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2019/10/25

仕事の2大お悩みは人間関係とお金?できるだけストレスを無くし良好に過ごすためのヒントとは

ワークスタイル

「働くのはお金のため。」そう割り切っているつもりでも、職場環境がつらくて仕事を続ける自信がないと感じる人は少なくありません。インターネット全盛の時代、ネット上のやりとりでは活発になれても実際の人間関係は苦手、という人が増えているのが現状です。人間関係に悩みつつも、金銭的な理由などからなかなか転職しづらいというケースも多く見られます。人間関係とお金の問題を、同時に解決する方法はないのでしょうか。ここでは仕事と人間関係について、その原因や改善策を考え、よりよい生き方ができるためのヒントを探っていきます。

退職理由万年上位?仕事とお金と人間関係

離職の理由は人それぞれですが、そのなかでも常に上位にあるのが職場の人間関係、そして給料などへの不満です。職場でのお金や人間関係にまつわる問題を、具体的に見ていきましょう。

 

仕事でお金と人間関係を理由に退職した割合
社会人の転職を扱うdodaが2018年8月に行った「前職からの転職・退職理由」(回答者:20~30代の転職経験のある男女281人を対象)のアンケート調査では給料・収入に対する不満が第1位となっています。また上位に労働時間に対する不満、人間関係に対する不満が続いています。

給料の低さや仕事に見合わない報酬は退職理由に直結しています。また、現代社会で生きていくためには、他人との関わりは不可避です。しかし、業務内容に直接関係しないところまで気を使わなければならないとすれば、毎日はストレスフルなものでしかありません。

 

お金と人間関係が仕事の2大テーマ
前述のアンケート調査結果からお金、人間関係はまさに仕事についての2大テーマといっても過言ではありません。こうした背景から、多数の人の本音としては、なるべく人間関係を濃厚にせずに働きに見合った給料がもらえる職場環境がベストであると言えるでしょう。

人間関係に悩む原因

なぜ仕事をする場所である職場で、人間関係に悩むことになるのでしょうか。主な要因を見ていきましょう。

 

性格的にストレスを受けやすい
もともと自分の周囲に人がいることが苦手、という性格の人もいます。縄張り意識が強く、他人と親密な関係になるのが苦手なタイプは、普通の会話でもストレスに感じることがあります。
このような人は、オフィスワークでありがちな頻度の高い打ち合わせやランチコミュニケーションなどを苦痛に感じるため、製造業のような「モノ」を相手にする仕事の方が向いていると言えるでしょう。人と接することそのものがストレスになるのであれば、仕事環境自体を変える必要がありそうです。

 

派閥やグループが多い職場
業界・業態によっては、閉ざされた職場環境に置かれることも多々あります。派閥やグループといった目に見えないしがらみがあり、どこかに必ず所属を強いられるという話も珍しくありません。双方で悪口を言い合ったり、所属していない人に対してつらく当たったりする傾向も見られるため、仕事上の仲間意識は大切ですが、度を超すと個々の心理的な負担が大きくなります。

 

職場の雰囲気
あまりに多忙過ぎる職場は一人ひとりに心の余裕がなくなり、全体的にギスギスした雰囲気が漂います。お互いへの思いやりも欠ける傾向にあるため、ささいなことでトラブルになりやすい状態と言えるでしょう。

 

働く業界
業界自体の特徴が起因している場合もあります。厚生労働省が発表している「産業別の入職と離職」(平成30年)によると、例えば、飲食サービス業は平均して30%という高い離職率で推移しています。
その理由として推測されるのは、社内の人間はもちろん、お客様と相対する仕事であるため、人と接する機会が他業種と比べて格段に多く、その分対人トラブルも多くなってしまうということです。
これに対して、製造業の離職率は10%程度です。例えば工場で勤務するような職種であれば、少なくとも外部の人間とのやりとりはなく、対人トラブルが発生する確率が低くなるという理由が考えられるでしょう。

人間関係を改善するためには

社会人として仕事をしなければならない以上、人間関係についても改善が求められます。トラブルを避けるための考え方や行動について見ておきましょう。

 

過度な期待を相手にしない
人間関係が悪くなるのは、相手が「自分ではない」ことが原因です。つまり、自分の思うように動いてくれないため、腹が立つのです。相手に対して過度な期待をせず、相手には相手なりの立場があるのを忘れないようにしなければなりません。常に他人目線で考える癖をつけていくと、自分を納得させられるようになります。
例えば、上司が怒るのはそれが相手の「仕事」だからであり、自分が憎いわけではない、と割り切ってみる。叱責(しっせき)されたときでも感情的にならず、丁寧に、クールに接するよう心がけていきましょう。

 

トラブルに巻き込まれそうな場所から早めに避難
グループや派閥が対立しているときによくあることですが、他人同士のトラブルにはタッチしないのが賢明です。
同意を求められてもどちらにも味方せず、不用意な発言は控えるようにします。真意のないうっかりとした言葉から、思わぬ飛び火に見舞われる恐れもあります。
SNSなどでも、職場に関する発言は禁物です。特に表裏を使い分けていると受け取られるような行動は、絶対に慎むべきです。

 

プライベートで楽しみを見つける
仕事はお金のためと割り切っていても職場の人間関係が気になってしまうのは、ほかに楽しめることが見つけられていないからということも考えられます。
気持ちが切り替えられて没頭できる趣味を持てば、他人の言動がどうでもよく思えるようになります。プライベートと仕事の区別をきっちりとつけ、職場は職場として終業後は引きずらないようにしていきましょう。

 

職場を変える
どうしても職場の人間関係に我慢できないというのであれば、精神的な負担が大きくなり過ぎないうちに新たな道を探すのは悪いことではありません。
密な対人関係が苦手ならば、自分のタイプにあった転職先を選択する必要があります。製造業のようなモノと向きあう仕事であれば人間関係が煩わしくなく、事務的な仕事よりも人との関わりを適度に保つことができます。
製造現場では自分の分担の仕事だけで完結する業務内容が多いため、他人の出来に振り回されず、余計なストレスもありません。
求人も常に一定数あり、「仕事の人間関係に悩んでいるが、お金がないから退職ができない」という場合でも入職しやすい仕事を見つけることができます。製造業は他業種からの転職も少なくないため、中途から正社員になれる可能性も開かれています。
働きようによっては、前職よりもさらに上の収入を目指すことも難しくはありません。
仕事は人生にとって大きな意味を持ちますが、自分を仕事に合わせるのではなく、自分に合った仕事を探すというスタンスから新たな道が見つかることもあります。

新しい環境で人間関係を良好に築くには

人間関係が原因で転職した場合、新しい環境でうまくやっていくためにはどのような点に注意すればよいのでしょうか。

 

郷に入っては郷に従えを徹底
たとえ前職がどのような仕事だったとしても、自分が選んで離職しているのは事実です。新しい職場では、前職との比較を口にしないように気をつけましょう。現職を褒めているつもりであっても、人によっては逆の受け止め方をされることもあります。どのような形でも、安易に声に出さない方が無難です。
業界によっては、転職者が多数を占めている職場もあります。年齢や職歴を気にし過ぎると、周囲になじみにくくなります。

 

入社後は「新人」を自覚
転職後はどのような立場であっても、「新人」です。各職場には、それぞれのやり方があります。
すでに理解していることについても、念のため確認しながら業務をこなすようにしていきます。知らない点については分かったふりをせず、真摯(しんし)に覚える努力をしましょう。
メモをとる・新しいことについて復習するのは、何歳になっても業務の基本です。できる努力は惜しまず、また必要以上のアピールで目立とうとしないこと。無用のあつれきを避ければ、人間関係も穏やかになります。

 

適度な距離感をつかむため周囲を観察する
新しい職場では、自分に無理を強いて溶け込もうとする必要はありません。どのような場であれ、丁寧に、穏やかな態度で接すれば失礼にはならないものです。
職場によって、同僚同士の距離感は異なります。周囲をよく観察して、適度な対人関係の位置をつかんでいきましょう。
例えば製造の現場や工場では、業務中会話がなくても仕事は成立します。そうした空気に慣れれば、居心地よく快適に仕事に集中できるようになっていくでしょう。

 

相談役を早めに確保する
新しい職場では、相談役となる人物を早めに見つけるようにすると、周囲との人間関係もうまくいきます。できればリーダー格や古株の同僚であれば、自分の言葉でうまく伝えられないようなときでも代弁者となってもらえます。
自分の理解者を見つけて、分からないことがあればこまめに相談するようにしましょう。
人間関係の困難さは、無理解や誤解が生みだすものです。新しい職場では、そうしたトラブルの種を最初からつくらないようにしていくことで、良好な人間関係を築けるようになります。

人間関係に押しつぶされないためには決断も必要

周囲とうまくやっていると思われる人でも、実際には人間関係にストレスを感じている場合もあります。

仕事を辞めたくなるほどの人間関係の悪化は避けたいものですが、環境のせいであればやむを得ないこともあります。仕事によっては、あまり人間関係を築かなくても働ける業種もあります。比較的求人が多い業種であれば、すぐに入職できるので蓄えがなくても転職ができる可能性も高くなります。人間関係改善の努力は必要ですが、精神的に疲れ果ててしまっては元も子もありません。客観的な視点から原因を追究し、解決が困難であれば現実的な道を選ぶのが賢い方法と言えるでしょう。

 

 

 参考:会社を辞める理由を上司にどう伝える?円満に退職するための退職理由の選び方と伝え方|doda

何が退職の引き金となるのか?退職につながる7つの理由をまとめてみた|HR NOTE

会社での人間関係は本当に必要?人間関係にとらわれない考え方|TECH NOTE

職場の人間関係で多いトラブルの原因と対処法|ピントル

驚くほど人間関係が「スムーズ」になる7つのコツ|TABI LABO

産業別の入職と離職(平成30年)|厚生労働省(PDF)