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2021/07/27

自動車整備士は未経験でもできる? 年収や仕事内容などを詳しく解説

モノづくり

自動車の整備を行う専門職である「自動車整備士」。この仕事に従事するには国家資格を取得する必要があります。そこで今回は、未経験でも資格は取れるのか、年収や仕事内容はどうなっているのかなど、自動車整備士になるために押さえておくべきポイントを解説します。また、自動車整備士に向いている人の特徴もご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

①自動車整備士とは?

自動車整備士とは、自動車整備に関する知識と専門技術を活かして、自動車の点検、部品交換、修理などのさまざまな整備作業を行う仕事です。

自動車整備士は自動車の故障や事故を防止するという非常に重要な役割を担う職業です。そのため「自動車整備士」という名称の国家資格が設けられており、この資格を取得していないと整備に携わることができません。

ただし、資格を持っていない方でもできる作業もあるため、まずは見習い、または自動車整備工として自動車整備工場で働く方もいます。資格がなくてもできる作業には、タイヤやオイルの交換などがあります。

②自動車整備士の資格の種類は?

自動車整備士の資格は大きく分けると一級・二級・三級と特殊整備士の4種類があります。

 

  • 一級自動車整備士

自動車整備士の中でも最上位の資格です。一級小型自動車整備士の他に、一級大型自動車整備士、一級二輪自動車整備士の3つがあります。しかし、大型と二輪自動車はこれまで試験が実施されたことがありません。したがって現在は一級自動車整備士といえば一級小型自動車整備士を指します。

 

この資格を持っている方は非常に少なく、取得すると他の整備士などを指導する立場に就けます。

 

  • 二級自動車整備士

自動車の整備全般に携われる資格です。自動車整備士として長く働くなら、ぜひ取得したい資格と言えます。

 

二級は二級自動車シャシ整備士、二級ガソリン自動車整備士、二級ジーゼル自動車整備士、二級二輪自動車整備士の4種類に分かれています。

 

  • 三級自動車整備士

自動車の基本的な整備に携われる資格です。

 

三級自動車シャシ整備士、三級ガソリン自動車整備士、三級ジーゼル自動車整備士、三級二輪自動車整備士に分かれています。

 

  • 特殊整備士

特殊整備士は自動車電気装置整備士、自動車車体整備士、自動車タイヤ整備士に分かれています。それぞれ電気装置、車体、タイヤに関する専門知識と技術を持つことを示す資格です。ただし、特殊整備士の場合は自動車整備士として働くための必須の資格ではありません。これらの資格を持っていることで、より専門的な知識やスキルを身につけていると評価され、就職に有利になったり現場でも仕事の幅が広がります。

③自動車整備士の仕事内容は?

自動車整備には、点検整備、緊急整備、分解整備の主に3つがあります。それぞれの仕事内容は次のとおりです。

 

  • 点検整備

事故を防ぐために劣化や不具合の確認と部品交換を行う仕事です。ベルトやブレーキの摩耗、サスペンションやドライブシャフトの緩み、オイルの状態のチェックなどが該当します。いわゆる車検も点検整備の中の一つです。

 

  • 緊急整備

突然エンジンがかからなくなったり、ブレーキの効きに不調が生じたり、あるいは事故によって車体が破損してしまったりした場合に、緊急の故障への対応や修理を行う仕事です。応急処置で対処することもありますが、いずれにしろ自動車が安全に走れる状態にまで戻すことが大前提となります。

 

  • 分解整備

エンジンやミッションなどの機械的なパーツを取り外して故障箇所を見つけ、整備する仕事です。いわゆるオーバーホールのことです。また、分解して改造を行うこともあります。分解整備を行えるのは国から認可を受けた整備工場のみと決められています。

④自動車整備士になるには?

自動車整備士になるには2つのパターンがあります。専門学校に入学して講習を受けながら二級の資格を取得するパターンと、整備工場などで実務経験を積んで三級または二級の資格を取得するパターンです。それぞれ説明します。

 

  • パターン①:専門学校に入る

高校を卒業後、国が指定する自動車整備の専門施設や養成学校に入学し、卒業すると、二級自動車整備士の受験資格が得られます。または、四年制の専門学校や大学校の一級自動車整備士の課程を修了すると、卒業と同時に一級自動車整備士の受験資格が得られます。

 

  • パターン②:実務経験を積む

自動車整備士を目指す方の多くが専門学校に入る方法を選びますが、自動車整備士になるにはそれ以外の選択肢も用意されています。それが自動車整備工場(特に地方運輸局の認証を受けた「認証工場」や、その中で一定の基準を満たした「指定工場」)で見習いとして働いて実務経験を積む方法です。

 

認証工場や指定工場で1年以上の実務経験を積むと三級の受験資格が得られ、3年以上の実務経験を積めば二級の受験資格が得られます。

⑤自動車整備士に向いている人とは?

では、どのような方が自動車整備士に向いているのでしょうか。

 

 

●車が好き

自動車整備士に向いているのは「車が好きな人」です。毎日車と向き合う仕事なので、車が好きな方は楽しく働き続けることができます。実際に、「車が好きで自動車整備士の仕事を選んだ」という方は少なくありません。

 

●潔癖症ではない

「潔癖症ではない人」も、自動車整備士の仕事に向いています。自動車整備士の仕事を行うと、衣類や肌、髪などがオイルで汚れてしまいます。潔癖症の方だとこの状況をストレスに感じてしまうことが考えられ、最終的には仕事を続けられなくなる可能性も。その点、潔癖症でない方は汚れが気になくことなく集中して仕事をこなせるため、難なく勤めることができるでしょう。

 

●探求心がある

このほか、「探究心がある人」も自動車整備士の仕事に向いています。なぜなら、自動車のテクノロジーは日々進化しており、自動車整備士は新しい技術も押さえておかなければならないためです。探究心がないと最新技術を搭載した自動車の点検・整備が行えず、対応できる範囲が限られてしまいます。今後はさらに自動運転やAI技術を搭載した自動車が増えてくるので、積極的に最新技術を習得する方は自動車整備士に向いていると言えます。

 

●整備士ではないが、自動車業界で勤務経験がある

自動車整備士に向いている人には、「整備士以外の自動車業界で働いた経験がある」という特徴もあります。自動車整備士として従事するには、自動車に関する知識が必要不可欠です。自動車業界での勤務経験がある方はすでに基礎ができているため、即戦力になりやすいのです。業務内容は違えど自動車関連であることには変わりないため、仕事にも早めに慣れることができます。

 

⑥自動車整備士の魅力と大変なところは?

自動車整備士は車好きな方にとってはとても魅力的な仕事でしょう。特に車のメカニカルな部分に興味がある方なら、好きなものに触れながら仕事ができるという充実感が味わえます。

国家資格を取得し、専門的な知識や技術を身につけて、手に職をつけられる点もメリットです。また、乗車する方の安全や命を守るという点では使命感のある仕事であり、お客様に感謝されればやりがいも得られます。

大変なところは、体を動かす仕事なのでそれなりにハードな面があることです。技能職ではありますが、デスクワークとは違う肉体労働である点を認識しておくべきです。油で汚れたり、手が荒れやすかったり、夏は暑く冬は寒い職場環境がほとんどだったりもします。やりがいがあるけれど、苦労もある仕事と言えます。

⑦自動車整備士の年収は?

厚生労働省の令和元年 賃金構造基本統計調査によると、自動車整備士の給与は平均月給が約30万円で、ボーナス(年間)が78万円、平均年収は約440万円です。

勤務先としては新車カーディーラー、中古車販売店、カー用品店、街の自動車整備工場、ガソリンスタンドなどが一般的です。
また、大手自動車・部品メーカーでも実験や技術指導などで必要とされますし、変わったところでは損害保険会社が自動車事故の原因を調査したり事故車両の修理費用を見積もったりするために「技術アジャスター」という職種で雇用しています。

経験を積めば、将来独立して自分の整備工場などを持つことも不可能ではありません。ただし、その場合はスキルだけではなく、営業力も必要になります。

⑧日研トータルソーシングがおすすめするお仕事は他にも・・・!

自動車整備士以外にも、日研トータルソーシングがおすすめする仕事には「半導体工場」「設備保全職」があります

 

●半導体工場

半導体工場は、「IC(集積回路)」「LSI(大規模集積回路)」などの電子部品を製造する工場です。製造工程は10種類以上に分かれており、「マスク製造」「ウェーハ製造」「前工程」「後工程」などが挙げられます。

この特徴から「やることが多く覚えるのが大変そう」というイメージを持つ方もいますが、実は初心者でもできる仕事です。なぜなら、半導体工場での主な仕事内容は「機械の管理」と「製品の検査」であるため。微細な作業は機械が行うので、初心者の方も挑戦しやすくなっています。
さらに、半導体工場では重たい荷物を運ぶこともほとんどありません。製品をセットしたり搬送車に運んだりはしますが、重労働ではないので「体力に自信がない」という方も安心して働けます。

そんな半導体工場での仕事には、もちろん大変な面もあります。たとえば、半導体工場ではデリケートな部品を扱うため、わずかなゴミやホコリも持ち込んではいけないという決まりがあります。クリーンルーム内に入る際には身についたゴミを落としてから入室しなければならず、再入室時も除菌処理を行わなくてはなりません。この除菌処理の一連の作業が「大変」と感じやすいポイントです。

なお、半導体工場の仕事に関しては以下の記事でより詳しくご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

半導体の製造工場ではどんな仕事をする? 仕事内容や職場環境、年収について詳しく解説

 

●設備保全職

設備保全職は「機械の点検・修理」をする仕事です。万が一工場の設備に不具合が生じると、生産が止まってしまい安定した供給が行えなくなり、損失が出てしまう恐れがあります。こうした事態を防ぐために存在しているのが、設備保全職なのです。
また、機械トラブルは生産だけに影響するのではなく、現場で働く従業員の身の安全も脅かす恐れがあります。そのため、設備保全職には「従業員の安全を守る役割」があるとも考えられ、工場に欠かせない存在と言えます。

設備保全職として従事する上で、資格は必須というわけではありません。資格を持っていない方も働けるので、誰でも挑戦しやすい仕事と言えるでしょう。もちろん、資格があるに越したことはないので、設備保全職を希望する場合は資格の取得を検討してみてください。

なお、設備保全職の詳しい内容については以下の記事でご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

設備保全って何?設備保全の種類や必要スキルについて

 

⑨まとめ

自動車整備士は車が好きで、機械いじりも好きな人なら、一度はなりたいと考える職業ではないでしょうか。未経験でも挑戦でき、資格取得という目標も得られ、やりがいを感じられる仕事です。この記事を参考に、自動車整備士を目指すかどうか考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

監修/細原敏之

高分子材料を利用した自動車電装部品の設計、製造、生産技術(設備設計、レイアウト検討)及び品質保証業務などを歴任し、トヨタ自動車関連のティア1サプライヤーであるデンソー、アイシン精機及び三菱電機株などを主要顧客とした業務の責任者を担当。その後、タイ・バンコックでの工場建設の代表取締役、発電所などの金属ガスケットやシール材などの開発・マーケティング担当を経て独立。工場の品質管理、生産管理及び労務管理の業務や、ISO審査員及び経営コンサルティング業務を開始し、現在に至る。

 

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