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2019/08/28

【基礎から解説】自動運転技術の「ここまできた」と「こうなる」

モノづくり

日本のモノづくりの代表格といえばクルマ。
日本の自動車産業が、これからも世界のクルマづくりをリードしていくのは間違いありません。なかでも注目されているのは、「自動運転」の技術。
最近コトバだけはよく聞きますよね?でも実際、どこまで「自動」になったの?いつ完全に「自動」になるの?日本の技術は勝ってる?負けてる?……知っているようで実は知らない「自動運転」の「今」と「これから」を、ズバリ解説します!

1.レベル0〜5まで6段階ある自動運転。

一言で「自動運転」といっても、実は「レベル0」から「レベル5」まで6段階に分類されています。

 

▼レベル0《自動運転ナシ》
 自動運転機能のない普通のクルマです。だったらカウントしなくていいんじゃない?なんて言わないで。
「前方衝突警告」など、とても役に立つけれど、運転を制御しない機能は「レベル0」です!

 

 

▼レベル1《運転支援》
 ハンドル操作、加速・減速など、いずれかをシステムが支援してくれるレベル。自動ブレーキ機能、ACC(定速走行・車間距離制御装置)搭載のクルマは「レベル1」です。

 

 

▼レベル2《部分運転自動化》
 ハンドル操作、加速・減速など、複数をシステムが支援。現在、一般に市販されている自動運転車のほとんどが「レベル2」まで。

 

 

▼レベル3《条件付き自動運転》
 天候・視界がよく、交通量が少ないなど、限られた条件下で、すべての操作をシステムが制御。ハンドルから手を放せます。2018年発売の『アウディA8』が量産車として世界で初めて「レベル3」に技術的に対応しました。

 

 

▼レベル4《高度自動運転》
 限られた条件下ながら、ドライバー不要!

 

 

▼レベル5《完全自動運転》
 どんな条件下でも、ドライバー不要で自律走行できます。
クルマが勝手に目的地に連れていってくれる、夢の世界です!

2.目指せ完全自動運転!先行してるメーカーは?

国別にみると、フォルクスワーゲングループをはじめ、ドイツのメーカーの攻めの姿勢が目立ちます。米グーグル系のウェイモは、すでにレベル4の自動運転タクシーを実用化。

日本勢は東京五輪の開催される2020年が飛躍の年になりそうです。期待したいですね!

 

▼トヨタ
 2020年の東京五輪で「レベル4」の自動運転車を披露すると発表。2020年を目標に、高速道路向けの自動運転システム(レベル3)を実用化。

 

 

▼ホンダ
 AACなどの機能のある「ホンダセンシング」(レベル1)を、フィット・ステップワゴンなどに搭載。2020年頃までに、高速道路向けの自動運転システム(レベル3)実現を目指しています。

 

 

▼日産
 「プロパイロット」(レベル2)をセレナなどに搭載。2020年、一般道路でのレベル3実用化を目指しています。

 

 

▼アウディ(フォルクスワーゲングループ)
 2018年、アウディA8でレベル3に対応。2021年までに、事業者用車両でレベル4実現を目指しています。

 

 

▼BMW
 2025年、一般道路でのレベル4実現を目指しています。

 

 

▼メルセデスベンツ
 「インテリジェントドライブ」(レベル2)をクラスEなどに搭載。2023年までにレベル4達成を目指しています。

 

 

▼テスラ
 「オートパイロット」でレベル2を実現。ただし、2018年に自動運転車で死亡事故。

 

 

▼ウェイモ(グーグル系)
 2018年、自動運転タクシー(レベル4相当)で商用サービスを開始。

3.レベル3・4は間近?法律が追いつかない!

レベル1・レベル2の自動運転は、日本でも市販車に広く採用されています。そして、2018年、アウディA8へのレベル3の搭載が話題になりました。ハンドルから手を離して、テレビを見ていても大丈夫なレベルです。

 

が、しかし!

 

実際には、アウディA8はレベル3の自動運転はできませんでした。技術的には可能なのですが、公道でのレベル3の自動運転が認証された国が1つもないからです。

 

何が難しいかというと「事故が起こった場合、クルマのせい? ドライバーのせい?」という問題。

何ごとにも慎重な日本ではもちろん、アウディの本国であるドイツでさえ法整備が追いつかず、アウディA8のレベル3の機能は封印されてしまいました。まだまだ先は長そうですね…。

 

法律が追いつかないのは、そもそも人間や社会が、自動運転技術を簡単には受け入れられないからです。
クルマという命に関わる乗り物で、システムを100%信頼し、運転を任せられるかといえば微妙ですよね。手のひらサイズのスマホだってよくトラブるわけですから。ただし、自動ブレーキのように、人間の不注意やミスをカバーしてくれる機能から、徐々に浸透していくのは間違いなさそうです。

 

日本でも2020年の東京五輪・パラリンピックでは、レベル4の自動運転技術のお披露目が予定されています。政府は同じ2020年をめどに、高速道路でのレベル3の自動運転実用化を目指しています。

 

レベル3・レベル4を経験できる日は、もう間近に迫ってますよ!

4.まとめ

これからますます盛り上がる自動運転は、ソフトウェア、電気・電子、機械をはじめ、多岐にわたる技術の集大成。

 

自動車メーカーをはじめとするモノづくり企業各社では、幅広い分野のエンジニアを積極的に採用しています。

経験者はもちろんですが、今後のための人材育成に力を入れている、未経験者ウェルカムな企業もたくさんあるんです。

 

「未来のクルマをつくる」という、憧れの仕事に就くのなら、今がチャンス!大切なのは「モノづくりが好き」「技術を身につけたい」「新しいことにチャレンジしたい」という意欲です。

 

将来性豊かなキャリアに向けて、一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。