキズが不具合の元になるため、ミクロン単位でのチェックを行います。検査が終わると試運転を行い、問題がなければ車体組み立ての工程に送られます。

 

  • 組み立て

いよいよ自動車を完成させる工程です。でき上がった車体に、エンジンや別の工場で製造された部品を取り付けていきます。

作業は機械が自動で行うものと、人の手作業が入るものがあります。特にエンジンは数人がかりで連携して組み込みます。

ガラスやドア、シートやタイヤなどを次々と組み込んでいくと、どんどん自動車の形ができ上がっていき、自動車好きならたまならない満足感が得られるでしょう。

 

  • 検査

完成した自動車がお客様に出荷できる状態になっているか、人の手で入念な検査を行います。

検査スタッフは各工場で定められた研修を経て認定を受ける必要があります。メーカーによっては技能の習熟に応じた認定制度があります。

主な工程は外装検査・内装検査・各種検査となっています。

 

外装検査では車体に傷や汚れができていないかを見るだけでなく、ドアの開け閉めが正常に行えるかなども検査します。

内装検査では実際に乗り込んで、傷や汚れ、組み込みにズレなどがないかを検査します。

各種検査では、走行に問題がないか、ヘッドライトやウィンカーが正常か、足回りのオイル漏れや冷却水漏れが起きていないかなどを検査します。

 

全ての検査で合格した自動車のみが、出荷されていきます。もし一項目でも合格できなかった場合は担当の工程に戻されて修理されたのち、もう一度検査を行います。

 

  • その他の作業

自動車製造の工程ではありませんが、必要な作業としてピッキングの人員が募集されることも多くあります。ピッキングとは、別の製造工程や他の工場から集められた部品を、必要な製造工程の設備まで運ぶ作業のことです。台車などで運ぶことが多いですが、ハンドルのシステムのような大きくて重い部品は、フォークリフトを使って運ばれることもあります。

 

以上のように、自動車の製造にはいくつもの工程があり、多くの人によるさまざまな作業が必要になります。工場で働くことになったとき、どの工程に配属されるかは働き始めないとわからないことも多いので不安がある方もいるかもしれませんが、全ての工程をある程度知っておけば不安も少なくなるのではないでしょうか。

楽な面、きつい面

自動車製造では、ライン生産方式によってとても効率的に製造が進みます。一つひとつの作業も完璧にマニュアル化されているため、難しいことはなく、決められた作業を正確にこなしていくことが求められます。

決められたことをするだけでいい、という点では楽な仕事と言えるでしょう。

しかし同じことを繰り返すのは、長時間の集中力が必要となる体力勝負の面があり、その点ではきついと言えるかもしれません。

収入は?

自動車製造工場で働く人の年収は、諸手当を含めて400〜500万円がボリュームゾーンと言われています(「ニッケンで発見」編集部調べ)。最初は収入が多くなくても、真面目に働いて仕事を覚え、一人での作業を任されたり、創意工夫で現場の改善を行えるようになると、現場責任者やスタッフ管理を任されるようになり、収入も600万円、700万円と上がっていくようになります。

自動車製造に向いている人はどんな人?

作業は全てマニュアル化されているので、それを真面目にコツコツと取り組んで実行できる方が向いていると言えます。

また長時間の集中力が必要であり、立ち仕事がほとんどということもあって、ある程度の体力は必要になるでしょう。

作業環境は?危険なことはある?

屋内作業のため、冷暖房は完備されています。工場によっては、全体をカバーする空調と設備ごとをスポットでカバーする空調を使い分けている場合もあります。スポット空調があるほうが、工程による室温が高すぎる、といったことがなくなるので快適です。

 

危険な作業はほとんどありません。現在は労働安全の基準が厳しく管理されているため、例えば機械に手を挟むような事故も、センサーが作動して機械が止まるため、滅多に起こらなくなりました。強いて言えば、施設を移動する際に工場内の道路を電気自動車が走る工場では交通事故の危険があるかもしれませんが、これもほとんど起こりません。

正社員だけでなく、派遣社員や期間従業員でも働ける

会社によって割合は違いますが、どの工場にも正社員だけでなく派遣社員や期間従業員がいます。収入面でそれほど大きな差はなく、派遣社員や期間従業員であっても必要な人材と認められれば、正社員になることができますし、管理職を目指すこともできます。やる気と能力次第で出世できるというのが製造業の魅力です。

取っておいたほうが良い資格はある?

自動車製造工場で働くために必須の資格というのはありません。ただ、さまざまな工程があるため、資格があると有利なこともあります。

  • 危険物取扱者

消防方法により火災の危険があると定められた「危険物」を取り扱うことができる国家資格です。

  • ボイラー技士

労働安全衛生法により、空調や温水ボイラーの取り扱いができるようになる国家資格です。ボイラー関係では、ボイラー整備士やボイラー溶接士といった資格もあります。

  • 溶接作業者の資格

溶接作業は認定制度があり、これに合格しなければ作業をすることができません。合格と言っても難しいテストがあるわけではなく、決められた講習を受けるだけです。

講習を受ければ基本的な溶接作業ができるようになります。溶接の資格のなかには試験が必要な国家資格もあり、より高度な作業をするには取得しなければなりません。

  • プレス金型取替作業者

労働安全衛生法に基づいて、プレス機械の金型や、シヤーの刃物、安全装置などを取り付けたり取り外したりできるようになる国家資格です。

まとめ

自動車製造の仕事は、多くの部品から自動車という製品が造られていく過程に携われるので、モノづくりや機械が好きな人にとってはたまらない仕事と言えるでしょう。作業内容も難しいことはなく、たくさんの工程のどれもがマニュアル化しているため、決められたことを行うだけで良いようになっています。作業環境も良く、危険な仕事はほとんどありませんし、収入も悪くありません。ほとんど立ち仕事であるため多少の体力は求められますが、製造業で働きたいと考えている方にはおすすめの仕事と言えるでしょう。

 

監修/細原敏之

高分子材料を利用した自動車電装部品の設計、製造、生産技術(設備設計、レイアウト検討)及び品質保証業務などを歴任し、トヨタ自動車関連のティア1サプライヤーであるデンソー、アイシン精機及び三菱電機株などを主要顧客とした業務の責任者を担当。その後、タイ・バンコックでの工場建設の代表取締役、発電所などの金属ガスケットやシール材などの開発・マーケティング担当を経て独立。工場の品質管理、生産管理及び労務管理の業務や、ISO審査員及び経営コンサルティング業務を開始し、現在に至る。

 

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