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自分史のESへの書き方とは?無料ワークシート・テンプレートや例文を紹介
具体的な企業研究やES(エントリーシート)の作成など、就職活動を本格的に開始する前段階として、自己分析の徹底は欠かせないプロセスです。 「自分史」の作成は、これまでのエピソードを深掘りしていく自己分析の有効な手法のひとつ。しかし自分史をどうやって作成すればいいのかわからない、そんな疑問を抱える就活生も少なくないでしょう。 こちらでは、自分史を作成する必要性について考察したうえで、書き方のポイントや例文を紹介していきます。自分史を作成するための無料ワークシート・テンプレートも用意していますので、ぜひ活用してください。
自分史とは?就活における必要性
「自分史」と聞くと、これまでの自分の歴史を編纂するような大掛かりなものをイメージするかもしれません。しかし、自分史の作成は難しいものでは決してありません。
自分史は就活などでの自己分析に用いられる手法のひとつで、現在までの自分の歩みを記録したものです。これまでに経験してきたエピソードを時系列で整理し、自分の価値観を明らかにする目的で作成します。
自分史の作成は、表にまとめる方法が一般的です。「小学校低学年」「小学校高学年」「中学1年」「中学2年」といった要領で年代ごとに区切り、それぞれの時期の自分のタイプ(キャラクター)やエピソード、感情やモチベーション、学んだことなどを書き出していきます。
自分史の作成が就職活動に有効に作用する理由について、次の点から確認していきます。
●自己分析の深堀りになる
●ES(エントリーシート)作成の要素になる
●面接対策としても機能する
自己分析の深堀りになる
就活での自己分析において、自分史は作成のプロセス自体が自分自身の深堀りとして機能します。自分史の作成を通じて、自分がこれまでに経験してきたことを整理し、そのときに感じたことやモチベーションの状態、学んだことなどにあらためて目を向けていくと、自分自身について深く知るきっかけになるでしょう。
また、自分を客観的に見て、強みや弱み、価値観などを認識する機会にもなります。
ES(エントリーシート)作成の要素になる
自分史はES(エントリーシート)を作成する要素としても役立ちます。
ESでは、自己PRや学生時代に頑張ったこと、いわゆる「ガクチカ」を記載することが多いですが、根拠となる具体的なエピソードを挙げて伝える工夫が欠かせません。作成した自分史から、志望企業の理念や志望動機に関連付けられるエピソードを選んで、活用できるようになります。
>>ガクチカの書き方・作り方と例文|アルバイトも学業も「本当にない」場合は?
面接対策としても機能する
面接でも自己PRやガクチカを聞かれることが多いですが、ESなどの書類を提出するときとは異なり、面接官から質問を受けた「その場」で答えなくてはいけません。
自分史を作成すると、自分のこれまでの人生のさまざまなエピソードが整理された状態になります。面接官からの質問に対して、提出書類の記載内容以外のエピソードも織り交ぜながら、根拠性のある回答がスムーズにできるようになるでしょう。
>>新卒の自己PR例文一覧と書き方【傾聴力・行動力・継続力・忍耐力】|「ない」と悩む就活生は75%以上!
自分史作成に使える無料ワークシート・テンプレートサンプル
自分史を作成する際には、テンプレートの活用がおすすめです。
自分史は表としてまとめることで、各年代の項目がそろって記載され、振り返りやすく見やすい構成になります。テンプレートを用いると、イチから表を作成するよりも手間をかけず、必要な項目を効率よくまとめていけます。
就活用の自分史のテンプレートを用意しましたので、ぜひダウンロードしてご利用ください。
ノートに書き出す方法も
自分史はノートに手書きで表を作成して、書き出していく方法もあります。なお、小さいサイズでは書きにくいため、ノートを使う場合にはA4サイズ以上のものを用意しましょう。
自分史の書き方と例文
自分史はどこかに提出するものではないため、基本的に書き方やデザインは自由です。ESを作成する際などに活用することを考慮して、見やすく作成しましょう。
自分史の書き方のポイントや手順について、例文を挙げながら紹介していきます。
●各年代における自分のタイプを振り返る
●これまでのエピソードを年表のように書き出していく
●それぞれの経験に該当する感情を喜怒哀楽に分類し振り返る
●モチベーショングラフを作成する
●経験や結果から学びを得たことを振り返る
各年代における自分のタイプを振り返る
まずは、小学校低学年・小学校高学年・中学1年といった年代ごとに、自分がどのような立ち位置でふるまっていたのか、タイプやキャラクターを振り返ります。
自分のタイプを見つめ直すことで、過去のことを大まかに振り返ることができます。たとえば、リーダータイプだった、ムードメーカーだった、少し浮いた存在だったなど、どのような表現でもよいので思いついたことをどんどん書いてみましょう。
【例文】
●クラスのリーダー的な存在
●グループ内のリーダー的存在
●リーダーについていくタイプ
●友達が多いクラスの人気者
●笑いをとることが多いムードメーカー
●相談されることが多いタイプ
●クラスに馴染めず、少し浮いた存在
●どこか冷めた目で俯瞰しているタイプ
●コツコツと勉強に打ち込むタイプ
●成績優秀でまわりをフォローするしっかり者
●スポーツ少年・少女
●お笑い好きの少年・少女
●マイペースで一人行動が多いタイプ
●広く浅く付き合い友人が多いタイプ
●困った人を放っておけない世話好きタイプ
●おしゃれで同性にファンが多いタイプ
これまでのエピソード年表を書き出していく
次に、これまでの印象的なエピソードを時系列で書き出していきます。「就活のESに使えるか?」といったことは意識せず、思いつくことは何でも書いていきましょう。
記載するエピソードも、大きなできごとにとらわれる必要もありません。些細なできごとと考えていても、全体から見たときには何かのきっかけやターニングポイントになっている可能性もあるためです。
【例文】
●地域のチームに入ってサッカーを始めて、毎週、休まずに参加していた
●自ら立候補して生徒会長に選ばれた
●文化祭の実行委員として、クラスの出し物のお化け屋敷を作るのに奮闘した
●体育祭でリレーのアンカーに選ばれて優勝した
●自主的に早朝練習を行い、部活のレギュラーに選ばれた
●日々、部活の練習に励んだ結果、地区大会で優勝した
●1年間、テストの成績が毎回10位以内だった
●読書が好きで毎月○冊程度の本を読んでいた
●アルバイトを始めて、多くの友達ができた
●アルバイトを2年続けて、バイトリーダーに昇格した
●アルバイトに打ち込み過ぎて、留年しそうになった
●アイドルの追っかけに明け暮れていた
●サークルでイベントを企画して、多くの人が集まり、大成功だった
●研究室で実験がなかなか上手くいかず、成功するまで大学に通い詰めていた
それぞれの経験にあてはまる感情を振り返る
印象的なエピソードを時系列に書き出したら、それぞれを経験したときの感情についても振り返り、簡単にまとめます。なぜ、それをやろうと思ったのかといった動機や、その経験による価値観の変化などを書き出していきましょう。
当時の感情をなかなか思い出せない場合は、写真や卒業アルバムなどを見てみましょう。当時のことを思い浮かべるヒントになります。
【例文】
●自ら立候補して生徒会長に選ばれた
└1年生のときの生徒会長がカッコよかったため、自分もそういう人になりたいと思った
└友達だけではなく、クラスの人の多くが当選できるように協力してくれたため、嬉しかったし、仲間っていいなと思った
●文化祭の実行委員として、クラスの出し物のお化け屋敷を作るのに奮闘した
└完成度の高いものをつくり、クラスみんなで盛り上がり、高校時代の思い出づくりをしたかった
└文化祭での出し物でクラスが盛り上がれば、打ち上げも盛り上がって楽しいのではと思った
└本格的なお化け屋敷ができたので、他のクラスよりも行列ができていて達成感を味わえた
●自主的に早朝練習を行い、部活のレギュラーに選ばれた
└同学年でもレギュラーになっている人もいるのに選ばれず悔しかったため、部活以外の時間にも練習をしようと思った
└努力がむくわれて嬉しかった
●アルバイトを2年続けて、バイトリーダーに昇格した
└やめたいと思うこともあったが、逃げたら負けだと思っていた
└丁寧な仕事を心がけたことが認められて嬉しかった。やめないで続けてよかったと思った
●研究室で実験がなかなか上手くいかず、成功するまで大学に通い詰めていた
└週6日夜まで実験に取り組む日々が1ヶ月以上続いたため、きつかった
└何度も挫折しそうになったが、あきらめなかったからできたと感じていた
モチベーショングラフを作成する
モチベーショングラフは、過去のエピソードや経験を紐づくモチベーションの揺れの推移を表わしたグラフです。
グラフは横軸に「時間」、縦軸に「モチベーション」を設定して作成します。モチベーショングラフを作成して、モチベーションが「上がるとき」「下がるとき」の共通点を見出し、やりがいを感じる要素を言語化していくと、自分の価値観を知るのに役立ちます。
自分史は、モチベーショングラフを作成する準備にもなるものです。ここまで時系列順に書き出したエピソードや経験ごとの感情をもとに、モチベーションが上下するきっかけとなったできごとを抜き出せば、モチベーショングラフとしてもアウトプットできるでしょう。
>>モチベーショングラフの書き方とテンプレート|就活の自己分析・ESでの活用方法
経験や結果から学びを得たことを振り返る
これまでに記載したエピソードからなる経験や結果をもとに、学んだことを振り返って書き出していきます。学んだことが思い浮かばない場合には、その経験が自分の価値観にどのような影響をおよぼしたか、考えてみましょう。
【例文】
●休まずにコツコツと努力することの大切さを知った
●自分の努力だけでは難しいことでも、仲間と協力し合うことで達成できることを学んだ
●みんなで協力することで、一人で頑張るよりも、より良いものが作れることを知った
●みんなが切磋琢磨している状況では、さらに周囲よりも努力をすることが結果につながっていくとわかった
●友だちが増えたことで、いろいろな人と関わる楽しさを知った
●多少の辛さを感じていても、あきらめずにコツコツと取り組むことの大切さを知った
自分史の作り方のポイント
繰り返しになりますが、自分史の作成は決して難しいものではありません。以下のポイントを考慮のうえで、これまでの自分の歩みに自然体で向き合いましょう。
●事実にもとづくエピソードのみで構成する
●「大きなできごと」「ネガティブな感情」にとらわれる必要はない
●自分史は「作ってからの発見」が大切
事実にもとづくエピソードのみで構成する
自分をよく見せようとして、事実に反するエピソードを盛り込むのはNGです。
自分史は自己分析の一環として作成するものです。自分を偽ってしまうと、自分の価値観を正しく把握できず、自分に合う業種や職種、企業とは別の方向に進んでしまうなど、ESや面接対策として有効に活用できません。「自分史は事実にもとづくエピソードのみで構成する」これは揺らいではならないルールです。
「大きなできごと」「ネガティブな感情」にとらわれる必要はない
「自分史に書くようなできごとが見つからない」と悩むかもしれませんが、大きなできごとにとらわれることはありません。ささいなできごとが、何かのきっかけになっていることも多々あるためです。
また、自分史を書いているとネガティブなことを思い出してつらくなることがあるかもしれません。そんなときには、楽しかったことを思い出して気持ちを切り替えましょう。
自分史は「作ってからの発見」が大切
自分史は「作成すること」それ自体が目的になってしまいやすいことも注意点です。
自分史を作成するには相応の時間がかかるため、時系列でエピソードを書き出し、そのときの感情や学んだことの記入が終わると満足してしまいがちです。しかし、そこで終わりにせず、自分史をもとに自分の強みや弱み、価値観などを発見していくことが大切です。
あらためてモチベーショングラフを作成するのもよいでしょう。山や谷になっているところは、大きくモチベーションが反動するできごとが起こったタイミングとなるため、価値観などを把握するのに役立ちます。
まとめ
自分史は自己分析の手法のひとつで、作成を通じて自分の強みや弱み、価値観などの把握に役立ちます。時系列でエピソードを書き出していくことからも、ESの作成や面接対策にも活用できるでしょう。
自分史やモチベーショングラフの作成などをもとに自己分析を徹底し、自分に合った企業を探していきましょう!
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