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2020/12/15

技術職とは?仕事の種類と年収~未経験者や女性には向いてない?転職できる?

就職・転職

工場ではさまざまな職種の人たちが活躍していますが、専門性の高い知識を有し、モノづくりの中核となる役割を担っているのは「技術職」といえるでしょう。敷居が高そうにも感じられる技術職ですが、文系出身者や未経験者が働くことは可能なのでしょうか? 技術職とは何か、代表的な職種ごとに紹介したうえで、技術職への転職や適性について触れていきます。

技術職とは?

技術職とは、理系や工学系の専門的な知識をもとに、原料から製品を作る一連の工程の設計に関わる仕事をいいます。これに対して、工場のラインで製造の作業を行うなど、現場で実務を担うのは技能職です。

日本は「ものづくり大国」といわれますが、ものづくりの根幹には技術職の存在があります。技術職が新しいモノを開発して、安定供給を実現する体制を構築していく役割を担っているのです。

そんな技術職は、自動車や家電といった自分が関わった製品が世の中に出回っているのを実際に目にすることができる、やりがいのある仕事です。また、技術職は技能職と比較して年収水準が高い傾向も見られます。

技術職の種類・職種一覧

技術職の種類

技術職は「メーカーの技術職」と「ITの技術職」に大きく分類されますが、ここではメーカーの技術職について取り上げていきます。メーカーの技術職には、研究職や開発設計職、生産技術職、設備保全職といったさまざまな職種が存在します。

 

研究職

まずは、新しい材料や技術の研究を行うことで、新製品の開発につなげていく「研究職」から見ていきましょう。

 

概要

研究職は新しい材料や技術の研究を行い、実用化を目指す役割を担っています。研究職には基礎研究と応用研究の分野があり、基礎研究は仮説、実証、考察を繰り返して、新しい材料や技術を発見することを目的としたものです。一方、応用研究では、基礎研究の成果を実際の製品開発や既存の製品の改良に、どのように活かしていくか研究していきます。

 

年収・将来性

一般的に研究職の平均年収は500万円程度とされており、企業によっては1,000万円以上の年収となることもあります。また、特許の出願や登録にあたって報奨金が支給されることもあるなど、金銭面でも夢のある仕事です。

研究職は専門性が非常に高く、高度な知識・知見を身につけていることが前提とされるため、誰にでもできる仕事ではありません。AIによって代替されることも考えにくいことからも、特に優れた実績を持つ人材は必要とされ続けると考えられます。

 

やりがい・向いている人

研究の成果をもとに製品が開発され、社会に役立てられていくことにやりがいを感じられる仕事です。研究職は理系・工学系の院卒の採用が中心であり、企業によっては大卒で採用されるケースもありますが狭き門です。これまでの学説や実験データをもとに、新たな着眼点に立って研究を重ねていくため、探求心のある人に向いています。

 

開発設計職

研究の成果などをもとに、実際に製品化に向けた開発を行うのが開発設計職です。

 

概要

開発設計職は製品化に向けた開発を行う職種です。新製品の企画や設計を行い、試作品によるテストを経て、改良を重ねて製品の仕様を固めていきます。試作品の製作や製品の量産化に向けた準備では、生産技術部門や製造部門と連携を図ります。

 

年収・将来性

一般的に開発設計職の平均年収は500万円程度で、収入は研究職とほぼ同水準です。また、開発設計職も、新しいモノを生み出すために、試行錯誤をすることを求められる職種であり、AIがとって代わるのは難しく、将来にわたってニーズが見込めます。

 

やりがい・向いている人

開発・設計職は実際に製品化に携わった製品が、形となって世の中に出回ることにやりがいを感じられる仕事です。開発・設計職は豊かな発想力があるのはもちろん、他部署と連携を図ることが多いため、コミュニケーション能力も求められます。なお、開発設計職も理系・工学系の院卒の採用が中心ですが、研究職と比較すると、大卒を採用している企業も見られます。

 

生産技術職

生産技術職は、量産化に必要な生産設備の設計や生産ラインの改善などを担います。

 

概要

生産技術職は、製品や部品を量産化するための生産体制を構築する役割を担っています。量産化するための機械の設計を行うほか、生産性や品質の向上などを目的に、生産ラインの問題点を発見して改善を行います。

 

年収・将来性

生産技術職の年収のボリュームゾーンは300万円~500万円で、400万円半ばが平均的な年収とされています。生産技術職は、メーカーが新たな製品を世の中に出したり、品質や生産性の向上を図ったりするために今後も欠かせない仕事です。また、生産技術職は日本国内にとどまらず、日系企業が進出した海外の生産拠点にも活躍の場が広がっています。

 

やりがい・向いている人

生産技術職では、新たな生産ラインが稼働して製品ができ上がっていくのを目の当たりにし、モノを作り上げたという達成感からやりがいを感じられるようです。そんな生産技術職は院卒・大卒が多くを占めていますが、高卒で活躍している人もいます。生産技術職として、製造工程を改善していく業務では、今までのやり方にこだわらずに柔軟に考えられる発想力が求められます。

 

設備保全職

工場の生産ラインを安定的に稼働させるために欠かせないのが設備保全職です。

 

概要

設備保全職は、工場の生産設備を安全な状態で稼働させるための保全業務を行う仕事です。生産設備の定期点検や監視を行うほか、故障が発生した際には原因を特定して修理をし、設備を安定的に稼働させる役割を担っています。

 

>>【関連記事】設備保全って何?設備保全の種類や必要スキルについて

 

年収・将来性

一般的に設備保全職の平均年収は400万円台前半です。工場ではオートメーション化・省人化が進んでいますが、その一方で機械が故障したときの影響は増大しています。そのため、工場が安定した稼働を担保していくために、設備保全職の重要性はより高まっていくと考えられます。

 

やりがい・向いている人

設備保全職は、故障の原因を突き止めて無事稼働させることができたときや、生産ラインを改善したことで安定的な稼働につながったときなどに大きなやりがいを感じられる仕事です。ちょっとした違和感に気づくなどの注意深さがあり、トラブルに柔軟に対応できる人が向いています。

 

>>【関連記事】設備保全はきつい?向いている適性を紹介!将来性と年収から「楽しい」の声も

技術職への転職

技術職の男性

一般に、専門的な知識が求められる技術職ですが、設備保全職など未経験から転職しやすい職種もあります。そんな技術職に向いているのは、好奇心が旺盛で探求心がある人です。

 

未経験から技術職への転職

未経験から技術職への転職は、基本的には理系・工学系の学歴がなければ難しいですが、設備保全職では未経験からスタートできる求人もあります。OJTで仕事を覚えながら、業務に必要な知識を身につけていくことが可能です。

また、設備保全職からスタートした後、機械の設計を学んでいき、生産設備の設計に携わるケースもあります

 

女性の技術職への転職

技術職の中で比較的女性が活躍しているのは研究職や開発設計職で、院卒や大卒の学歴を持つ人が中心です。

製造業の技術職は専門分野が細分化されているため、転職先が限られます。しかし、女性の技術職は希少性が高く、女性ならではの視点を求める企業や女性活躍の推進を図る企業への転職で有利といわれています。

 

技術職の適性~向いている人・向いていない人~

技術職はベースとなる専門的な知識が求められるため、企業や職種によっては学歴要件が設けられています。

そんな技術職の適性として共通しているのは、好奇心のある人が向いているという点です。新しいモノを生み出したり、課題を見つけて改善を図ったりしていくには、仮説をもとに実証を重ねていくといった過程が必要であり、新しい知識を学ぶ意欲も求められます。好奇心や探求心が旺盛で、なかなか上手く行かないときでも心が折れないメンタリティの強さがある人でなければ、相応の成果を生み出すことは難しいでしょう。

また、技術職は他の部門との連携が必要になることから、一定のコミュニケーション能力が必要です。柔軟な対応が求められることから、決められた仕事だけをこなしたい人は向いていません。

まとめ

メーカーの技術職は、自分の関わった商品が実際に世の中の役に立つ姿を確認できたり、生産ラインの安全稼働に貢献できたりと、大きなやりがいを実感できる仕事です。ハードルが高いと感じるかもしれませんが、設備保全職など未経験からでもスタートしやすい職種もあります。モノづくりに興味のある人は、技術職への転職をぜひ検討してみてください。

 

監修/細原敏之

高分子材料を利用した自動車電装部品の設計、製造、生産技術(設備設計、レイアウト検討)及び品質保証業務などを歴任し、トヨタ自動車関連のティア1サプライヤーであるデンソー、アイシン精機及び三菱電機株などを主要顧客とした業務の責任者を担当。その後、タイ・バンコックでの工場建設の代表取締役、発電所などの金属ガスケットやシール材などの開発・マーケティング担当を経て独立。工場の品質管理、生産管理及び労務管理の業務や、ISO審査員及び経営コンサルティング業務を開始し、現在に至る。

 

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