RECRUITMENT

転職note!

ものづくり・製造業で就職・転職活動を有利に進めるためのノウハウが満載!
製造派遣会社総合満足度NO.1「日研トータルソーシング」がお送りする、お役立ち&暇つぶしコンテンツです。
2020/09/25

鋳造と鍛造ってどんな仕事? 自動車部品工場での作業内容について詳しく解説

モノづくり

自動車の部品など、金属を加工する方法に鋳造(ちゅうぞう)と鍛造(たんぞう)があります。字が似ているため混同されがちですが、鋳造はドロドロに溶かした金属を鋳型(いがた)に流し込んで冷やして固めることで金属を成形する方法で、鍛造は金属を叩いて成形する方法という違いがあります。 ここでは鋳造と鍛造の違いに加え、作業環境などを詳しく解説していきます。

鋳造ってどんな仕事?

自動車部品などの金属製品を加工する際に、熱を加えてドロドロに溶かしてから鋳型(いがた)に流し込み、成形する方法を鋳造と言います。鋳造して作られた金属製品を鋳物(いもの)と呼びます。大量生産に優れているのが大きな特長です。

作るものや素材となる金属によって、砂型鋳造法や重力金型鋳造法、高圧鋳造法などのさまざまな方法がありますが、自動車部品では特にアルミニウム合金を素材としたダイカスト(ダイキャスト)という方法がよく知られています。

 

  • アルミダイカスト

金型に熱で溶かしたアルミニウム合金を高圧で注入し、素早く固める鋳造方法です。複雑な形状の製品を高精度に作れる上、表面の鋳肌(いはだ)もきれいに仕上がり、大量生産に向いた製造方法と言えます。アルミニウムは軽量で耐食性に優れているので、エンジンやシリンダーブロックなど自動車部品によく使用されており、アルミダイカストが非常に適した生産方法となっています。

 

鋳造の具体的な作業は、高温の炉への材料投入、溶かした金属の鋳型への流し込み、冷えて固まった鋳物を鋳型から取り出す、バリ取りなどの仕上げ作業、そして塗装や最終検査をへて出荷、という工程で進みます。各工程では機械によって自動で進む部分も多く、機械の設定や温度、時間などをチェックシートで管理します。

 

派遣社員や期間従業員が自動車部品工場で鋳造の仕事をするときに、はじめに任される作業としては、最初の材料投入やできた製品を別の工程に運ぶピッキング作業が多いようです。どちらも比較的単純で安全な作業であることが理由となります。

その次に多いのが鋳物を鋳型から取り出す作業です。これは最初に製品の良品と不良品を目視で見分けるタイミングとなるため、作業の経験を積む上ではとても重要な工程でもあるからです。

経験を積んでいけば、やがて機械設定の管理や仕上げ作業などを任されていくようになります。

鍛造ってどんな仕事?

素材となる金属にハンマーや機械で圧力を加えることで成形する金属加工の方法です。鋳造と比べると、圧力によって素材の中に入った空気を外に出すことができたり、金属の結晶の向きが整ったりするため、耐久性に優れた製品に加工することができます。

こちらも鋳造と同じく、作るものや素材によってさまざまな方法がありますが、圧力を加える方法と熱を加えるか否かで大きく分けることができます。

 

  • 自由鍛造

ハンマーを使って、人の手で自由に金属を成形する方法です。この方法で作られるものとしてよく知られているのが、日本刀でしょう。非常に古くから行われている加工方法ですが、自動車部品のように大量生産するものには向いておらず、機械によって圧力を加える方法が一般的になります。

 

  • 型鍛造

機械の金型で圧力を加える方法です。自由鍛造と比べると圧倒的に大量生産に向いています。

 

  • 冷間鍛造

常温に近い温度で金属を加工する方法です。金属の表面が滑らかになり、精度の高い形状にできるなどの利点がありますが、金属が硬い状態のため加工しにくく、叩きすぎると割れてしまうこともあります。ネジやボルトなどの小さな部品を大量に生産するのに向いています。

 

  • 熱間鍛造

金属に熱を加えて柔らかくしてから加工する方法です。自由自在に形を変えることができ、金属の結晶を整えることができるので、強度も高まります。複雑な形状の製品を高い強度で生産したい場合にメリットがあります。

 

一般的な型鍛造の作業としては、機械への材料の投入、機械の設定や材料の状態の数値管理、各工程での外観検査、ピッキング作業、機械加工、バリ取り、最終検査などの工程があります。

 

派遣社員や期間従業員がはじめに任される作業は、鋳造と同じく材料投入や、できた製品を別の工程に運ぶピッキング作業が多くなります。トレーニングを積んで製品の良品・不良品の見分け方や機械設定の管理を学んでいくことで、やがて設備一式を任されるようになります。

鋳造と鍛造の作業はどちらがきつい? 作業環境は?

鋳造と鍛造は同じ金属加工の仕事ですが、それぞれ特徴的なきつい面があります。

 

鋳造は金属をドロドロに溶かす高温の炉の近くで作業をしなければいけないため、とても暑いです。エアコンなどは使用してもあまり意味がないため設置していない工場も多く、あっても休憩所などにスポットで使用するため普段の作業には関係ありません。暑いのが苦手な人にとっては大変な職場になるかもしれません。

 

鍛造も熱間鍛造では金属を熱する熱源がありますが、鋳造と比べればそれほど暑くはなりません。そのかわり、金属を叩いて成形するため、どの工場でもキンキンカンカンと騒音が出ます。とてもうるさいため、工場によっては耳栓をしながら作業することもあります。

 

このように鋳造と鍛造ではきつい面に特徴があるので、もしどちらかの仕事を選ぶことになったら、自分が比較的我慢できそうなほうを選ぶと良いかもしれません。

鋳造と鍛造はどのくらい稼げる?

鋳造も鍛造も、年収のボリュームゾーンは450〜500万円になります(「ニッケンで発見」編集部調べ)。

景気が良くなれば残業やボーナスが増えて、その分収入が高くなる傾向があります。

どちらもきつい面がある大変な仕事ですが、その分稼ぎやすくなっているのでやりがいのある仕事と言えるでしょう!

鋳造・鍛造に向いている人は?

鋳造も鍛造もきつい面がある仕事ですので、それらを苦にしない人でないとおすすめできません。

その反面、硬い金属が自由自在に変形して美しい製品へを仕上がっていく様子はとても楽しいので、金属加工に興味がある人にはたまらない面もあります。

新しい製品製造の可能性を模索したり、作業工程の効率化などを意気込んで行う人はとても重宝されて出世もしやすくなりますので、金属加工に魅力を感じる人におすすめしたい仕事です。

必要な資格はある?

作業をする上で必ず必要になる資格はありませんが、現場の責任者を目指すなど出世したい場合は、鋳造技能士、鍛造技能士の国家資格をとっておかなければなりません。

どちらも簡単な等級の試験もあるので、作業に慣れてずっと仕事を続けていきたいと思ったら、まずは2級から取っておくと良いでしょう。

 

また、扱う素材によっては危険物取扱者の資格を持っていると採用に有利にはたらく場合もあるでしょう。

まとめ

鋳造と鍛造は、日本でも古くから行われてきた金属加工の方法です。いわば、モノづくりの原点と言える仕事です。硬い金属が変形して美しい製品になっていく様子を、自分の手で実現できるのは好きな人にとってはたまらないのではないでしょうか。

また他の製造業と比べても比較的稼ぎやすい部類ですので、とてもやりがいのある仕事と言えます。

作業にはきつい面がありますが、それを補って余りある魅力を感じたら、現場責任者を目指して資格を取っていくのも良いでしょう。

 

監修/細原敏之

高分子材料を利用した自動車電装部品の設計、製造、生産技術(設備設計、レイアウト検討)及び品質保証業務などを歴任し、トヨタ自動車関連のティア1サプライヤーであるデンソー、アイシン精機及び三菱電機株などを主要顧客とした業務の責任者を担当。その後、タイ・バンコックでの工場建設の代表取締役、発電所などの金属ガスケットやシール材などの開発・マーケティング担当を経て独立。工場の品質管理、生産管理及び労務管理の業務や、ISO審査員及び経営コンサルティング業務を開始し、現在に至る。

 

自動車部品関連のお仕事に興味がありましたら、お気軽にご応募ください!――

 

みなさんのご応募、お待ちしています!