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ピッキングはきつい?倉庫作業のコツをつかめば楽すぎる~遅い人・向いてない人との違い

ピッキングは広い倉庫の中から必要な製品を集める仕事です。広い倉庫と聞くと「大変そう」と感じるかもしれませんが、「ピッキングはつらい」といわれることがある一方で、「コツをつかめば楽」という声も聞かれます。ピッキングの仕事には向き・不向きがあります。仕事が大変だとされる理由や、仕事のメリットなどについてまとめました。
ピッキングとは?
ピッキングとは、倉庫内を回って指示伝票で指定された製品を集める仕事です。集めた製品は出荷に向けて、検品や梱包の担当者に受け渡します。
昨今ではバーコード管理が主流となっており、ハンディターミナルで指示伝票のバーコードを読み取っておき、ピッキングする際に品物のバーコードを読み取って照合を行うことが一般的です。
●倉庫を延々歩き回る立ち仕事で足が痛い
ピッキング作業は広い倉庫内を歩き回って、指示伝票に記載された品物を集めていくのが基本です。立ち仕事であり、勤務時間中は歩き回っている時間が中心になります。特に初めのうちは、指示された製品の保管場所を見つけるのに手間取りやすいことからも、歩き回る距離が長くなりやすいです。
また、製品をピッキングする棚の高さに合わせて、立ったりしゃがんだりする動作も発生します。慣れるまでは、足が痛くてつらいなど体力的な負担を感じるかもしれません。
●夏の暑さ・冬の寒さがきつい
倉庫はトラックやフォークリフトで製品の搬入や搬出を行うため、出入口が開けっ放しになっていることが少なくありません。そのため外気の影響を受けやすく、空調が効きにくいことから、外での仕事に近い環境となっているケースが見られます。夏は暑く、冬は寒く、特に冬場は床のコンクリートから底冷えすることもあります。
体調を崩さないように、夏は休憩時にしっかりと水分補給をする、冬は保温性の高い下着を着用するといった対策をとりましょう。
●繁忙期の仕事量が膨大
倉庫によっては閑散期と繁忙期の仕事量の差が大きく、出荷時間に間に合わせるために、繁忙期は膨大な業務に追われることもあります。
ただし、取り扱うモノによる違いもあり、季節変動が大きいのは主に消費者向けの製品を扱う倉庫です。一般的にクリスマスシーズンは忙しい傾向が見られます。一方、工業製品を取り扱う場合は季節による変動はなく、多少、注文の量による業務量の違いがある程度です。
●単純作業がつまらない・時間が経つのが遅い
ピッキングの仕事は、指示伝票をもとに倉庫内を歩き回り、必要な製品を集めてくる作業の繰り返しです。仕事に慣れてくると、単純作業でつまらないと感じたり、時間が経つのが遅いと思ったりするかもしれません。
ただし、これは製造業の現場の作業全般にいえること。たとえ、同じ作業の繰り返しであっても、丁寧にきっちりとこなせる人が求められます。
「ピッキングはコツをつかめば楽すぎ」との声も
ピッキングの仕事はつらいという人がいる一方で、「慣れてしまえば楽」という声もあります。ピッキングは、製品の置き場所を覚えて効率よくこなせるようになると、作業の負担が軽減されていくものです。また、夜勤のシフトがあることや身体を動かすことなどにメリットを感じる人もいます。
●慣れとコツがわかればゲーム感覚
ピッキングの仕事では細かな製品の違いまで覚える必要はありませんが、製品の種類や保管場所を覚えると、手際よくできるようになります。指示伝票を見て、どの製品がどのあたりにあるのか一目で判断できるようになれば、近くのエリアに置いてある製品をまとめてまわってカートに載せるなど、効率よく作業を進めることが可能です。広い倉庫ほど、最短距離でピッキングができれば、作業効率がアップします。
慣れて来てコツがつかめると、いかに効率よくスピーディーにピッキングを行うか、目標タイムを決めるなど、ゲーム感覚で取り組む人もいるようです。
●夜勤シフトなら給料も高い
倉庫によっては夜勤のシフトがあり、深夜の勤務は賃金が割増になることも魅力です。労働基準法で深夜22時~翌5時までの勤務は25%以上の割増以上の賃金を支払うことが義務付けられています。そのため、同じような作業をしていても、夜勤の場合は給料が多く、効率よく稼げます。
●人間関係のストレスが少ない
ピッキングの仕事も、上司や同僚などとの人間関係によるストレスはゼロではありません。挨拶をするなど社会人としての基礎的なマナーは求められ、上司や同僚とのコミュニケーションが必要なときもあります。
しかし、ピッキングは接客のように商品説明やクレーム対応を行うなど、頻繁にコミュニケーションをとる必要がある仕事ではありません。基本的に1人で黙々と作業を行う仕事のため、人間関係のストレスに悩まされることは少ないと考えられます。
●痩せる・ダイエット効果も
ピッキングの作業中は、指示伝票にある製品を集めるために、倉庫内を歩き回る時間が中心です。そのため、倉庫の広さにもよりますが、ピッキングの仕事をしているとウォーキングと同様の効果が期待できることも。仕事をして給料をもらいながら、ダイエットや運動不足の解消にもなるのは、ピッキングならではのメリットです。
ピッキングに向いている人・向いていない人~遅い人と速い人の違い
工場や倉庫のピッキングの求人は特別な経験やスキル、資格などが求められず、未経験からスタートできる募集がほとんどです。とはいえ、ピッキングの仕事には向き・不向きがあります。
ピッキングに向いているのは、長時間にわたって集中力を保てる人です。倉庫内には多くの種類の製品がありますが、製品の種類や数量を間違えることなく、正確にスピーディーに対応していくことが求められます。また、バーコード管理になったとはいえ、ヒューマンエラーが起こることもあり、丁寧にチェックができる人が向いているのです。
反対に注意力が散漫な人は、長時間に及ぶ単純な作業でモチベーションを保つのが難しく、ミスをしやすいため向いていません。暑さや寒さに弱い人や体力に自信がない人も、長く続けていくのは難しいでしょう。
また、ピッキングが速い人は、どのように作業を進めれば効率よく製品を集められるか考えて実践できる人です。反対に、ピッキングがいつまでも遅い人は、製品の種類や保管場所を覚えようとせず、指示伝票を見て製品を集めて回ることを単に繰り返している人が該当します。
まとめ
ピッキングは慣れていくうちに、自然と製品の保管場所を覚えていくため、効率よく作業を進められるようになっていきます。また、慣れていくことで体力的な負担も軽減していきます。
ピッキングは難しいものではなく、未経験からも始めやすい仕事なので、興味のある人はぜひチャレンジしてみましょう。
監修/細原敏之
高分子材料を利用した自動車電装部品の設計、製造、生産技術(設備設計、レイアウト検討)及び品質保証業務などを歴任し、トヨタ自動車関連のティア1サプライヤーであるデンソー、アイシン精機及び三菱電機株などを主要顧客とした業務の責任者を担当。その後、タイ・バンコックでの工場建設の代表取締役、発電所などの金属ガスケットやシール材などの開発・マーケティング担当を経て独立。工場の品質管理、生産管理及び労務管理の業務や、ISO審査員及び経営コンサルティング業務を開始し、現在に至る。
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