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2021/07/27

ピッキングはきつい?倉庫業務のメリット・デメリットと適性、給料の話

モノづくり

ピッキングは広い倉庫の中から必要な製品を集める仕事です。広い倉庫と聞くと「大変そう」と感じるかもしれませんが、「ピッキングはきつい」「つらい」といわれることがある一方で、「コツをつかめば楽」という声も聞かれます。そこで今回は、ピッキング業務のメリットや仕事が大変だとされる理由や、効率化・ミス削減のコツなどについてまとめました。ピッキング業務に従事したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

ピッキング業務のメリット

ピッキングは楽

ピッキングとは、倉庫内を回って指示伝票で指定された製品を集める仕事です。集めた製品は出荷に向けて、検品や梱包の担当者に受け渡します。

昨今ではバーコード管理が主流となっており、ハンディターミナルで指示伝票のバーコードを読み取っておき、ピッキングする際に品物のバーコードを読み取って照合を行うことが一般的です。

そんなピッキングの仕事に対し、「つらいという感情を抱いている方もいれば、「慣れてしまえば楽」というます。ピッキングは、製品の置き場所を覚えて効率よくこなせるようになると、作業の負担が軽減されていくものです。そのため、ピッキングは決して難しい仕事ではなく、初心者でも働きやすい職種となっています。

では、そんなピッキング業務のメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?

 

未経験でも始められる

ピッキング業務は、未経験でも始められます。なぜなら、主となる業務は指示伝票どおりに製品を取ることであるため。特別な資格も経験も不要なので、誰でもチャレンジすることが可能です。

もちろん、不慣れなうちは製品がどこにあるのかわからず、戸惑ってしまうこともあるかもしれませんが、慣れてくるとスムーズに業務をこなせるようになります。

 

慣れとコツがわかればゲーム感覚

ピッキングの仕事では細かな製品の違いまで覚える必要はありませんが、製品の種類や保管場所を覚えると、手際よくできるようになります。指示伝票を見て、どの製品がどのあたりにあるのか一目で判断できるようになれば、近くのエリアに置いてある製品をまとめてまわってカートに載せるなど、効率よく作業を進めることが可能です。広い倉庫ほど、最短距離でピッキングができれば、作業効率がアップします。

慣れてきてコツがつかめると、いかに効率よくスピーディーにピッキングを行うか、目標タイムを決めるなど、ゲーム感覚で取り組む方もいるようです。

 

夜勤シフトなら給料も高い

倉庫によっては夜勤のシフトがあり、深夜の勤務は賃金が割増になることも魅力です。労働基準法で深夜22時~翌5時までの勤務は25%以上の割増以上の賃金を支払うことが義務付けられています。そのため、同じような作業をしていても、夜勤の場合は給料が多く、効率よく稼げます。

 

人間関係のストレスが少ない

ピッキングの仕事も、上司や同僚などとの人間関係によるストレスはゼロではありません。挨拶をするなど社会人としての基礎的なマナーは求められ、上司や同僚とのコミュニケーションが必要なときもあります。

しかし、ピッキングは接客のように商品説明やクレーム対応を行うなど、頻繁にコミュニケーションをとる必要がある仕事ではありません。基本的に1人で黙々と作業を行う仕事のため、人間関係のストレスに悩まされることは少ないと考えられます。

 

痩せる・ダイエット効果も

ピッキングの作業中は、指示伝票にある製品を集めるために、倉庫内を歩き回る時間が中心です。そのため、倉庫の広さにもよりますが、ピッキングの仕事をしているとウォーキングと同様の効果が期待できることも。仕事をして給料をもらいながら、ダイエットや運動不足の解消にもなるのは、ピッキングならではのメリットです。

 

>>【関連記事】ピッキングってどんな仕事? 作業内容や職場環境、年収について詳しく解説

ピッキング業務の大変なポイント

ピッキングする作業員

ピッキング業務はメリットが多い一方で、大変な部分もあります。

 

体力がいる倉庫もある

ピッキング業務の大変なポイントに「体力がいる倉庫もある」という点が挙げられます。

ピッキング作業は立ち仕事であり、勤務時間中は歩き回っている時間が中心になります。特に初めのうちは、指示された製品の保管場所を見つけるのに手間取りやすいことからも、歩き回る距離が長くなりやすいです。

また、製品をピッキングする棚の高さに合わせて、立ったりしゃがんだりする動作も発生します。慣れるまでは、足が痛くてつらいなど体力的な負担を感じるかもしれません。

とはいえ、慣れてくると製品の位置を把握できるようになるので、歩き回るのを最小限に抑えることが可能です。

 

温度調節がしづらい

「温度調節がしづらい」という点も、ピッキング業務の大変なポイントのひとつです。

倉庫はトラックやフォークリフトで製品の搬入や搬出を行うため、出入口が開けっ放しになっていることが少なくありません。そのため外気の影響を受けやすく、空調が効きにくいことから、外での仕事に近い環境となっているケースが見られます。夏は暑く、冬は寒く、特に冬場は床のコンクリートから底冷えすることもあります。

体調を崩さないように、夏は休憩時にしっかりと水分補給をする、冬は保温性の高い衣類を着用するといった対策をとりましょう。

 

繁忙期がある倉庫もある

大変なポイントには、ほかにも「倉庫によって繁忙期がある」という点が挙げられます。

倉庫によっては閑散期と繁忙期の仕事量の差が大きく、出荷時間に間に合わせるために、繁忙期は膨大な業務に追われることもあります。

ただし、取り扱うモノによる違いもあり、季節変動が大きいのは主に消費者向けの製品を扱う倉庫です。一般的にクリスマスシーズンは忙しい傾向が見られます。一方、工業製品を取り扱う場合は季節による変動はなく、多少、注文の量による業務量の違いがある程度です。そのため、繁忙期も考慮して自分が働きたい倉庫を選ぶようにしましょう。

 

ピッキングの効率化・ミス削減のコツ

倉庫内の風景

ピッキング業務を効率よくこなし、かつミスを減らすためには、以下の3つのコツを押さえておくのがおすすめです。

 

最初に最短ルートを考える

ピッキング業務を効率化するには、最初に最短ルートを考えることが大切です。指示伝票を受け取ったらすぐに行動に移すのではなく、製品と棚の位置から最短ルートを導き出すようにしましょう。
また、行ったり来たりしないよう、指示伝票を確認しながら「製品を取る順番」を考えるのも得策です。そうすることで歩き回る範囲を抑えることができ、疲労により作業効率が悪くなってしまうのを防げます。

 

製品がどの棚にあるのか把握しておく

製品がどの棚にあるのか把握することも、ピッキング業務を効率化するには欠かせません。製品がどこにあるのかわからないと手当たり次第探さなければならず、結果的にたくさん歩き回ってしまうことに。ひとつの製品に時間をかけすぎるあまり、振り分けられた仕事を業務時間内にこなせなければ、残業になってしまうこともあります。このような事態を避けるためにも、製品の位置を把握しておくようにしましょう。

「製品がどの棚にあるのか覚えられない」という場合は、倉庫内の地図を作成するのがおすすめです。特に広い倉庫だと製品の数や棚数が多いため、どこに何があるのか覚えづらいもの。製品がどの棚にあるのかを書き記した地図を作り確認すれば、効率よくピッキング業務を行えます。

 

まぎらわしい製品名称は前もって把握しておく

ピッキング業務でミスを減らすには、まぎらわしい製品名称を前もって把握することが大切です。仮に、似たような製品名称があるのを知らないまま作業を続けてしまうと、間違ったほうの製品を取りミスしてしまう可能性が高くなります。あらかじめ製品名称を確認しておけば、こうしたミスを未然に防げるため、積極的に取り組むことをおすすめします。

ピッキングが得意な人の特徴とは?

ピッキングする女性

では、ピッキングが得意な人の特徴にはどのような点が挙げられるのでしょうか?

 

丁寧にチェックができる人

ピッキングが得意な人の特徴には、たとえば「丁寧にチェックができる」という点があります。ピッキング業務がバーコード管理になったとはいえ、ヒューマンエラーが起こる可能性は十分にあります。機械任せにしてしまうとミスしやすくなってしまうので、ピッキング業務をするうえでチェックは欠かせません。時間短縮のためにチェックを疎かにしてしまうこともミスにつながりやすいため丁寧にチェックができる人はピッキングが得意だと考えられます。

 

一人で作業をすることが得意な人

ピッキングが得意な人には「一人で作業をすることを得意としている」という特徴もあります。基本的に、ピッキングは一人で黙々と作業をこなす仕事です。「誰かとコミュニケーションを取っているほうが性に合っている」という方は途中で飽きてしまい、集中力が途切れる恐れがあります。そのためピッキングが得意な人は、一人で作業をすることを苦に感じないことが多くなっています。

まとめ

ピッキングは慣れていくうちに、自然と製品の保管場所を覚えていくため、効率よく作業を進められるようになっていきます。また、慣れていくことで体力的な負担も軽減していきます。

ピッキングは難しいものではなく、未経験からも始めやすい仕事なので、興味のある人はぜひチャレンジしてみましょう。

 

監修/細原敏之

高分子材料を利用した自動車電装部品の設計、製造、生産技術(設備設計、レイアウト検討)及び品質保証業務などを歴任し、トヨタ自動車関連のティア1サプライヤーであるデンソー、アイシン精機及び三菱電機株などを主要顧客とした業務の責任者を担当。その後、タイ・バンコックでの工場建設の代表取締役、発電所などの金属ガスケットやシール材などの開発・マーケティング担当を経て独立。工場の品質管理、生産管理及び労務管理の業務や、ISO審査員及び経営コンサルティング業務を開始し、現在に至る。

 

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