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2019/11/01

ひと晩で1万円も可能?!深夜労働で発生する夜勤手当とは?

マネー

やりがいや給料の高さ、勤務地……。就職先に求めるものは、人それぞれ異なります。 なかでも「効率的に稼ぎたい」という方に紹介したいのが、“夜勤手当”がつく深夜帯に働く選択肢です。本稿では、夜勤手当の算出方法や、満額もらうためのポイントなどを解説します。

深夜労働で発生する「夜勤手当」とは?計算方法と満額受け取るためのポイントも紹介!

労働基準法で、午後10時から午前5時の深夜帯の業務に対しては夜勤手当を支払うことが義務づけられています。はじめに、夜勤手当の概要や計算方法、満額もらうためのポイントから見ていきましょう。

 

夜勤手当とは

本来、労働基準法第32条で1日8時間、1週間40時間(法定労働時間)を超える労働は原則禁じられています。
しかし、業種や業務内容によってはこれを超過した労働が必要です。そんな場合に、法定労働時間を超えて労働すれば残業手当(時間外手当)が割り増しされますが、それとは別に、深夜帯(午後10時から午前5時)に勤務すれば深夜割増賃金が発生します。これを、一般的に夜勤手当(深夜手当)と呼びます。残業手当の割増率と夜勤手当の割増率は、どちらも25%です。

 

夜勤手当の計算方法

次に、夜勤手当の計算方法を見ていきましょう。

 

  1. 基礎賃金を算出

まずは計算の基礎となる基礎賃金を算出します。基礎賃金を出すためには、「所定賃金」と「除外賃金」の確認が必要です。

所定賃金とは労働契約や就業規則などで定められた賃金を指し、一般に“給与”や“給料”、“基本給”などと呼ばれます。雇用契約書や給与明細で確認可能です。
除外賃金とは、所定賃金のうち、基礎賃金から除外される賃金を指します。家族手当や通勤手当、住宅手当などがそれに当たり、労働基準法第37条第5項で「第一項及び前項の割増賃金の基礎となる賃金には、家族手当、通勤手当その他厚生労働省令で定める賃金は算入しない。」と定められています。

上記より、基礎賃金は「基礎賃金=所定賃金-除外賃金」の計算式で求められます。

 

  1. 1時間当たりの基礎賃金を算出

次に、1時間当たりの基礎賃金を算出します。計算には、事前に正確な所定労働時間を把握することが必要です。

ポイントは、月平均の所定労働時間を出すこと。1年のうちには31日の月もあれば30日の月もあるため、月ごとに計算したのでは計算結果に差が生じるからです。年間の合計の所定労働時間を12で割り、月平均所定労働時間を算出しましょう。

月平均所定労働時間で基礎賃金を割った額が、1時間当たりの基礎賃金になります。

計算式は以下のとおりです。

「1時間当たりの基礎賃金=基礎賃金÷平均所定労働時間」

 

  1. 1時間当たりの基礎賃金に深夜労働時間をかけ、25を乗じる

1時間当たりの基礎賃金に深夜労働時間をかけ、1.25を乗じたものが夜勤手当の額です。

なお深夜労働と時間外労働が重なった場合、割増率は25%+25%で、50%となります。

例えば、1時間当たりの基礎賃金1,000円の従業員が、勤務時間が午前9時から午後5時までの会社で、午前9時から午後11時まで働いたとしましょう。この場合、午後5時から午後10時までが通常の時間外労働となり、5時間分の残業手当(25%増)が発生します。午後5時から10時までの賃金は1,000×5×1.25=6,250円です。午後10時から午後11時までは深夜労働に当たるので、さらに夜勤手当(25%増)が加算され、計50%増しに。この1時間の賃金は、1,000×1×1.5=1,500円となるわけです。

この深夜労働と混同されがちなものに、「宿直勤務」や、「宿日直勤務」があります。宿日直勤務とは、原則として通常の業務は行わず、電話番や防犯、外来者の対応などをする勤務のことを指します。

宿日直勤務のうち、宿泊を伴うのが宿直勤務。仕事の内容は同じでも宿直勤務は深夜帯にかかるため、夜勤手当がつきます。宿直勤務は病院や介護施設、工場など、24時間体制の業務が必要な仕事に多く見られる勤務形態です。

 

夜勤手当をしっかりもらうためには

夜勤手当がつけば、効率的に稼ぐことが可能です。ところが、なかには夜勤手当を支払わない企業も存在します。もちろん違法ですが、労働者自身が夜勤手当について理解していないと、うやむやにされてしまいかねません。そこで本項では、夜勤手当を満額受けとるためのポイントを解説します。

 

契約書を保管しておく

第1のポイントは、契約時に雇用契約書や就業規則などで夜勤手当について確認し、資料を保管しておくことです。これにより、夜勤手当が発生する労働契約を交わした事実を立証できます。

 

勤怠記録をきちんとつける

契約の締結を証明できたところで、実際に深夜労働をした事実、またその時間を証明できなければ夜勤手当を受け取ることはできません。
したがって第2のポイントは、タイムカードや出勤簿など、勤怠記録をきちんとつけることです。データに残しておくことで、労働を提供した事実、その時間を立証できます。

夜勤のメリット・デメリットは?

夜勤の特徴として、どんなことが挙げられるのでしょうか。労働者側の視点から、夜勤のメリットとデメリットを見てみましょう。

 

メリット1:稼げる
前述のとおり割増賃金を得られるため、効率的に稼ぐことが可能です。仮に時給が1,200円なら、夜勤手当がついた場合、時給1,500円。7時間働いたとして10,500円、ひと晩で1万円以上稼げる計算です。繁忙期ともなれば、かなりの金額を稼ぐことができます。

 

メリット2:日中の時間を活かせる
昼間の時間を有効活用できる点は、夜勤の醍醐味(だいごみ)と言えるでしょう。日中しか開いていない銀行や郵便局、役所での用事もすませやすく、平日であれば昼間の時間帯は商業施設も比較的空いているため、のんびりとショッピングを楽しむこともできるでしょう。

 

メリット3:通勤ラッシュを避けられる
通勤ラッシュに巻き込まれることもありません。通常であれば毎日耐えなければならない通勤ストレスから解放されることは、大きなメリットのひとつと言えるでしょう。

 

デメリット1:きつい
一方で、デメリットもあります。まずは、“きつい”こと。業種にかかわらず、明け方には眠気に襲われてしまい、眠い状態で行う業務は誰にとってもつらいものです。
ただし工場の夜勤などでは、仕事内容が考慮されています。病院や介護施設など“人相手”の仕事であれば、日中と深夜で業務内容に大きな差はありませんが、一方、“モノ相手”の製造業における深夜業務は基本的にその稼働を止めないための仕事であり、点検業務といった負担が軽い仕事が多くみられます。

 

デメリット2:体調管理が難しい
次に、体調管理が難しいことが挙げられます。はじめのうちは、生活リズムの乱れから体調を崩す人もいます。とはいえ、次第に体も慣れていくため、過度に心配する必要はないでしょう。

 

デメリット3:日中労働者と予定を合わせにくい
日勤の人と予定が合わせづらいことも、デメリットのひとつです。日中労働者と出かけるためには、前もって休日を調整する必要があります。

夜勤にはどんな人が向いている?

以上のように、夜勤にはメリットとデメリットの両方があります。ここからは、夜勤の向き不向きについて目的や性格などから見ていきましょう。

 

夜勤に向く人

昼間でも眠れる人
いわずもがな、時間に関係なく眠れる人は夜勤に適しています。体質的なことだけでなく、睡眠環境も重要です。
自宅が大通りに面していて騒がしい環境だったり、家に赤ちゃんがいたりすれば、日中に十分睡眠をとれないことも考えられます。ただし、寝る場所を考える、耳栓を使うなどの工夫次第で、ある程度対処は可能と言えるでしょう。

とにかく稼ぎたい人
夜勤手当がつくため、日勤よりもはるかに効率的に稼ぐことが可能です。業務内容は日勤より楽な傾向にありながら夜勤手当も受け取れる夜勤は、効率的に稼ぎたい人にはうってつけと言えるでしょう。

 

夜勤に向かない人

神経質な人
どうしても夜でなければ寝られない神経質な人は、夜勤には向かないと言えるでしょう。ただし、続けていくうちに昼間でも寝られるようになるケースも多く見受けられます。

体が弱い人
人はもともと昼間活動し、夜眠る生き物なので、夜勤は多少なりとも体に負担がかかります。体が弱い人は、体調を崩してしまうリスクもなきにしもあらず。とはいえ、継続して働いているうちに体が順応していきますし、体力もついてきます。

 

深夜帯の仕事を探すなら転職サイトの利用がおすすめ

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参考:割増賃金(残業代・深夜手当・休日手当)計算の手順|未払い賃金・残業代請求ネット相談室

深夜手当って何?どの時間に働くといくら賃金が増えるの?|JAIC